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FIBA2023 1次ラウンド感想

2023年8月、バスケットボールのワールドカップ「FIBA」が開催されました。
自分も中学時代はバスケ部に所属しており、今でもNBAの切り抜きを見たりしているくらいにはバスケが好きなので、テレビに食いついて観戦していました。
好きと言っても、Bリーグはほとんど見れてないし、日本や海外の選手名も有名な人しかわからないくらいのにわかっぷりです。
折角なのでFIBAの感想でも書いてみようと思います。

強化試合

1次ラウンドの前に、強化試合が3戦行われました。
日本の相手は、アンゴラ、フランス、スロベニアでした。
アンゴラ戦とスロベニア戦は観戦できなかったのが残念。

アンゴラは格下というのもあり、見事勝利を収めましたが、フランスとスロベニアはやはり強かった。
フランスにはゴベア、スロベニアにはドンチッチというNBAでも素晴らしい活躍を見せている選手がいて、彼らを中心にチームが結成されています。もちろん、その他の選手も十分なスキルがあり、誰がシュートを打ってもほとんど外さない印象でした。やっぱ、ヨーロッパの国はレベル高いんだろうな。

でも、あくまで強化試合。日本も粘り強いデフェンスができていたし、3Pの成功率ももっと欲しいところではあったけど、自分たちのスタイルを体現しようとしていました。
これを本戦で発揮できれば、勝率も上がると期待しました。

第1次ラウンド

第1次ラウンドで日本が戦う相手は、ドイツ、フィンランド、オーストラリアです。
「死の組」とも言われていたようで、3カ国とも日本より格上です。ちょっと厳しいかもと思いましたが、平均身長で劣る日本はいつだって厳しい立場なんだし、今の日本のメンツを見れば全然勝てる余地はあると思いました。

VS.ドイツ

いよいよ本戦の始まり。初戦の相手はドイツでした。FIBAランクは11位。

ドイツにはシュルーダーという選手がいます。NBAでは八村選手と同じチームで活躍していました。この選手をどれだけ抑えられるかが鍵だと思っていましたが、試合をみてみると、他の選手も得点力が十分にありました。流石ヨーロッパ。

試合開始直後から日本は3Pを放ちましたが、これが入らない。渡邉選手も中々決められず、富永選手も厳しいディフェンスに合い、前半で結構な点差がついてしまいました。

ですが、日本は諦めず徹底して厳しいディフェンスを続け、1点でも多く点数を稼ごうと奮闘しました。
相手のエースであるシュルーダー選手をマークしていたのは河村選手。身長差が20cmくらいはあったかと思いますが、NBA選手相手に臆することなくしつこく嫌がるディフェンスをしていたのが素晴らしいと思いました。あれだけ動けるのシンプルに凄い…。

後半は相手の得点数も落ち、日本の方が得点数は勝っていました。
結果は81対63と負けてしまいましたが、諦めず食らいついたと思います。

日本は3Pを中心に戦略を立てていますが、この成功率が17%と非常に低い結果でした。
ドイツの3P成功率も18%と同じくらいだったので、5割くらい決まっていればもっと接戦になったかなと思いました。勝てる試合だったのかも。

VS.フィンランド

2戦目はフィンランド。FIBAランクは24位と、ドイツよりは勝てる可能性が高いと思いました。

フィンランドにもマルカネンというNBA選手がいます。センターだけど3Pも入るという、なんとも羨ましい選手です。

1Qは日本が波に乗っていました。ドイツ戦とは違い3Pも入り、好調なスタートでした。ドイツ戦に続き、相手のPGにしつこいデイフェンスを見せた河村選手。1Qからオールコートでディフェンスして、体力持つのが信じられない。
ですが、2Qは失速し、フィンランドが大量得点。前半10点差となってしまいました。

そんな中、比江島選手が4点プレーや果敢なドライブを見せ、苦しい時間にも躍動してくれました。
その甲斐あってか、後半は日本の火力が上がり、逆にフィンランドは失速する展開になりました。

特に河村選手と富永選手の活躍が著しかったです。3Pを次々決め、点差を縮めるどころか追い抜いていきました。河村選手はゾーンにでも入ってたかのよう。
富永選手も、本領発揮といった具合でした。

そして、縁の下のホーキンソン選手。ほとんど休憩もせず、常にゴール下からゴール下へ走っていました。素晴らしい活躍。

フィンランド戦はかなり興奮しました。歴史的な1勝になり、日本のバスケが世界に通用していることを証明したと思います。

VS.オーストラリア

運命の第3戦。この試合に勝てば第2次ラウンド出場です。
相手はオーストラリア。FIBAランク3位の超強豪。NBA選手が9人もいるというほぼアメリカ状態。
オーストラリアも1勝1敗と、第2次ラウンドへの出場がかかっていました。

第1Qは接戦で、日本の3Pも順当に成功していました。点差も8点差と全然追いつける範囲でした。
ですが、第2Qで失速。ターンオーバーが目立ち、オーストラリアに流れを持っていかれました。

続く後半からは息を吹き返し、点差が10点差近くなる時間もありましたが、フィンランド戦のような追い上げは叶わず、試合には破れてしまいました。100点以上取られてしまったのが少し残念。

冨樫選手の3Pが要所要所で成功し、その流れに乗って欲しいと思いましたが、相手もきっちりと得点を取ってくるので、流れに乗り切れなかった印象でした。

ホーキンソン選手はまたも全身全霊のプレイを見せ、インサイドで躍動していました。得点数が1人だけ抜き出ていました。素晴らしい。
ホーキンソン選手を支えるような中のプレイヤーがもう1人欲しいなと思いました。八村選手…。

渡邉選手は最後5ファウルで退場になってしまいましたが、出場時間も長く、勝ちを狙い続けた結果だと思います。前2試合に比べ得点力も上がり、NBAプレイヤーとしての意地を見せたと思います。

あと、オーストラリア戦は前2戦に比べて、あまり足が動いていなかったように見えました。個人技で打開する展開も多く、身長で劣る日本には苦しかったと思います。
フリーで3Pが打てている場面もあったので、渡邉選手や富永選手といったシューターをどれだけフリーの状態にできるか、チーム一丸となってその状態を作り出して欲しいです。

オーストラリア戦前に描いたラクガキ

日本の武器である3Pの成功率がもっと高ければ、負けた試合でも十分勝てる可能性はあったと思える内容だったと思います。
たらればの話をしてもしょうがないのですが、日本のバスケも十分世界と戦えるレベルなんだと感じました。

第2次ラウンドの出場権は逃しましたが、順位決定戦がまだあるので、そこで日本のプレイを世界に見せつけ、勝ちをもぎ取って欲しいです。
バスケに興味のなかった人たちも、ぜひ応援して欲しいです!

頑張れ、日本!

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