ベトナム(ハノイ)一人旅 旅行記

ふと思い立って、海外旅行に行ってみたくなった。
どこか手ごろな国はないかなと調べてみたら、ちょうどベトナムが良さそう。
以前ホーチミンには行ったことがあるので、今回はハノイに行ってみることに。

ただ、ハノイについて知っていることといえば、「ハノイの塔」くらい…。(もちろん、ハノイにそんな塔は存在しない)

一人旅とはいえ、私はあまり旅慣れていないので、自分で飛行機や宿を手配する自信はない。
なので、ここは素直にツアーを選ぶことにした。

今回参加したのは「旅工房」さんの2泊4日のツアー。
短いけど、ちょうどいい感じのスケジュールである。

こうして、計画的かつちょっとした冒険気分を味わえる旅が始まったわけである。

Day 1

成田空港からベトナムまでのフライトはおよそ5時間。
時差は日本より2時間遅れているため、午前10時に出発し、現地に到着したのは午後1時頃であった。

空港からホテルまでは送迎バスで40分ほど。
このあたりの手配をすべてお任せできるのが、ツアーのありがたいところだと改めて感じた。

ハノイ市内に近づくにつれて、名物であるバイクの数がどんどん増えてくる。
3日間の滞在中、どこを見てもバイクで溢れていた。

数の多さにも驚かされるが、そのマナーにも驚かされる。
あいつら、信号を守らねぇ・・・

日本でも赤信号から青信号に変わる前にちょっとフライング気味に発進しているバイクを見かけることもあるが、ベトナムのバイクはそんなチャチなものじゃない。
赤信号だろうがガンガン突っ込んでくる。まるであれは車専用の信号だと言わんばかりに・・・

なお、人間の慣れとは怖いもので、最初はビビりまくってた私も最終日にはいい感じでバイクをすり抜けながら横断するという忍者さながらの術を身につけられた。
まぁ日本で使う機会はないと思うが。

またバイクの運転もさることながら、バイクの波をかき分けるように走るバスの運転手にも驚かされた。
ぶつからないのはもちろんのこと、それでいてちゃんと前に進めるのが本当にすごい。

のちに聞いた話であるが、50cc以下のバイクは免許がいらないらしく子供でも乗れるらしい。
ホンダがシェア65%で、その次がヤマハなのだとか。(日本企業スゴイ)
あと一応ヘルメットの装着は義務らしく、未装着で警察に見つかると罰金を取られるそう。

初日は特に予定もなかったので、旧市街を散策することにした。
旧市街は細めでかつところどころ壊れている個所もあって、いかにも東南アジアらしい道である。
また、道の両端には雑貨屋・レストラン・ホテルなどが所狭しと建っており、数多くの人が歩いていた。
そのうえひっきりなしにバイクと車が通っているのでいつも賑やかであった。

個人的に自由気ままに散策しているときが一人旅の醍醐味なのかなぁと思っている。

これはガイドさんに教えてもらったフォー( Pho 10 Ly Quoc Su )

フォー ¥65000ドン

16時30分ごろに店に到着したが、すでにほぼ満席で、絶え間なく人が入ってくる状態だった。
それでも回転率が非常に速く、少し待つだけですぐに席に座ることができた。
料理の味も申し分なく、特にいろいろな調味料を使って味変できるのが楽しい。
ただし、辛い調味料は入れすぎに注意が必要だ。
辛党でも油断すると汗だくになる。

唯一の欠点を挙げるなら、水が提供されないことだろう。
店で飲み物がないわけではないが、無料の水がないため、行く際にはペットボトルを持参すると安心だと思う。
食事自体は大満足であり、滞在中もう一度訪れた。

てきとーに散策してたら見つけたトレインストリート


旧市街のシンボル的なハノイ大教会
基本的には仏教だがカトリックの人もいるそう

Day 2

二日目は、ハロン湾クルーズツアーに参加した。

参加者は全部で27名とかなりの大所帯。
家族連れや友人同士、カップルなど様々なグループがいたが、一人参加者は私ともう一人だけ。
おひとりさまとしては少し肩身が狭いツアーだった。(その方とも話せなかったので自分のコミュ力のなさを痛感する結果に)

ハロン湾自体は海なのに波は驚くほど穏やかで、船酔いの心配もなく、快適なクルージングを楽しめた。
とはいえ、特に派手なイベントがあるわけでもなく、船上での食事をいただいたあとは、ただただ海を眺めながらゆったりと時間を過ごした。

穏やかな景色と風に身を任せ、ぼーっとするのも悪くない。

ゴール地点となっている鍾乳洞は、道がしっかりと整備されていて非常に歩きやすかった。
ただ、整備が行き届きすぎていて、自然のワイルドさが削がれている印象を受けた。
歩きやすさを優先してガンガン整えた感じがあり、この部分は自分の感覚とは少し違うなと思った。

ハロン湾からハノイ市内へ帰る途中、休憩をかねてGit Shopに連れて行ってくれる。
Gift Shopはいろんなものがそろっていますが、ちゃんとしっかり観光地価格です☆

