ホストである自覚を持て、君は少年ではない。
僕は歌舞伎町に来る前に、東京下町で少しホストをしていた。
友人の兄が経営していて、受け入れてくれた。
先輩からもらった、
ティノラスのスーツとちょっとイカついセカンドバックを持ち、
毎日自転車でホストクラブ。
売れるための順序
を理解するのに時間がかかった。
まずホストへの信頼を得る
掃除、買い出し、営業後までしっかりいること がそこでは、大事だった。
そこから初めて、少しずつヘルプに着かせて頂けるようになった。
ひとつひとつの席で
徹底してメモを取るようにしていた。
当たり前だが、そうしないとまわりの先輩ホストについていけなかった。
接待で使って下さるお客様が多かったので、メインの方は誰で、次はたぶんこうなるな
など先回りした動きをしないと、置いていかれてしまう。
お客様からよく怒られていたのは会話以前に
身なり服装、姿勢、歩き方 だった。
ホストである自覚を持て、君は少年ではない。
そこから、ようやく接客の内容でお叱りを頂けるようになった。
テーブルマナーの順番、グラスを置く音、目線
怒られすぎて、日々悔しすぎて、辞められなかった。
少しずつお客様に認めてもらって、友人を紹介してもらい、僕のお客様になる。
そうやって少しずつホストになっていった。
僕の中で大切な出会いと経験。
そして、いつの日か歌舞伎町のでっかい看板になりたい。
お店を持ちたい。
とだんだん調子に乗り、歌舞伎町ホストクラブの門を叩くことになる。
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