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都農町議会議員選挙戦3日目レポート 神様は都農町に宿る、の巻

昨晩から僕が最も恐れていたのは、演説がうまくいくかどうかではなく、他の候補者の動向でもなく、お天気でありました。
少なくとも昨日の夕方の段階で、今日明日は雨予報だったのでした。

選挙カーは使わない(なぜなら選挙法で基本名前連呼するしかできない決まりだし、名前だけ連呼されてもただうざいだけだし)、移動は基本自転車で街頭演説へ!が基本スタイルの、文字通りの「ゲリラ戦」を展開している僕としては、天候が非常に難敵なのであります。

昨日の夜、カッパ・長くつをスタンバイし(ポスターとかタスキもピンクベースなのでピンクにしようかと一瞬思ったがやめました、ピンクスーツの某政治家を思い出してしまったので)、街頭演説用機器を守るためのビニールも用意して祈るように就寝。正確には祈ろうと思ったときにはすでに落ちてましたが。結果、雨降らず。出陣の時にきちんと都農神社でお参りしたのが良かったのか。

というわけで、「よそ者が挑む」選挙戦、3日目を迎えました。もう折り返し。はやいなあ。

今日は朝8時から交差点で辻立ち、その後は例のごとく自転車遊説。

午前中、同じ移住者、都会出身である農家さんに遭遇、しばし歓談。今の町について思うことをいろいろ伺いました。町の管轄である側溝の掃除、2年間訴えても結局動いてくれず、国に直接言ったらようやく動いたとのこと。なにそれ。

都会と同じようなことをするなら都会でやればいいんじゃない?。都農町でやるなら、耳障りの良い言葉を使ったり、見栄えだけ良い、やってる感満載、眉唾ものの政策(政府のデジタル田園ほにゃららとか・・・)を推進するとかではなく、もっと「泥臭く」ていいんじゃない、というご提言にしごく納得。僕もそう思う。
公共の概念が崩れてしまったこの世の中で、行政はなんのためにあるのか?公とは何か?考えるづけるべきですね。

その後は、この3年間、車移動ばかりでなかなか行けてなかった道を通ってみると、こんなところにこんなものがといくつか思うことあり。
選挙運動って、町を「学びなおす」良い機会でもあるんですね。発見。

その後公園でお昼ごはんを食べながらふと思いだしたことは、20代半ばから30歳ころまで肉体労働(日本酒造り)していたときのこと。そこは今でこそ時代に合わせて変わってきたものの、ほんの数年前までは丁稚奉公から飯炊きを経てきたたたき上げの職人が熟練の技術で造る世界。蔵人を率いるトップ、杜氏と言われるおやっさんが絶対的存在、昔は若い人へのいじめなども普通にあったそうですが、共同生活なので逃げられない。僕がいた酒蔵はちょうど過渡期で、但馬(兵庫の地域名)杜氏に最年少でなった人がトップ。彼は自分がされて嫌だったことは下の者には絶対にしないという人で、僕は大変良くしてもらいました。
冬場、日本酒の造り期間は基本、蔵の外には出てはいけないというルールが昔からあります。昨今は少しゆるくなって、外に出てもよいけどあまり良い顔はされない。外に出てメンバーに何かあったら、酒造りがストップしてしまうから。
そんな中、なんだか忘れたけど何かの選挙があったことがありました。僕はどうしても期日前投票したくて、杜氏のおやっさんに相談したら、行っていいとのこと。おやっさんは行きますかと僕が聞くと、俺はいいや、と一言。それまで、一緒に晩酌している中で社会課題についての話とかもしてて、問題意識もあったようなのに、なんかちょっとショックでした。一番ショックだったのは、俺はいいや、と言ったときの、諦めたような顔でした。

僕は肉体労働が労働の本質だと思っていて、ボタンひとつで自分もよくわかっていないシステムやお金を動かすだけの人間を心底軽蔑しているけれど、社会の中でもっとも割を食うのは肉体労働者であったりする。コロナ禍でエッセンシャルワーカーに感謝とか言っておきながら、彼らの賃金は低いまま。あきらかに社会の構造がおかしいのに、自己責任だ、とか自助努力が足りないとか言われてしまう。
どうしたらいいんでしょうね。

午後も自転車遊説、とある幼稚園の前を通ったらたまたま出てきた園長先生としばし歓談。かれは外からの視点も合わせ持つ柔軟な思考の持ち主。それが園のカラーにも表れていて、園庭で遊ぶ子供たちも心なしか自由な感じ。そうこうしているうちにお迎えの親御さんたちが集まってきたので、同世代の子育て現役世代として、一緒にさらに子育てしやすい環境つくりを推進していきましょう、とお話。

その後も引き続き自転車で遊説、締めは朝と同じ場所で街頭演説。車から、遠くから手を振ってくれる人がいて嬉しかったです。
どういう言葉使い、仕草であれば人によく伝わるのかはまだ研究中であります。

そんなこんなで3日目無事終了。今日はだらだら書いてしまいました。許してください。また明日もがんばります。

こまつばら しゅん

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