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【キャリコン】GCDFキャリアカウンセラートレーニングプログラム day3

こんにちは!shumpei(野原俊平)です。
今回は、GCDFキャリアカウンセラートレーニングプログラムday3の感想を投稿します。

第3回目ということで、東京までの新幹線通学も徐々に慣れてきました。
そして今回は、キャリアカウンセリングの実技を朝から晩までひたすら繰り返す、という回でした。
今までカウンセリングはやったことがなかったので、上手く行かないことばかりでした。
しかし試したことに対してフィードバックを頂ける環境や、学習したことを直ちに試す環境が整っていたおかげで、少しだけですがカウンセリングの技術が上がったのではないかな…と感じています。
それでは、今回も学習内容別にご説明していきます!




■ カウンセラーは、クライアントの気持ちに寄り添った応答を行う。

第3回目では、午前中に模擬クライアントの方に対してカウンセリング実習が1回、午後にクライアントの応答を考えるワークと、受講生同士でのカウンセリング実習が2回ありました。

医学生の時にも、模擬患者に対する医療面接の実習があったので、その時に抱いた緊張感に似たようなものを感じました。

第2回目の講習で分かっていたことは、カウンセリングは医療面接と全くアプローチが異なるということ!

共通点としては、どちらも相手との良好な関係を築くことが重要とされます。
異なる点として、医療面接では、患者の「訴え」に対して、鑑別診断や治療方針に必要な上場を体系立てて収集する能力が強く求められます。一方で、カウンセリングでは、クライアントが語りたい「対象」や「気持ち」に、その時々で想起しているレベルで、クライアントに寄り添った対応が求められます。また良好な関係を築く重要性が、医療面接よりも高いように感じます。
まとめると、医療面接では医師が必要と考える情報を集めるのに対して、カウンセリングではクライアントが語りたいと思うことに傾聴し共感する、こうした違いがあります。

このように医療面接とカウンセリングは全く別物なので、医療面接ばかりやってきた私がカウンセリングをできるようになるのかなあ、と不安な気持ちでした。

午前中の実習では、模擬クライアントに対してカウンセリング実習を行いました。
今まで全く未経験であったので、学んだことを元に手探りで行いました。

良かったと言われたことは、誠実な態度で話を聞いてくれたこと。
私は学生時代のスターバックスコーヒーでのアルバイトの時にも、当時の上司から同様のことで褒められたことがあります。
誠実な態度で人と接することは特に頑張らなくてもできることなんだなあと、改めて自分自身のことを知りました。
誠実な態度は、カウンセラーに求められる3つの態度のうちの1つなので、このまま続けていこうと思いました。

一方で、気になった点の1つは、緊張のあまり、不安気な表情が顔に現れていたため、クライアントは「何か話さなきゃ」という気持ちにさせてしまったこと。
私は何事も、初めてのことをするときは緊張します。
今回も同様だったのでしょう。
顔面がカチコチになって、場が固くなってしまいました。

また、クライアントの話したことへの言い換えが多く、抱いているであろう気持ちも含めて応答したり、クライアントが語りたいかな…と思うことを問うたりすることができませんでした。


■ 適切な応答と不適切な応答

カウンセリングにおいて適切とされる応答と、不適切とされる応答があります。
クライアントが語りたいと思う内容を問う質問はよいのですが、クライアントが語りたいと思わない質問は避けるべきです。

例えば、札幌から東京への転勤が嬉しいと感じる一方で、札幌に残る一人暮らしの高齢の母親が心配だと感じるクライアントがいるとしましょう。
このクライアントとの面接の冒頭で、クライアントがこう語り始めました。

クライアント:「今、札幌支店長をしているのですが、先日東京の本社へ戻って来いと内々示がありました。この話は嬉しいのですが、実家に母が一人いるので、受けるかどうか悩んでいます。」

