見出し画像

読書記録:さあ、才能に目覚めよう -ストレングス・ファインダー2.0-

< 3/50 冊目>
著書に関する情報
・著者:トム・ラス、訳者:古屋博子
・発行日:2018年12月14日 第1版9刷
・読書期間:2020年2月9日(アセスメントは2019年8月4日)

この本を読む目的

 先日読んだ「あなた」という商品を高く売る方法 -キャリア戦略をマーケティングから考える-で以前行ったストレングスファインダーで発見した自分の5つの資質について記載をしたが、それを深堀りして更に強化するには何をどうすればいいのか明確にしたかったから。
 今回の読書記録の目的は、インプットの整理というよりかは、資質強化の指針を見つけることにあるので、ただ内容の転記になっているように見えるが気にしない。

3つの気づき

1.ストレングス・ファインダーは強みを与えるためのものではない
2.「強みのゾーン」を意識する
3.強みの方程式は「才能×投資=強み」である

1.ストレングス・ファインダーは強みを与えるためのものではない
 ストレングス・ファインダーが測定するのは、「才能」であって「強み」ではない。最終的な目標は「その人の真の強みを築く」ことにあり、強みを伸ばす可能性がどこにあるのかを見つけやすくするためのものである。

2.「強みのゾーン」を意識する
 分野に関係なく、自分の「強み」を伸ばす機会を持つことは成功するために重要なことである。しかしながらその強みを伸ばす機会を持っていると考えている者は少ない。
 「強みのゾーン(=自らの得意とすることに専念する機会を持っている状態)」にいないと、仕事への意欲や生産性は強みを活かしている人と比べるとその6分の1程度に留まってしまう。
これは自分や自分の周り以外にいる者の強みを認識することや、その強みを説明できるようになることで解決可能だ。

3.強みの方程式は「才能×投資=強み」である
 本書で定義される強みの方程式は「才能×投資=強み」であり、それぞれ、「才能:頻繁に繰り返す思考、感情、行動パターン」、「投資:練習やスキル開発、知識をみにつけるためにかける時間」、「強み:常に完璧に近い成果を生み出す能力」と定義されている。前回の定義は投資の部分を更に因数分解した感じだから、だいたい一緒。
 才能を強化して真の強みとするには、投資を増やすことで達成されるが、新たな才能自体を身につけることは容易ではなく、最善の時間の使い方ではない。最も成功している人は、その人が持つ高い才能を起点にしてスキルや知識を身に付けており、そうすることで才能は何倍にも増幅して開花させているのだ。

私の5つの資質

転職した際(実施は2019年8月4日)にストレングスファインダーをやってみたところ、見つかった自らの資質は上から順に以下の通りだった。

1.学習欲
2.最上志向
3.個別化
4.未来志向
5.適応性

これらから、その資質の簡単な説明とそれを高める方法について以下記載していく。(説明書きは検査後の強みの理解レポートより抜粋)

1.学習欲
概要:「学習欲」の資質が高い人は、学習意欲が旺盛で、常に向上を望んでいます。結果よりも学習すること自体に意義を見出します。
<行動アイデア>
・できる限り技術や規則が変化する分野にキャリアを変更しよう。対応しようと挑戦し続けることでいきいきとするだろう。
・学習に没頭しているときは、時間が立つのを忘れるほど集中するだろう。仕事や約束などに邪魔されない時間に勉強時間を設定して、思う存分にやりとげよう。
・学習の進捗を記録したり、学習と成果の関連性の裏付けについて調査しよう。レベルアップを実感することでより生産的になっていく

2.最上志向
概要:「最上志向」の資質が高い人は、個人や集団の卓越性を高める手段として、強みに注目します。優れたものを最高レベルのものに変えようとします。
<行動アイデア>
・問題を解決するという仕事が、熱意とやる気を削いでしまうかもしれない。トラシューや問題解決が得意な<回復志向>のパートナーを探せ。
この資質を「壊れたものを修復すること」に使わなくていい。組織やコミュニティの中で機能している箇所を特定し、そこに力を注ごう。(1→100っぽい)

3.個別化
概要:「個別化」の資質が高い人は、一人ひとりが持つユニークな個性に興味をひかれます。異なるタイプの人たちの集団をまとめ、生産性の高いチームを作ることに長けています。
<行動アイデア>
・一般的な情報や理論よりも、実生活に基づいた話を集めてスピーチをしてみよう。話す話題が誰かの経験と繋がったとき、最も人の心をつかむことができるだろう。
・チームの各メンバーが最も得意とすることを見極めよう。そして、彼らの才能やスキル、知識を活用して、なぜその人にその役割を任せるのかを説明しよう。

4.未来志向
概要:「未来志向」の資質が高い人は、未来と未来にできることを心に描くことで、ひらめきを得ます。未来についてのビジョンを語ることで、人々にエネルギーを与えます。
<行動アイデア>
・未来について考える時間をとること。そうすればより具体的なアイデアを作り上げることができる。
・「活発性」の資質が高い人とパートナーを組むことで、未来が自らの行いで生み出されるものだと実感させてくれる。

5.適応性
概要:「適応性」の資質が高い人は、流れに沿って進むことを好みます。「今」を大切にし、それぞれの時点で進む方向をひとつずつ選択することにより、将来を見極めます。
<行動アイデア>
・予定通りに行動することが求められる任務、厳密な手順に従う必要がある業務は避けること。もしそうしなければならない状態になったら、同じやり方で創造的になれるか、業務をもっと楽しくできないか考えよう
・生まれ持った柔軟性を都合よく人に使われないように、いつ柔軟に対応し、いつ強硬に対応するか判断できるようにガイドラインを決めておくこと
また、強みの理解レポートでは「他人の立てた計画やプロセス、規則、手順を守るように強制されると窮屈で束縛された用に感じる傾向があり、その日のイベント・機会・想定外の出来事をコントロールしようと思わなければ、人生がもっと楽しくなる。」とのこと。

結びに

 就職活動のときにはあえて実施しなかった(当時はちょっと斜に構えていた)ストレングス・ファインダーだが、結果を見てみると納得のいく部分が多い。最上位の資質である学習欲については、確かにそれに没頭しているときは他のすべてをディレイさせても取り組んでいた気がする。また、ベンチャー企業に転職をしたのも、放っておくと停滞しそうな自分のキャリア・業界から飛び出してみたかったからでもある。
 こうした振り返りはややもすると、無意識のうちに自身の過去の行動を上記の資質に当て込もうとして、多少記憶が改竄されているのかもしれないが、今はそう感じているということは、現時点においては真実に近いのだろう。過去は過去、今は過去の連続した先にあるものとして、適応性の資質を活かしつつ、その時その時を柔軟に乗り越えていきたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?