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じっくり話を聴き、本音を引き出すコツ。(キャリコンday5 発見と気づき)

こんにちは!shumpei(野原俊平)です。
今回は、ここまで学んできたカウンセリング技術について、分かってきたことを投稿しようと思います!

皆さんの中には、以下のような、話の聴き方に関するお悩みを持った方はいらっしゃらないでしょうか?

・人の話を共感しましょうと言われるが、どうやって共感すればよいか分からない。
・人との会話で、もう少し話を聴きたいが、つい自分の話ばかりしてしまう。

私も以前は話の聴き方なんて、全くわかりませんでした。
しかしキャリアカウンセラー講習会にて、カウンセリングの技術を学び始め、少しずつですが、聴き方のポイントが分かってきました。

この投稿をご覧になれば、話の聴き方について参考になる点があるかと思います。
それでは、本編に入ります!



■ カウンセリングとは?

以下の投稿にて、カウンセリングの定義についてお伝えしていますが、この投稿で再度掲載し、改めて確認しようと思います。

カウンセリングの定義について、ハーとクレイマーが次のように発表しています。

「カウンセリングとは、心理学的な援助過程である。そして、それは、大部分が言語を通して行われる過程であり、その過程のなかで、カウンセリングの専門家であるカウンセラーと、何らかの問題を解決すべく援助を求めているクライエントとがダイナミックに相互作用し、カウンセラーはさまざまの援助行動を通じて、自分の行動に責任をもつクライエントが自己理解を深め、『よい(積極的・建設的)』意思決定という形で行動がとれるようになるのを援助する。
 そして、この援助活動を通じて、クライエントが自分の成りうる人間に向かって成長し、成りうる人になること、つまり、社会のなかでその人なりに最高に機能できる自発的で独立した人として自分の人生を歩むようになることを究極的目標とする」(Herr and Cramer, 1988)。

渡辺三枝子,新版カウンセリング心理学,ナカニシヤ出版,2002.

また、「コーチングよりも大切なカウンセリングの技術」という書籍では、カウンセリングを次のように説明しています。

・カウンセリングの目的は、「気づきによる全人格的成長」である。
・カウンセリングによって、問題は必ずしも解決されない。
・カウンセリングの主体者は、部下である。
・カウンセリングで主に用いる技術は、受容と共感である。

小倉広,コーチングよりも大切なカウンセリングの技術,日本経済新聞出版,2021.

ここまで分かったことを自分の言葉でまとめると、カウンセリングは以下の特徴があると考えました。

・ クライアントを主体とする。
・ 「傾聴」、「受容」、「共感」の技術を用いて、言語による対話を行う。
・ クライアントの自己理解を深め、意思決定を促す。


このように特徴を言うのは簡単ですが、実際に行うのは簡単ではありません。
まさしく、「言うは易し、行うは難し」であります。
実際にカウンセリングを行っていきながら、ポイントを探ってみました。


■ ここまで分かった、カウンセリングのポイント

これまでのキャリアカウンセラー講習会にて、カウンセリング実習を3回受けました。
実習を経て、カウンセリングについて分かってきたことが、以下の通り2点見えてきました。

① 相手の話をじっくり傾聴する。
② 分かったことを自分の言葉で表現し、本音を引き出す。

では、この2点について順に説明していきます。

① 相手の話をじっくり傾聴する。

傾聴はカウンセリングの基本です。
目を見て、相槌を打ちながら、相手の話に共感していきます。
相手が「この人は私の話を分かってくれている」という感覚を抱けていないと、相手は自由に語ることが難しくなります。

相槌にも、様々な相槌があります。
ある書籍に、相槌のバリエーションが紹介されていたので、掲載します。

●話を聴いていることを示す相槌
「はい」「ええ」「うーん」「そうですか」「なるほど」

●同調や同意を示す相槌
「いいですね」「その通りですね」

●驚きを示す相槌
「はぁ~!」「へえ~!」「え~!」「あら・・・」「うわあ~!」

●話を積極的に促す相槌
「ええ、ええ、それでどうなったのですか?」「具体的には?」

松橋良紀,聞き方の一流、二流、三流,明日香出版社,2022.

