見出し画像

「ラブマの法則」に見る日本人の気質

 モーニング娘。の大ヒットシングル『LOVEマシーン』

 宴会カラオケを盛り上げる定番の一曲ではあるが、いっとき、このCDジャケットがファンの間に波紋を広げた。

石黒彩 → 2000年1月・卒業
市井紗耶香 → 2000年5月・卒業
中澤裕子 → 2001年4月・卒業
後藤真希 → 2002年9月・卒業
保田圭 → 2003年5月・卒業
安倍なつみ → 2004年1月・卒業
飯田圭織 → 2005年1月・卒業
矢口真里 → 2005年4月・卒業

 そう…CDジャケットの右上から順番にジグザグに卒業していったからだ。
 これがファンの間で【ラブマの法則】と呼ばれるようになった。

 最初は特に注目されていなかったのだが、中澤裕子さんが卒業したあたりから「卒業がジャケットの順番になっている…!」と注目され始めた。
 ※聞いた話では、この法則を最初に発見したのは『アッコにおまかせ!』らしい。

 もう、途中からはつんくさんも「順番に卒業させなきゃ!法則を完成させないと!」と狙い始めたんじゃないかと思うぐらい完璧な卒業順だ(笑)。
 まぁ…なんかこういうのを見ると「ホント、日本人ってルールや法則」が大好きだよな」って思う。
 自分が理解出来ないもの、理解しにくいものを「ルール」として当てはめて胃の腑に落とすっていう。

 1980年代のバブル期に、大人の男たちの”恋愛バイブル”となった雑誌『POPEYE(ポパイ)』や『ホットドッグ・プレス』などで、よく恋愛心理学が取り上げられていたような記憶がある。
 吊り橋効果とか、好意の返報性とか…そういう心理学を”ルール”として若者に向け発信。
 なので、あの時代の若者のクリスマスは全員が全員、赤坂プリンスホテルを予約して、ティファニーのネックレスをあげれば女性は喜ぶと思っていたマニュアル人間も多かった…ような気がする(笑)。

 ただ、そういう定番の法則がある一方!
 「書店に入ると、なぜかトイレに行きたくなる」という生理現象が【青木まりこ現象】と名付けられているのを知った時はビックリだった。

 本当、日本人は法則やルールが大好きなんだなぁ〜と実感した瞬間。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?