【超私的感想】 キングオブコント 2023
今年は生放送ギリギリのタイミングで帰宅。
『M-1』と違って『KOC』ってすぐに審査始まるから油断ならないのよね…。
近年、コンテストはリアルタイムで見るように心がけている。
優勝者の名前がすぐにネットに上がってしまう情報化社会。
コレを完全に遮断するのが不可能なので、なるべくリアルタイムで見てしまおう…と。
結果を知ったうえで後からビデオで見るのと、生放送で逐一チェックするのとでは「心構え」みたいなのが全然違うからね。
結果を知っていると、ネタは初見なのに先入感を抱いてしまう。
さて…オープニングのオリジナルラップは相変わらず健在。
独特なブランディングをしているな…『キングオブコント』って。
進行はダウンタウン・浜田さん&日比麻音子アナのコンビで。
今年の『KOC』は、浜田さんのシモネタにも様々なトラブルにも負けず頑張っていた日比アナの好感度が俺の中で急上昇した(笑)。
続けて、審査員の登場。
の5人。
歴代チャンピオンを審査員に迎える万全の布陣。
確かに、コントには定評のある人たちばかりだもんな…。
なんだろ…同じ「コント師」でも、優勝しているかしていないかによって「説得力」みたいなのが違うのかね?
バナナマンとかさまぁ〜ずのコントにZ世代が納得できないんだろうか?
設定とか考え方とか、やっぱり平成と令和じゃ違ってきちゃうのかね。
今年は初登場が5組ということで…。
いざ、ネタがスタート!!
【1stステージ】
サラリーマンの設定。
後輩の尻拭いのため、ふすまの向こうで全裸土下座をする強烈なネタ。
「申し訳ございませんでした!!」の度に爆笑の渦に包まれる会場。
これがトップバッター!?
許してもらえたが、商品サンプルを持ってこなかったため再びふすまの向こうで謝罪。
宴会芸とかみたいなのも挟みつつ…。
最初から全員90点台で合計469点。
史上最強のトップバッター!?
最初の出番だと点が低く付いてしまう傾向にあるハンデをものともせず!
出番順が早い方がインパクトを残せる時代の流れになってきているのだろうか!?
青春ストーリーの設定が…殴られたお返しがナイフで刺すサイコパスネタ!
ナイフの効果音の時の爆笑の”初速”が凄かった。
最後は拳銃を取り出したり…。
それなのに目潰しに対し「卑怯な手を」とか。
ショットガンからの爆弾と、一気にもっていったね。
これまた全員90点台で、合計468点。
演劇の稽古の設定で、癖の強い厳しい演出家に踊らされる2人…。
「タウマゼイン」とか謎の演技指導。
灰皿を投げてくるって…蜷川幸雄か!(笑)
わりと昭和に見られた光景なんだけど、令和の時代には衝撃的に映るのかな!?
途中、灰皿が鉄からガラスになったりペットボトルになったり…。
またもや全員90点台の合計465点。
ただ、直前の2組のインパクトが強すぎたせいか得点が伸び悩んだ印象。
彼氏との別れ話から、キックボードでコケて寿司を落とす…。
「大好きな彼氏に振られた」vs「大好きなお寿司が潰れた」でかわいそう比較を始める男女。
「玉子の概念コーデ」がまさかオチに繋がるとは…。
ここから脱落者が決定していく。
もう当たり前のように全員90点台で合計463点。
2点差で3位に入れず、4位で脱落。
蛙亭はテレビに出すぎて「見慣れた」感があったような気もする。
あと…
この「ストーリーが重要視される」というのは納得。
ありきたりな「コンビニの店員と客」とか…そういうコントじゃ納得出来ない時代になってきた。
新市長の就任会見の設定。
マニフェストが大喜利の回答みたいなフリップの出し方で、『IPPONグランプリ』の松本チェアマンのモノマネも始まり…。
極めつけは振りナレーションが”あの”ナレーター。
大喜利のところはともかく、ナレーターや『笑点』のパロディはやりすぎたと思った。
依然として全員90点台で、合計464点。
あと1点足りず、ファーストステージ脱落。
女性を巡って喧嘩している親友同士の横で賽銭を投げて邪魔をする。
謎の「祈り勝ち」という…。
構成はいいんだけど【インパクト】が無かった気がした。
全員90点台なんだけど、合計456点。
松本さんの「一撃が足りなかった」が全てかなぁ…。
ゼンモンキー、そのまま脱落。
関西の実力派コント師…らしい。
「猿に落語を教える仕事」というトリッキーな設定。
猿語に変えて教えて、バナナにチャンジ…。
猿が蕎麦を吸う仕草に感動したりして、最後、檻を明けたら逃げた。
これまた全員90点台なんだけど、合計460点。
落語教える時に「声を変えた時」がピークだった気がする。
日本代表にモノマネの対象が選ばれなかったことで絶望する小西田。
「そっくりバヤシ監督」は、【キサラ】とかにいそうで単語に笑った。
個人的には「モノマネ芸人はゼロから何かを生み出せない」というセリフに物凄い皮肉というかアンチテーゼ的なものを感じたのだが。
昔、とある芸人さんが同じようなことを言っていたので。
ここでも全員90点台、合計466点。
さすがに7〜8組目となると、山内さんと秋山さんの最初の2人の得点で「あ、ダメだな」が分かるようになってくる…。
ただ、脱落したと思ったら蹴落としていた(苦笑)。
ここで「や団」が脱落、「カゲヤマ」がファイナルステージ進出を決定。
ディレクターとマジシャンという設定。
小箱とナッツが…………細かい(笑)。
2つ目のカードマジック、筑波山の写真とパソコンケース…。
お決まりのセリフの「ルールマジック」!
