1人の寂しさより2人の寂しさ

 「花束みたいな恋をした」のワンフレーズの抜粋です。
本来は、「1人の寂しさより2人の寂しさの方がよっぽど辛い」という言葉ですが、「よっぽど辛い」の部分はケースバイケースであると思います。

 この場面では、冷め切った恋人が2人でいるのにも関わらず互いに2人でいることの苦痛や、違和感、なぜ2人でいるのだろうという様々な感情が交差してのセリフ。2人でいることが当たり前となり、その当たり前に甘えて協力することもなくなり、会話もない、セックスもない、そんな日常は寂しい。しかし、これは仕方ないことだとも思います。互いに好きでいられる期間はそんなに長くない。好きは消費期限があるから。でも、それを乗り越えて、永久保証「付き」の愛に変わっていくのが結婚である。好きだけで付き合っていけるのは大学生までで、そこからはお互いの損得感情も一緒にいる上での大きな価値観になってくる。

恋とは、最初だけ。それ以上でもそれ以下でもなく。


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