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【オススメ絵本】エドワードゴーリー『不幸な子供』は悲劇か

どうも、絵が描けないチャラ―です。
エドワードゴーリーをご存じでしょうか。
絵本作家をされていた方です。
オリエンタルラジオの中田敦彦さんが紹介されていて、とても気になったので、絵本を読んでみました。
今はご存命ではないようですが、私にとって衝撃の絵本作家です。
読まれたことがある方は共感いただけると思うのですが、「絵本」とはかけ離れたもので、何を伝えたいんだろうと思ってしまいます。
あるいは、何も伝えたいとは思っていないのでしょうか。
ただただ自分が描きたいものを描いたというだけかもしれません。

手に取った多くの人は声をそろえて、「良く分からない。」「おどろおどろしい。」と言うはずです。
私にとってのゴーリーさんデビュー作は『不幸な子供』という絵本です。
個人的には、鳥肌が立つと言うか、まず言葉が出ませんでした。

絵本は特にそうだと思いますが、創作物は映画にしても小説にしても大概はハッピーエンドではないでしょうか。
しかし、この作品は違います。
バッドエンド、いや、超バッドエンドです。
ある少女が主人公であり、タイトルの通り「不幸」なのです。
これを不幸と片付けてしまっていいのかと思うくらいの悲劇。

彼女には次々と不幸が訪れます。
思わずこちらが「えぇ…」と声を漏らしてしまうほど、、、
そんな彼女の結末はというと、劇的に終わります。
これは読んでからのお楽しみと言ったところですが、「お楽しみ」というのもはばかられます。

しかしまあ、不幸が訪れ、また不幸が訪れるわけですが、人生は谷あり山あり。
そう思っていました。
しかし、現実は違うのかもしれません。
人生は谷ばかりかもしれません。
はたまた山ばかりかもしれません。
あるいは、どちらもないのかもしれません。
幸せが訪れれば、不幸が訪れ、不幸が来れば幸せが来る。
そう思いたいですが、この本を読むと、その思いは打ち砕かれてしまいます。

不幸の次は不幸、その次も不幸、そしてその次も不幸、、、
そんなの嫌ですよね。
でも、事実は小説よりも奇なりと言います。
そんなことがあっても私たちは生きていかないといけない。
人生は苦しいものですね。

しかし、そんなことを考えさせてくれる素晴らしい作品だと、私は思います。
単なるバッドエンドで終わらせるのも自分自身なのかもしれません。
大人のための絵本、それが『不幸な子供』です。


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