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いろんな人が生きやすい場所って

トロントは法的に同性婚が許されているそうで、女性同士、男性同士のカップルをよく見かけます。当初は少しだけ驚きましたが、今やもう見慣れた景色の一部です。6月からはプライド月間(性の多様化を啓発するキャンペーン期間)で、その風潮はより強くなっていて、性的マイノリティのシンボルである虹色の旗が、街のいたるところで掲げられています。

ここに来て意識的に知るようになったのですが、性的マイノリティにはLGBT以外にも、いろんなものがあります。こちらは街の児童館的な施設に貼られていたもの。

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右上から、パンセクシュアル(あらゆる性別の人が恋愛対象になる人)、ジェンダーフルイド(性別が流動的に揺れ動く人)、バイセクシャル(両性愛者)、トランスジェンダー(生まれつきの身体的性別と自分が認識する性別が異なる人)、ノンバイナリー(自身の性自認・性表現に「男性」「女性」といった枠組みをあてはめようとしない人)、レズビアン(女性の同性愛者)、アセクシャル(恋愛感情はあるが他者に対して性的欲求を抱かない人)ということです。すみませんGoogleで検索しただけの情報でございます。

私は大人として恥ずかしいくらいこの分野に疎いです。そんな身の上から言えることではないですが、これだけ色々あることに、ちょっと違和感も覚えています。性的マイノリティって、「女性」と「男性」だけの肩書きで括られるのが嫌だから、いろんな色を受け入れようと虹色を掲げたのではないかと思うからです。少数派と言われてきた人たちを受け入れる社会をつくろうとしてるはずなのに、なんでマイノリティの種類を増やすんだろう…?みんな違って当たり前という考え方なら、むしろ肩書きを増やさない方がいいんじゃないかな〜と思うのです。いやでもその反面、心理テストであなたは何タイプですって肩書きをもらえるとちょっと安心するのも分かるから、括られることで助けられることもあるのか。というか虹色はあくまでゲイの象徴で、それぞれの色にも意味があるわけで、多様性を受け入れるための虹色、という意味ではないのか。ちょっとなんか、私も調べてみますので、この分野に明るい方がいたら教えてください。

さてさて、それに関連して最近モヤモヤしていることをお話しします。ここに来てからよく、人と出会ってすぐに、彼氏や旦那の存在を聞かれます。「No」と答えると、決まって「Why?」と返ってきます。いや、なんでかはこっちが聴きたいわ!こちとらモテねえんだ!(足ダンダン)
取り乱しました。彼氏がいない28歳も、まあ普通にいるよなというのが私の感覚で、日本にいる私の周りの人々も多分同じ感覚。だからこそ「Why?」と聞かれることはありませんでした。「彼氏いる?」「いないよー」「へえー」って感じでした。

Why って言葉はどういう意味なんでしょうか。「いて当たり前」というニュアンスが含まれているのか、性的嗜好を聞いているのか(実際その次はレズビアンか聞かれることが多いです)、「君は魅力的だ、彼氏候補にしてください何卒」とアプローチをしてくれているのか。最後者なら個人的には万々歳ですが、その場にいた感じ「いて当たり前」ニュアンスを感じます。今の自分でさえ最近はこのくだりにちょい疲れています。もし私がレズビアンだったら、もっと辟易したことでしょう。性的嗜好に寛容な街のはずなのに、結構前時代的な恋愛至上主義な人が多いような。だからこそ寛容になろうとする風潮が強まったのかもしれません。そのあたり、日本の方が先を行ってるように思うし、でもどうかな。私は日本もカナダも、ほんの一部しか知らないのです。とりあえず私はそういうことを反面教師に人と仲良くしていきたいです。なんだか全体的に、保険をかけた文章になってしまいました……。

今週末に性的マイノリティをテーマにした大きなお祭り、プライドパレードがあるのですが、いろんなものをみていろいろ考えられたら良いなと思います。真面目!

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