これらの相槌を、相手の話の内容や雰囲気に合わせて上手に使い分けたい!と思っています。
相槌については、ロジャーズ3条件のうち「共感的理解」に関わる点でしょうか。

そして、目の前の相手の”あるがままの状態”を認める姿勢を持つこと。
これも重要です。
ロジャーズ3条件のうちの「無条件の肯定的配慮」に関わる点でしょうか。


② 分かったことを自分の言葉で表現し、本音を引き出す。

上記の傾聴を通じて、分かったことを自分の言葉で表現することも大切です。

「なるほど、つまり○○だと考えていらっしゃる」
「○○(相手の言ったこと)なんですか」
「それは○○(考え、気持ち)ですね」

例えば上記のような応答があります。
この時の注意点として、相手の言葉をそっくりそのまま返す応答を繰り返していると、「オウム返し」になってしまう点です。
話の内容が進展しないので、相手は安心感は抱くかもしれませんが、悩みを解決してくれるという期待感は抱くことが難しくなってしまうでしょう。
相手の「言ったこと」から、相手は無意識にどのように感じているのか、相手と歩調をそろえながら少しずつ進んでいく、こういうことが大事なのかと思います。

そして、上記①と②を満たすためには、カウンセラーがありのままの自分を認め、気づくことも重要です。
ロジャーズ3条件の「自己一致」にあたるでしょう。

■ カウンセリングを日常生活でも実践

今通っているGCDFキャリアカウンセラートレーニングプログラムにて、カウンセリングの実習を積ませて頂いています。

これらの実習ももちろん重要ですが、実習外でも実践することが重要です。
普段は人の話を聴いていないくせに、仕事になったら急に話を聴けるはずがありません。
ですから、講習会だけでなく、日常生活のあらゆる場面で実践することが大事です。

私の場合は、平日は医師として健康診断の仕事をしております。
受診者への問診において、カウンセリングやコーチングの技術を使っています。

健康診断では、多くの受診者がお越しになります。
特に企業に出向いて行う健診では、業務の合間に来ていただくので、限られた時間で終える必要があります。
一方で、受診者の中には、話をしたいと思う方もいらっしゃる。

そこで、話したいことがある方にはじっくり傾聴し共感します。
時間制限がなければさらに踏み込んで話を深堀しますが、時間に限りがあるためそれは難しい。
ですから、健康診断のアルバイトでは、傾聴は長くても3分程度に留めます。

傾聴や共感がひと段落したら、私から「いいですね、では今後どうしていきますか?」とコーチングの技術を用いて質問を行ったり、「いいですね、では○○の方針でやってみましょう」などと提案したりします。
すると納得した表情で、帰ってくださる方が多いです。

学んだことは、日常生活でも使わないと忘れて行ってしまいます💦
どんどん使っていきます!

■ まとめ

今回は、カウンセリングの定義とポイントをお伝えしました!

カウンセリングの定義を、自分の言葉で表すと下記の通りになりました。

・ クライアントを主体とする。
・ 「傾聴」、「受容」、「共感」の技術を用いて、言語による対話を行う。
・ クライアントの自己理解を深め、意思決定を促す。

そして、ここまで分かってきたカウンセリングのポイントを、自分の言葉で表すと下記の通りになりました。

① 相手の話をじっくり傾聴する。
② 分かったことを自分の言葉で表現し、本音を引き出す。

さらに、ただカウンセリングを学ぶだけでなく、日常生活でも活用することも大切です!
私の場合は、健診業務で使わせてもらっています。

是非、皆さんもカウンセリングの技術を日常生活でも活かしてみてください!

最後までご覧いただき、ありがとうございました😊

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