完母じゃなくてもいいじゃない。ミルク最高!

私は子どもを母乳とミルクの混合で育てています。
入院中から母乳の出がよくなく、ミルクを足していました。

しかし当初は完母で行きたいと思っていました。病院は完母推奨だったし、免疫の話もあるから。そのため、ミルクを足すことを勧められた時は軽くショックでしたし、義母に「ミルク足してるの?」とちょっと驚いたようなリアクションを取られた時は傷つきました(今思えば産後メンタルだからかな)。

しかし!しかし今は声を大にして言いたい。

ミルク最高。混合バンザイ。

完母を目指すことも止めました。

この記事は完母を否定するものではないですし、ミルクを足すメリットとデメリットについては、あくまで私とわが子の場合なので誰にでも当てはまるわけではありませんが、記録として書いていきたいと思います。

メリット①授乳時間割ができて、心と生活に余裕が生まれた

ミルクをあげる場合は間隔を3時間以上あけることが推奨されています。そのため、自動的に1日のおおまかな時間割ができ、計画を立てやすくなりました。

特に食事と寝る時間が明確になっていると体調不良になりづらいし、ストレスも減りました。
また、出かける時はどれくらいの準備が必要で、いつ授乳するか明確なので、計画通りに進めやすいです。哺乳瓶などを持ち歩かなければいけないため荷物は増えますが、私はそれよりも時間が明確に決まっている方がメリットに感じました。

1人で息抜き外出する時も、夫に「次の授乳までに帰ってくるよ」とか、「おっぱい1回飛ばすからミルクでお願い」と頼みやすい。

もちろん、おっぱいが出る量や子どもが吸える量は毎回一定ではないこともあってか、授乳時間以外でもおっぱいを欲しがる時はあげてましたが、頻度は完母よりは少なかったと思います。

メリット②夜しっかり寝てくれる

生活リズムを決めたからか、生後一ヶ月からほぼ決まった時間に入眠し、まとめて寝てくれるようになりました。
助産師さんに聞いたところ、授乳時間を決める、かつミルクを与えていると比較的早く夜はまとめて寝てくれるようになるそうです(個人差あるようですが)。

うちの子は生後一ヶ月で5時間ほど、2ヶ月目を過ぎると8時間ほど通して眠るようになりました(これはちょっと長すぎてデメリットもあるのですが…後述します)。

メリット③栄養の補完

母乳にはビタミンKなど一部の栄養が不足すると言われているため、ミルクで補完するのは悪くないと思います。

乳頭混乱のリスクと対策

哺乳瓶は母乳と比べてミルクの出がいいので、混合の場合は授乳を嫌がる乳頭混乱のリスクがあると言われています。

そのため、防止策として必ずミルクの前に授乳を左右10分以上ずつ行うことを決めていました。新生児期はうまく吸えないし、私の与え方も上手じゃないしで苦戦していましたが、お互いに試行錯誤するうちに2ヶ月目にほとんどストレスのないスムーズな授乳ができるようになり、母乳にもしっかり食いついてくれるようになりました。

また、助産師さんに「楽に吸える哺乳瓶を使うと母乳を嫌がりやすくなる」と聞き、哺乳瓶は頑張って吸わないと飲めないように調整していました。

コンビのteteoという哺乳瓶は流量調整できるタイプなので、ミルクを飲む時間を測り、早く飲みすぎている場合は調整したり、乳首自体を早めに大きいものに換えることで少し飲みづらくしていました。

一番メジャーなピジョンの哺乳瓶を使っているならこちらの乳首が良いです。入院中使っていました。

助産師さん相談で不安を払拭

正解がない、かつ個人差が大きい授乳の悩みはやはりプロに相談するのがいちばんだと感じています。
私は入院中はもちろん、退院後も定期的に助産師さんにおっぱいを診てもらい、相談しています。

お住まいの地域によるかもしれませんが、現在多くの自治体で母乳育児のサポートがあります。助産師さんを家まで派遣してくれたり、費用を自治体が一部または全額負担してくれます。

私は子どもが夜寝てくれるのはありがたいものの、授乳間隔が空きすぎて母乳の量が減る、乳腺炎になるといったリスクがあったため、定期的に助産師さんにおっぱいの状態を診てもらいながら対応していきました。

プロとしての話や対応をしてくれるのはもちろんのこと、気持ちの面でも支えてもらいました。
完全母乳にこだわることを早々に止めた後ろめたさに対して、「混合だって母乳育児だよ。お母さんが元気なことが一番大事だよ」と言ってくれたり、なかなかうまく与えられない・吸えないことにストレスを感じていた時は「まだまだお母さんも赤ちゃんも練習時期だから焦らなくていいよ」と言ってくれたり。本当に尊い仕事だなと、涙が出そうになったことが何度もありました。

育児でてんやわんやしていると、助けを求めることすら面倒に感じたり、助産師さんに相談したら逆に「こんなんじゃダメだ」と怒られたりしないかと思ってしまうこともあるかもしれませんが、入院中も含めてそんな方にはひとりも出会いませんでした。ぜひ、少しでもひっかかることがあったら気軽に相談してみてください。とにかく「安心できる」ということは大きかったです。

泣きながら読んだ本「おっぱい先生」

最後に、本の紹介を。

まだまだ授乳に悩んでいた時、「おっぱい先生」という母乳外来を舞台にした本を読みました。おっぱいや育児に悩みを抱える4人の女性たちの物語なで、どこかで自分と近い状況や感情を見つけやすく、共感で孤独が癒やされます。助産師さんの決して甘くないのに大きな愛情で包んでくれるような言葉にも泣いてしまいました。

私はこの本を読んで、完母ができない、完母を諦める自分を責めたり後ろめたく思う必要はない、頑張ることは手段であって目的ではないのだから、「子どもを幸せにするため」の全体における最適な、自分の選択をしようと、やっと腹落ちできた気がします。

何より、母乳外来を受診するきっかけになりました。


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