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「身内経済」の功罪 【最高の仲間】

 定点観測しているキングコング・西野亮廣さんのYouTube(Voicy)。
 先日、こんな内容でアップされていた。

 内容を簡単に要約すると…。

 オンラインサロンを運営するのは大変!
 月額に見合った「価値」を加入者に提供しなければならないから。
 でも、蜷川実花さんのオンラインサロンで提供されるのは撮影の「未公開」写真で、しかも許可取り必要無いから楽!

 みたいなこと。
 この動画に対し、とあるファンが……

スクリーンショット 2021-06-21 4.30.48

 とコメントしてた。
 要は「なにが最強や! 単なる仲間(身内)の宣伝だろ!」ってことで。

 まぁ…仲間を贔屓するのはビジネス系界隈では結構見かける現象だよね。
 堀江貴文さんがプロデュースしている音声アプリ『ZATSUDAN』の配信者が典型的な例で…。

 声をかけやすい人(堀江組のご贔屓)に出演をお願いした結果…。
 サッカー・本田圭佑選手のプロデュースする音声アプリ『NOWVOICE』の劣化版みたいなコンテンツが爆誕してしまった。

 ZATSUDANの配信者も社会的成功者が多いけど、NOWVOICEのメンツと比べると…申し訳ないが全然勝負になっていないよね。
 【華】が違う。

 ZATSUDANについてはローンチ当初から疑念を抱いていたが…。
 まさに「お神輿ワッショイ人脈」になっちゃったか。

 でも先日、鈴木おさむさんとZATSUDANで対談していたので、今後はそういう「花形」の人を巻き込みにかかるんじゃないかと推測はしているが。
 あとは秋元康さんとか…それ経由で高橋みなみさん・小嶋陽菜さんとか。
 ただ、AKBグループを巻き込んだのに【755】は失敗しちゃったからね…。
 ここからどう逆転していくんだろう?
 とにかく「ファンを引っ張ってこれる人」をブッキングしていくしかないか。

 まぁ、ホリエモン曰く…

 人生で役に立つのは「失敗のパスポート」らしい。
 そのパスポートでどこの国家へ入国しようとしているのかが不明だけど(笑)。

 絶対に諦めない…ってのは、以前に取材したことのあるお笑い芸人のつぶやきシローさんも

芸人を続けているならば、 まだ負けじゃない。
相手はマラソンで前を走ってるだけで、自分は周回遅れなだけだから。
負けというのは、芸人を辞めた瞬間。

 と語っていた。
 ホリエモンも「成功するまでやり続ける!」と言っている。
 つまり!

【755】も【ZATSUDAN】も続けているうちは、まだ「負け」じゃない!
単に「出遅れている」だけ!

 という解釈か。
 先頭集団から離されすぎて「繰り上げスタート」状態にならないといいけどね…。

 でだ。
 話は随分と「ホリエモンへの皮肉」になってしまったが、本来言いたかったのはそういうことじゃなくて。
 「身内経済の循環は結構いろんなところにあるよ」ということを書きたかったのだが、脱線しまくっちゃった。

 例えば「地下クラスのお笑い芸人ライブ」や「知名度の低い劇団の公演」なんかも身内経済でバブルっている業界で。
 特に小劇団に所属する役者さんは

「あなたの公演のチケット(ノルマ)を買ったんだから、私の公演のチケット(ノルマ)も買ってよね!」

 という感じで「身内のお金が循環しまくり状態」だよね。
 有川浩さんの『シアター』という小説で知った現象だが。

 こんな感じで「お互いのファン・顧客を身内同士で回しあっている状態」ってのは、要は近親交配みたいで今後を考えるとあまりよろしくないんじゃないかと思う。
 AからB、BからCというふうに”資産”が移動しているだけで、トータルでの業界のGDP自体はまるで増えていない感じがする。
 新しい血を入れていかないと廃れていくよね…サービスってものは。

 かと言って、「テレビ収録の拘束時間ってウゼー」状態のホリエモンがクイズ番組などに出ていって、かまいたちさんや霜降り明星さん、サンドウィッチマンさん、千鳥さんらの人気者と絡もうとは思わないだろうし。
 結局は…

 こういう「ワッショイ人脈」に落ち着いてしまうわけだ。
 (双方とも)

 身内経済で、居心地の良い環境だったりやり慣れた環境に親しみ過ぎて、どんどん血が濃くなってるなぁ…という印象がする。

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