あの日僕達がやっていたアレは4-4-2だったのか?という話
ご無沙汰しております。
時が過ぎるのは速いもので、新年も明け2週間近く経とうとしていますね。皆さん、いかがお過ごしでしょうか。
僕は、ユナイテッドのプレビュー/レビューも書けないわ、新加入選手の考察をしようにもなかなか良い資料が見当たらないわでヤキモキしていたところです。
最近では何かアウトプットしたいなぁとぼんやり考えながら、徒に高校サッカーを見ています。
毎年ながら高校サッカーを見ていると、自分の現役時代を思い出します。あんなに煌びやかな実績はありませんが、青春を駆け抜けたな…!としみじみ。歳を取りました。
しかし、高校生は凄いです。
現代サッカーに適応して、オーガナイズされたチームを作り上げています。自分もこういう風に見られていた時期があったのかなぁと思い返したら、おや?と引っ掛かりが1つ。
小中高とサッカー部だった僕は、所属してきたチームの基本フォーメーションは総じて4-4-2でした。正確には、4-4-2だと思ってプレーしてきました。
しかし、アレは本当に4-4-2だったのでしょうか?
少しつらつらと話させてください。
僕が過ごした時代のサッカー
引っ掛かったのは、中学校時代に想いを馳せていた時です。
ポジションも少し旧時代的だと思います。
まず、CBにはスウィーパーとストッパー。スウィーパーの前にストッパーが立って堰き止め役、堰き止められなかったところはスウィーパーがお掃除という構造。
現代ではあまりポジション名としてあまり聞かなくなりました。現場ではどうなんでしょう。
僕のチームでは、ストッパーには当時で言うガットゥーゾみたいなスタミナフィジカルお化けが、スウィーパーには気の利く冷静タイプが入る、という形。近所の他チームがどうだったかは覚えてません。
さらにSBやボランチ、2トップは既存の4-4-2の呼び方と大差ありませんでしたが、SHはWG呼びだった気がします。左には快速ドリブラー、右には上下動の鬼みたいな選手が入っていました。
そんな僕は、右SBが主戦場でした。
前述の通り、1つ前に上下動の鬼が居ましたが、結構相手のドリブラー相手に晒されていた気がします。前線まで駆け上がるタイプではありませんでしたが、ドリブラー相手にスプリントを強いられていたので、いま思い出しても息が切れそうなくらいしんどかったです。
そのような具合のフォーメーション。
今思い返せば、何となく違和感を覚えました。
これは3バック?
というのも今、縦並びになるCBのタスクを見ると、3バックにしか思えません。あえて数字で表記するなら3-1-4-2~3-3-2-2といったところでしょうか。
スウィーパー+SBの3枚。さらにストッパーが中盤の底で構えます。
ボール保持時はWB(WGと呼んでいたそれ)を最前線に押し上げ、前6枚で攻め倒し。3バック+ストッパーで中央レーンとハーフスペースに予防的ポジションを取ります。
守備時にはWBも含めて5バックになる型でなく、ストッパーが最終ラインに吸収され、初めて4-4-2になる形。WBやIH(ボランチと呼んでいたそれ)の帰陣も間に合わず、大外レーンはSBが対応せざるを得なかったので、ネガトラ~守備で機動力が必要になるストッパーにガットゥーゾタイプを置いていたのにも納得です。
簡単ですが、こうして紐解いていくと、気持ちDFなど無理強いタスクはありながらも、3バック+アンカーと考えた時に現代サッカーで考えられる整合性が取れて来ます。
変わったのは解像度
現象としては現代サッカーで説明が付く事象も起きていたということでしょう。
それでも、当時は4バックとしか見れてませんでした。
要するに、変わったのはサッカーを見る解像度で、サッカーの「肝」は大きく変わりないということです。
90年~00年代のサッカーを見ても、「肝」を認知している選手は認知している場面が散見されます。現代では、それらを多くの選手が認知出来るようになった結果、進化しているように見えるのだなと思います。
同様に我々にとっても、一部の天才にしか見れなかった世界を垣間見れるようになってきたということであります。
私としても今年、そしてこれからも、少しでも知識を積み重ねた皆さんや天才の皆さんの解像度に近づけるよう、勉強していきたいなと思う所存でございます。
というわけで新年一発目は、ご挨拶の文章でした。
本年も宜しくお願い致します。
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