「激辛」と「旨辛」の履き違え
少し前のお話。
【メシスタグラム】と化している自分の【インスタグラム】で「蒙古タンメン」を食べた時の記録をアップ。
そこで「別に大したことない辛さだった」ということを書いたら、それを見た飲み仲間の社長さんから「会社に来て!」と召集がかかった。
で、行ってみると以下の【ブツ】を手渡された。
ベトナムへ出張で行ったついでに買ってきたらしい。
とのことで。
余計な気を遣わないでいいのに…(苦笑)。
ちなみに、1箱で4000円とか。
まぁ、どんなものか…せっかくもらったので確認はしてみよう。
全部説明が英語で書かれた箱を開けると、中から出てきたのは…
「JOLOCHIP」と
書かれた
これ1つだけ
えっ!?
4000円でコレ??
とりあえず説明書き(英語)を見てみると…。
絵だけで意味が分かるのが恐ろしい。
”世界一辛い唐辛子”と言われる「ジョロキア(ブートジョロキア)」を使っているよね……間違いなく。
てか、名前が「JOLOCHIP」だし。
骨とか骸骨とか…とにかくおどろおどろしさを演出するパッケージ。
いざ、実食!!
パッケージの中には「JOLOCHIP」が1枚しか入ってなかった…。
そのチップを割って…いただきまーす。
うん…。
あ、なんかいけるかも…?
えっ?
あっ…
あっ…!
あっあっ!!
ダメだ!
これ、ヤベェやつ!!
動きが止まった。
耐えきれずに水を飲んだら、辛味成分が水に溶けだし味蕾(舌の味を感じる細胞)の隅々まで辛さがいきわたった!
口の中全体に辛味が広がり、むしろ苦痛がアップ!!
しばらくすると、自然と涙が溢れてきた。
目がバキバキにキまってしまっている。
でも、残すわけにはいかない!
少しずつ…少しずつ…痛みと格闘しながら食べ進めた。
結果…その後1時間ぐらい、社長さんの会社の席から動けず。
ずっと悶絶する羽目に…。
ちなみに、「これを1人で食べきるのは無理!」と判断し「社長さんも味見して下さい!1枚・4000円ですよ!」と一欠片を渡して道連れに(爆)。
そんなこんなで、なんとか残さずに食べきったわ。
にしても…クソ不味い!!
ちなみに、この出来事の1週間ぐらい前に、例の高校生が激辛スナックを食べて救急車で運ばれるというニュースがやっていたが…。
今回のお土産の方もマジでやばかった。
高校生以下が食べたら運ばれるレベルだよ…コレも。
こんなのが商品になってしまっているのって…ほんと異常事態だと思うわ。
食事を美味しく・楽しく食べるということからかけ離れているモノだもん。
こうした激辛ブームに永田ラッパさんという飲食コンサルタントの方が警鐘を鳴らしていた。
俺もこの人の意見に大賛成。
企業を含め、いたずらに「激辛」を煽っちゃダメだと思うわ…。
某日テレの番組で激辛を食べまくっているが、正直…早食いと同じレベルで規制されてもいいんじゃないかと思っている。
ガスマスクとかしないと調理できない料理を、飲食店が提供しちゃダメだろって…。
とは言っても「適度な激辛」は美味しい。
自分は何度も食べているが…
この「麻辣刀削麺」、いつもは「激辛」で注文するが、実はこの上に「地獄辛」という辛さのレベルがある。
しかし、そのレベルにいくと「美味しく食べられない」と思い「激辛」にとどめている。
「激辛」でも意識が飛びそうになるのに「地獄辛」って…。
ハバネロ系の唐辛子を使えば、いとも簡単に激辛商品を生み出すことができる。
しかし、お店の宣伝目的で安易に激辛メニューを作ってはいけないと思う…。
唐辛子までの「旨辛」は許せる。
しかし、ハバネロ(ジョロキア)を使った「激辛」は、不味いし食材の無駄だと思うので、いたずらに使うべきではないと考える。
『山岡家』のこの激辛ラーメン…不味かったからなぁ。