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【情報解禁】と【プロセス・エコノミー】

 堀江貴文さんが情報解禁の是非について語っているnoteを見た。

今どき「いっせーの、せ!」でリリースを出す情報解禁というやり方は古い!
時代はプロセス・エコノミーだ!

 ということを熱く語っていた。
 最近、やたら耳にするようになった単語【プロセス・エコノミー】。
 ちょっと調べると、”昨年”に提唱された造語らしい。

 へぇ……。
 キンコンの西野先生が「作品を売るな!物語を売れ!」って言ってるのをずっと聞いていたから、もっと前からあるものだと思っていた。

 けんすうさんも書いているが、【プロセス・エコノミー】という単語は昨年に誕生した造語ではあるが、この成長過程(プロセス)の物語をウリにする手法は『ASAYAN』でのモーニング娘。に代表されるように、昔から存在はしていた。
 まぁ、もっと追求するなら、完成されていない素人がテレビに出演し大ブームを巻き起こしたおニャン子クラブが元祖中の元祖なのかもしれないが(笑)。

 ちなみに、この【プロセス・エコノミー】の反対語として、けんすうさんは【アウトプット・エコノミー】と言っている。
 商品の制作過程を見せるのではなく、完成した商品…アウトプットされる段階で商品の全貌が分かるっていう。
 まぁ、これが所謂「情報解禁」ってヤツだよね。

 昨年のコロナ禍の中で大ブームを巻き起こした音楽…星野源さんの『うちで踊ろう』を覚えているだろうか?
 あれはどちらかと言えば【プロセス・エコノミー】でブレイクしたと思っている。
 完成したものをCDや音楽配信サービスでパッケージにして販売するより、インスタグラムでサクッと発表しコラボ相手を勝手に募集。
 そしたら様々な話題作が生まれたっていう…。
 音楽にダンスが加わったり、一般の人が映像を加工してMAD動画が出来たり…。
 あの時は『うちで踊ろう』を通じて、様々な作品の”物語”を見ることが出来た気がする。
 個人的に一番笑ったのはコレ。

 動きも完璧な神動画だ(笑)。
 つまりは、こういうやり方が「今どき(バズる)」だとビジネス系インフルエンサーは言っているわけで。

 自分も前にプロセス・エコノミーについてnoteで言及している。

 お笑い芸人さんが「劇場に見に来て下さい!」なネタを後生大事に抱えているより、もうYouTubeなどで公開しちゃった方がいいのではないか? …と。
 さらに付け足すなら、そのネタが誕生し磨かれていく”制作過程”もまとめて動画にしていくことが必要になってくるんじゃないだろうか?
 「あ、ここのネタはこう変えたんだ!」や「全然、最初のフレーズと違ってるけど…面白くなっていく!」みたいなプロセスを見せることでファンを増やしていくっていう手法を取った方がいいんじゃないか…との西野先生の薫陶を受けたわけで(笑)。

 ちょいと俺の失態もあり音信不通になってしまった若手芸人さんがいる。
 トラブる前、彼らに上記のアドバイスをした。
 で、その教えの通り、自身のチャンネルでプロセス・エコノミーを実践しているようなのだが…俺の思い描いていたものと違っていた。。
 確認する時間がもったいないし面倒くさいので中身は確認してないが、サムネイルと尺(時間)から推測するにおちゃらけたものになっているっぽいなぁ。
 違うよ…そんなんじゃファンはつかないぜ…。
 練習風景をただただのんべんだらりと公開したとろでダメでしょ…。
 番組としての構成がなってないから、再生回数が伸びていない気がするんだよね。
 繋がっていたら展開のアドバイスもしてあげられたのに…残念だ。

 あと「丁寧な告知」もしていないっぽいな…。
 告知のやり方に関しては、西野先生やホリエモン含め、最近はロザンさんも言及している。

 1回っぽっち呟いたからって知れ渡っていると思ったら大間違いってことを、皆が言い始めているのに。
 なんでこうした「やり手の思考」を参考にしないんだろう?

 オンラインサロンとか成功者の形だけをマネして始める人も多いけど、本質を掴んでいないとコケる確率が圧倒的に高い。
 【プロセス・エコノミー】も”どこ”を見せるかによってファンの付き方は大きく違ってくるはず。
 ちゃんとシミュレーションはした方がいいと思う。

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