この時に、どのような応答をしますか?
この時点では、クライアントは札幌から東京への転勤が嬉しいと感じる一方で、札幌に残る一人暮らしの高齢の母親が心配だと感じていて、その比率は同じくらいです。
ですから、例えば「そうですか、東京に異動できるとはそれは嬉しいですね」とか「今母はどのような状況なのですか?」といった応答は、上記のクライアントの気持ちに寄り添っているとは言えないと考えられます。

医者の立場だったら、「今、母はどのような状況ですか?」と返答してしまいそうです笑
医療面接では○になるかもしれませんが、カウンセリングでは○にはなりません。

私は、下記の応答を考えました。

カウンセラー:「東京の話を聞いて嬉しいと感じる一方で、母のことを思うと、決めきれないところがあるのですね。」

この「決めきれない」というフレーズが気持ちに寄り添っているだろうとして、良い評価をうけました。

そして、私のこの応答に対して、クライアントは以下のように続けました。

クライアント:「そうなんですよ、実はこの間も圧迫骨折をして、入院したのです。だから、栄転で嬉しい反面、決めきれないのです。」

この時点では、クライアントは母の話題について焦点をあて始めているので、母のことで心配に思う気持ちの方が強くなっています。

ですから下記のような応答が良い評価を受けていました。

カウンセラー:「東京に行かれた後、母に何かあったらと思うと不安なのですね」

クライアントの気持ちとして想起されるものは、面談を通じてダイナミックに変わります。
その変化に応じて、その時々で適切な応答をする。
これが医療面接には存在しない点で、難しくも面白い点だなあと思いました。


■ 失敗を重ねて、気持ちに寄り添うということがちょっとずつ分かってきた。

上記のように、気持ちに寄り添った応答は、医療面接では強く求められないため、私にとっては不慣れです。
3回行ったロールプレイのうち、前半2回は全くうまくできませんでした。

2回のロールプレイでそれぞれフィードバックを頂き、そして自らもクライアント役として模擬カウンセリングを受けました。
その模擬カウンセリングでは、カウンセラー役の受講生の方が、気持ちに寄り添った応答を行ってくださりました。
気持ちに寄り添うというのは、こういうことなのかな?、そして気持ちに寄り添ってもらえると話しやすくなるな、と感じました。

3回目のロールプレイでは、徐々に慣れてきたこともあり、気持ちに寄り添った応答が多少なりともできるようになりました。
模擬カウンセリングが終わった直後、クライアント役の受講生の方から「気持ちに寄り添うというのはこういうことか」と反応を頂くことができて、学んだことをすぐに活かすということができました(ストレングスファインダーでいうと、「適応性」)。

しかしながら、気持ちに寄り添う経験値や、気持ちを表す語彙の知識が不足していると感じました。
このため、日常生活における普段の会話から、相手の「言ったこと」に対して「言いたいこと」となる対象や気持ちを探り、それを相手に伝える、という実験を繰り返していきたいと思います。
これは、健診業務の問診や、コミュニティでの会話で試すことができそうです。

■ キャリアカウンセリングにおいては、会社や労働に関する知識が必要である。

いくら気持ちに寄り添えたとしても、労働に関する基礎知識がなければ、クライアントの発言内容に寄り添うことは難しくなると思います。
こうした会社や労働に関する基礎知識は、今後の講義や読書等を通じて、少しずつ体得していきたいと考えています。


■ キャリアカウンセリングを学ぶことは楽しい!

大学でのやらされてやる医学の勉強と違い、自ら主体的に学びたいと思って学ぶキャリアカウンセリングの勉強は楽しいと感じています。
これは私の興味に合致しており、かつ才能や価値観に沿った学習ができているからでしょう。

しかし未経験の領域であるため、分からないことや大きな壁は今後も現れてくると思います。
そんな時も、1つずつ謙虚に学習し、壁についている扉を開けていく感覚で、少しずつ前進していきたいと考えています。


ここまで第3回講習会の様子をお伝えしてきました。
第4回講習会の様子も、受けたのちに投稿していきたいと思います。

最後までご覧いただき、ありがとうございました!


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