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「データ」と「紙」の印象の違い 【企画書】

2020年のコロナ禍以降…テレビ業界では頻繁に行われている「対面の企画会議」というのが極端に減りました。

一応、今年の5月で新型コロナは5類へ移行し、マスク着用も義務でなくなりました。
そんなコロナ禍以前の状態に徐々に戻りつつある中で、番組の定例会議や企画会議は「対面を復活させた人」「リモートのままやる人」とで、完全に二分された感じです。
そして自分は後者の「リモートで企画会議」が圧倒的に多い状態です…。


そんなアイデアを生み出すブレインストーミング(ディスカッション)のような会議では「空気の読み合い」がかなり重要なわけでして。
相手の表情や仕草、呼吸を数メートルの距離で感じながら【自分が喋るタイミング】を探る感じなのですが、リモート会議ではそれが全く出来ません。
喋るタイミングも相手と被ったりして、発言の譲り合い事故なんかも頻繁に起きたりします。(リモート会議が普及した3年目の現在でも)

ただ、みんなその方式に「慣れた」と言いますか。
リモート会議はリモート会議なりの【新ルール】が定着していくわけです。
で、制作会社や局に行かなくても会議が出来てしまう…ということに慣れてしまうと、逆に対面会議が煩わしく感じてしまいます。
(移動が面倒になってくる…特にフジテレビ。。)


そういうわけで、こんな今の時代の「対面会議が少ない中での話」です。
自分のような下っ端放送作家は番組のアイデアを求められるより、主に「企画書の清書係」として会議に呼ばれることが多いです。
先輩作家やプロデューサー・ディレクターのアイデアを書き留め、それを企画書に起こすわけですが…。

それゆえ、リモート会議中は発言をしてアイデアを上乗せすることより、一言一句正確にメモを取る方に意識を集中させます。
なので、ずっとマイクをオフにしていても問題なくやり過ごせるわけです。
特定の人たち(プロデューサーやチーフ作家)の会話だけがリモート上で行われる感じかと。

しかし先日、久々に対面での企画会議がありまして。
そこで清書した企画書をプリントアウトした紙を渡されたのですが、なんか「アレ!?」と思いました。

文字が読みにくいぞ?

と。

例えばこんな感じで…

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