からの、靴下人参とペンチピーチ。
全員がその日の最高得点を叩き出した。
482点で1位に躍り出て、「ファイヤーサンダー」がすぐに脱落。
彼女の実家に挨拶に来た男性、母親にもてなしを受けるが…。
アパートでシベリアンハスキーを飼っている違和感。
犬が鳴くと隣からクレームが入り、隣人トラブルを抱えている設定。
向こうの配信中に邪魔したり…とにかくドタバタ劇でうるさい。
ストーリー性が全く無く、突飛な設定のゴリ押し。
なんとなく「こりゃ無理だ」と思った。
案の定、464点で「ニッポンの社長」にも届かず。
確かに、順番次第ではもうちょっと取れたかもしれなかったね。。
下手すりゃトップバッターが最適解だったのかも。
この時点で、1位と3位の差が14点…結構絶望的な点差。
『キングオブコント』の大会の致命的な【弱点】でもある
ファーストステージの点差が開くと2位以下の優勝が絶望的になる
という現象。
”ロッチの2本目”または”チョコプラの2本目”みたいな奇跡が起きない限り、逆転は厳しいだろう。
さぁ、トロフィー返還式を経てファイナルステージだ!
【ファイナルステージ】
ファーストステージの順位の低い順からスタート。
…なのだが、準備トラブルで時間が空いてしまい浜田さん少しガチギレしてた。
浜田さん、こういう時間には相当厳しい人らしいので。
何の準備で手間取っていたんだろうね。
手術…シーン!?
何かを取り出しているが、その間、笑いがほとんどない。
もったいなくね!?
「あーあ、ネタ選び失敗」と直感的に思う。
腸らしいものを出したところで患者が喋り始める、段々ヒートアップしていくも時すでに遅し。
目玉の怪物が出てきてオチがきたが、これは単独ライブとかにやるネタで、コンテスト向きじゃないな。
計466点で、ファーストステージとの合計は934点。
サラリーマン、上司・部下の設定。
どうしてもサラリーマン設定にしたいのだろうか?
出来る風の部下が上司のデスクにウンコを置いた…そこからの展開。
「なぜあんなことをしたんだ?」の問いに答えない部下。
高得点が連発し476点で、ファーストステージとの合計は945点。
それでも「サルゴリラ」が相当コケないと厳しいぞ!!
野球部の設定。
監督と選手で…キャプテンで4番の責任で自問自答する選手。
そこへ「魚」に例える監督…。
いい話なのに、全部が「魚」で頭に入ってこないっていう(笑)。
464点以上で優勝だが…。
発表までのストロークが長いね。
結果!
計482点で、ファーストステージと合計で964点、ぶっちぎりで「サルゴリラ」が優勝!
そう簡単に【ロッチの2本目】になるわけないよね。
カゲヤマが直前コメントで「1000万円!」と連呼していたのが宙に消えた。
コント終わったインタビューの時、浜田さんから児玉さんに質問が飛んだが普通に返してしまい「そこは”魚”じゃないのか?」と突っ込まれていて、まさにそう思った。
フリートーク…大丈夫なコンビなのかな!?
2人とも40代とのことで、ベテランの今後の活躍に期待!
にしても…。
こんだけデカい大会をぶち上げといて、公式チャンネルの登録者が4万人って…どういうこと!?
やっぱり(著作権の問題などもあるため)ネタをアップできないのがツラいのかな?
もうちょっとやりようがあると思うのは俺だけだろうか?
お時間があれば、併せて昨年の備忘録でもどうぞ……。
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