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情シスにおける内製すべきこととアウトソーシングすべきこと

こんにちは、DeepApex株式会社(ディープエイペックス)代表取締役の市川 駿です。近年、多くの企業では情報システム部門が非常に多忙になっており、人手不足やリソースの限界に直面しています。日々の業務に追われ、将来的なIT戦略や改善施策に十分な時間を割けていない企業も少なくありません。

企業の情報システム部の業務は非常に多岐に渡ります。自社に担当者が多くいれば問題ないですが、情報システム担当者が多くいる企業は少ないのが現実です。業務量が多いのにもかかわらず、人がいないという企業が多いと思います。また、本来、情シスの未来を考えて施策を検討や実行を進めなくてはらないのに、日々のヘルプデスク対応やキッティング作業に追われて、なかなか未来に向けての活動ができていない企業も多いです。そのような場合にアウトソーシングを検討して、リソースの確保を行うことも重要な選択肢を1つになります。この記事では、企業内部で内製すべきことと、アウトソーシングすべきことについて記載していきます。


内製すべきこと

企業の情報システム部の方が内製すべきことは、事業に直結する業務と非定型の業務になります。具体的には、情報システム部の施策検討や社内の他部署との連携や調整です。これらの業務は、事業の方向性や成長に深く関わるため、自社での内製が不可欠です。例えば、新しいERPシステムの導入を計画する際のプロセス設計や、社内ユーザーのニーズに基づいたIT施策の立案などがこれに該当します。これらのことは自社の社員であるからこそできることです。そのため、極端なことをいうと、それ以外の業務はアウトソーシングを上手く活用することで情報システム部としての業務は回っていくことになります。もちろん自社の社員が把握して実施する領域が広いことも重要ですが、リソースは有限であるため、臨機応変に対応することが最も重要です。


アウトソーシングすべきこと

情報システム部においてアウトソーシングすべき業務は、定型業務、定常業務、自社に知見がない場合の業務になります。定型化が可能な業務は、極力マニュアルを作成してアウトソーシングするのが良いです。自社の社員に定型的な業務を実施させるのはリソースの有効な使い方ではありません。より事業に直結する業務を社員には任せるのが有効です。また、定常的に行われている監視などもアウトソーシングすることで、自社の社員の負担が減っていきます。

定型業務の具体的な例としては、

  • デバイスのキッティング

  • 入退社時のアカウント作成・削除対応

  • パスワードリセット対応

  • マニュアル更新

などです。これらの業務は定型化が可能であるため、マニュアルを作成してアウトソーシングすることが有効です。

ヘルプデスク業務も情シス専門のアウトソーシング企業であれば、対応可能であるため、ヘルプデスクもアウトソーシングできると自社の社員を自社にとってより付加価値の高い業務に割り当てることができます。

戦略の立案や施策検討時、自社で知見がない場合にもアウトソーシングを活用することは有効な手段になります。自社で調査したりできることも多いですが、時間がかかったり、事例が分からなかったりという場合も多くあります。そのようなときに外部の専門家に適切にアウトソーシングすることで、専門的な知見や今までの知見を提供してもらえることがあります。外部の知見を適切に利用することにより、プロジェクトのスピードを早めたり、成功確率を上げたりできます

情シス部門の負担を軽減し、コア業務に集中できるようにするために、定型業務や専門知識を要する業務は、適切にアウトソーシングすることが効果的です。


まとめ

企業の情報システム部門では、リソースの限られた中で業務を効率的に進めるために、内製すべき業務とアウトソーシングすべき業務を明確に区別することが重要です。事業に直結する施策検討や社内連携といった非定型業務は、自社で内製化するべきですが、定型業務や知見が不足している業務は積極的にアウトソーシングすることで、限られたリソースを最大限に活用できます。これにより、情シス部門はより戦略的で価値の高い業務に集中でき、企業全体のIT戦略を強化することが可能になります。

最後に、情報システム部は、単なるIT部門にとどまらず、企業全体のデジタル化を推進する重要な役割を担っています。アウトソーシングを賢く活用することで、情報システム部は企業の重要な部署として、企業の成長を後押しすることができます。


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