起業に至った想いについて

新卒から15年間続けてきた企業に属して働くスタイルをやめて、独立・起業という未知の世界に挑戦することにしました。

社員として会社組織に所属しないのは初めてなので怖さもありましたが、自分が本当にやりたくて、社会のためにやるべきと思えることのために、自分の人生の時間を使いたいと思っての判断です。

理想の組織への想い

マクドナルド・メルカリ・SHOWROOMという、事業も組織も大きく異なるタイプの企業を経験してきました。
どの会社でも「いい会社にしたい」という想いをずっと抱いてきました。新卒でマクドナルドに入社した時から、「いい会社にしたい」と、それこそ毎日呪文のように唱えてました。

大企業もスタートアップも、業績不振でも急成長でも、どんな組織にも何かしらの課題は常にあります。そして、そうした組織課題と向き合ってより良い組織にすることが、仕事をしている中で一番楽しくもありやりがいがあると感じています。

僕はマーケティング経験が10年ほどあり、本来マーケターです。マーケターは、「お客さまの笑顔やお客さまを幸せにすること」を一番に願えないとなりません。to Cビジネスなら日本の1億人の幸せを願えないといけない。
でも僕はそれよりも、「隣で一緒に働く仲間の幸せの方が大事だな」と、あるとき気付いてしまったんです。これではマーケターとしては足りない。

そのため、「働く社員を幸せにする仕事」として、経営だったり、人事・組織といった役割の仕事を担うようになっていきました。人事の仕事って、マーケティングと同じなんですよね。「社員を幸せにする仕事」か、「お客さまを幸せにする仕事」か、という対象の違いだけで、実はとても共通しているなと、仕事しながら感じていました。

そして、人や組織をより良いものにして、楽しく働き成果をあげ続ける組織を世の中に増やしていくことこそが、僕がこれから社会のためにやっていきたいことだと、考えるようになりました。

なぜ起業なのか

3つの異なるタイプの組織を経験する中で、どの会社にも組織的な強みや良さがありました。どれかが正しいとか正解があるわけではなくて、事業やフェーズ、経営者のタイプによって、組織としての勝ち筋は変わってくるということです。

複数の組織を経験し、自分にとっての組織の理想像が、徐々に明確になっているのを感じていました。ただこれは、僕にとっての理想でしかなくて、必ずしも誰もが望むものではありません。

既存の組織には、これまでの組織を築き上げてきた人たちがいて、その会社特有のカルチャーが存在しています。しかし、それを自分の理想とする組織に変えていこうとするならば、それは自分のエゴでしかないし、ある種おこがましい話だなと、最近思うんです。

どの組織も、経営者、特に創業者の影響を色濃く受けています。つまり、自分の理想の組織を本当に創りたいのなら、それは創業者としてチャレンジするしかないなと思うようになりました。

こうして、自分の理想とする組織を自分の手で創りたいという想いから、起業の道を選ぶことにしました。

どんな起業か

「自分の理想とする組織を創りたい」という目的で起業するので、事業より先に組織のあり方や人事制度の方針などから固めています。
理想の組織像は、イキイキと楽しく働き、新なたチャレンジを通じて成長し続けられる会社・組織です。そうした組織を自分の手でゼロから創っていくことにコミットをしていきます。(具体的にはまたどこかのタイミングでご紹介したいと思います)

そのため、具体的な事業についてはまだ仲間と検討中ですが、方向性としては、「いい会社・いい組織」を世の中に一つでも増やすことに貢献するための、人・組織を支援するサービス・ツールを提供していきたいと思っています。

「いい会社」というのは、一つの答えがあるわけではなくて。究極的には、社員が「やりたい!」と思える事業と、社員が「働きたい!」と思える組織、の両輪を備えている会社であれば、その社員にとっては「いい会社」なんだと思います。究極的には社員が幸せであればいい。そうした幸せに働ける人が一人でも増えることに貢献できればなと思っています。

独立してやっていくこと

組織についての僕の考えと、これまでの学びをまとめてアウトプットしたく、書籍の出版に向けて、現在執筆活動中です。

本業については、仲間と一緒に共同創業の形で立ち上げます。
これまで新卒から15年間、休まず突っ走ってきたので、少しゆっくりしつつ起業準備を進めてゆきます。

起業といっても当面稼げるわけでもないので、並行していくつか会社の組織づくりを支援などもしながら、自分の中で組織開発に関する知見を深めていきたいと思っています。
(何か僕に役に立てそうなことがありましたら、FacebookTwitterにお気軽にDMなどでご連絡いただければと思います。)

一歩ずつですが、僕なりに、より良い社会にしていくことに貢献してゆくつもりです。そしてそれが、マクドナルド・メルカリ・SHOWROOMで働く中で、お世話になった方々への恩返しになればと思います。

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