クルーザーから望むハロン湾

Day 3

最終日は世界遺産チャンアン+古都ホアルーツアーに参加した。
昨日の27人ツアーが頭にあったので、今日はどれくらいの人数かなと期待していたのだが、まさかの一人。
ガイドさんと私の1対1のツアーという、ちょっと気まずい状況であった。

まずはチャンアンで小舟に乗り込み、ゆっくりと進みながら周囲の景色を楽しむ。
最初はその壮大な景色に「おおー!」となるものの、手漕ぎボートでの移動はかなり時間がかかるため、途中からはのんびりしすぎて暇を感じることに。

前日のハロン湾もゆったりとした時間だったが、それ以上に静かでゆっくりとした時間が流れていた。
正直、どちらか一方で十分だったかもしれない。
ただ、個人的にはチャンアンの方が好みである。

チャンアンと古都ホアルーでは様々な歴史に触れた。
中国に支配されていた話、それぞれの王朝の話、龍をあがめていた話などなど・・・、それでも全部は聞けないのでもうちょっと事前に勉強して行ってたらよかったのかも

それでも日本のお寺と比較できたりして、日本のお寺とか観光している人だと割と楽しめそう。

小舟でまわるチャンアン景勝地


チャンアンのお寺
日本のお寺と似ているが、中に祭られているのが仏様ではなく、王朝の人だったりと差がある

ツアー自体は17:00ごろに終わったので再度旧市街を探索することに。
ただ当てもなく探索するのだと3時間(※)も時間を潰せそうになかったので何か目的を立てることにした。
※: 空港への送迎バスのお迎え時間が20:00過ぎでした

悩んだ末見つけた目的は、SPA & Massageである
初日の散策でも数多くの店を見つけられた
ただマッサージは女性向けであるという偏見が私の中にあり、生まれてこの方一度も行ったことないのである

しかし、せっかくの機会だし、足の疲れも癒やしたいと思い、まずはネットで情報収集を開始。
男一人でも入って問題ないのか、あとは値段感はどうなのかなど・・・

調べてみると、現地の駐在員の方も利用されているとのことなのでそこのお店に行ってみること。

お店自体はすぐに見つかったのですが、雰囲気がかなり現地向けっぽくてなんだか怖気付いてしまい、結局お店には入らず素通りしてしまうことに・・・(ガンガン行ける人ほんと羨ましい)

そのままフラフラと彷徨っていると偶然別のお店の人と目が会い、声をかけられた。
「観光地で向こうから声をかけてくる人 = 観光価格」 という特大の偏見を抱えている私は、すかさず「How much?」と尋ねた。
価格は先ほどのお店より少し高めだったが、十分に許容範囲内だったし、お店も清潔感があったので、ここに決めた。45分のフットマッサージで25万ドン(約1,200円)という手頃な値段だ。

そこまで期待はしていたわけではなかったのですが、この店との出会いはすごく思い出に残っている

人生で初めてマッサージ店に行ったのでとりあえずいわれるがまま足を突き出してマッサージしてもらってた。
しばらくすると、受付をしていた若い女性スタッフが話しかけてくれた。
彼女は10代の学生っぽく、私よりもずっと若かったが、シャイな私に対して積極的に質問をしてくれた。
「いつまでいるの?」「他にどこへ行った?」といった旅行に関する質問から、「日本よりベトナムの方が暑いよね」「日本ではどんなアニメが人気?」と、日本の文化にも興味を示してくれた。

マッサージの腕自体は人生初めてなのでわからないが、彼女との会話は本当に楽しかった。
何より私の英語レベルに合わせていろいろ話をしてくれたり、もっと日本のことを知ろうとしてくれたりして、そのバイタリティの高さやエネルギッシュなところにはほんとうに感嘆した。
そして、それと同時にもっと私も精進しようと思った。

一人旅の醍醐味は、こうした一期一会の出会いだろう。旅先での偶然の出会いが、旅の思い出を一層深いものにしてくれる。


その後もカフェでコーヒーを楽しんだり、ホアンキエム湖周辺を散策したりと、時間はあっという間に過ぎていった。
やることには困らず、どこを見ても新しい発見がある、そんな楽しいひとときだった。

カフェで出会ったコーギーちゃん


夜(19:00ごろ)のホアンキエム湖
湖のほとりにはランニングしている人だったり複数人でダンスしてる人だったり座って話しているカップルだったりと、観光客だけでなく様々な人で賑わっていた

ちなみにお土産として蓮茶を購入したのだが、勢いで旧市街のお店を選んだということもあり、いまだにネットで相場感を調べるのが怖い←

終わりに

総じて、旅はいいものであった。
自分の人生観が変わったまでとは言わないが、明日からまた頑張ろうと思えたし、何よりベトナムの若い人たちにまだまだ負けたくないという気にさせてくれた。

ベトナムは手ごろに行けるし若い人が多くてエネルギッシュで(旧市街の中心なら※)治安も悪くないのでおすすめである。

※: 私が旧市街の中心ら辺を主に散策してたので、その辺りに関しては の意


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?