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最近のできごと(9月)

■私はライターなので基本的には出版社の担当編集に雇われるのだけど、その中で嫌いな編集者がいる。50代で念願かなって編集局に配属されたというその人は(それまでは広告とか宣伝とか別の部署にいたらしい)当たり前だけど恐ろしいほど仕事ができない。普通だったら20代前半で叩き込められる編集の知識(編集者としてのマナーとか、入稿の方法とか赤字の入れ方とかそういう知識含めて)がないのに年だけ取っちゃったもんだから、たぶん編集部からも教えてもらうこともできていないし、年齢が大切な指標みたいだからベテラン風もふかせたいだろうし、版元編集として私みたいなライターやカメラマンを使いこなしたいみたいだろうし、とにかく空回りをしている。わざわざ夜中につまらないことをあたかも「急ぎだから!」と電話してきたりとかして、とにかく痛くてたまらない。
 その人は、「ザギンでシースー」とかマジで言っちゃうようなマスコミ世代。徹夜が美学のマスコミの世代。昔の忙しかった武勇伝や芸能人に会った自慢話がその人のプライドを保っている。特に、今の50代〜60代のマスコミ関係者に顕著なのだが、"徹夜して作業しているのがエライ"とか"編集者(マスコミ)は忙しくて寝れない"という謎の忙しマウンティングが大好物。
 残念ながら、新卒でそんなに大きな会社に入ったのに50代になっても何の肩書にもついていない平社員で、「まあ最後まで辞めずに残ってくれたから最後くらい好きな部署にうつしてやるか」的な人事の計らいによって編集者になったようなあなたには、まったく協力する気にはなれないよね。
 私が考えたタイトルを丸パクリして会議に出しているみたいだし、私のアイデアもそのまま自分の意見のように会社に提出している。その上、年齢が若いというなぞの理由だけで私のギャラをわざと下げてきた。この前は抗議して正規の値段にあげてもらったけれど、そういう人ほど、年功序列というクソ概念のプライオリティが高いから、能力じゃなくて見た目や年齢で判断する。常識がない人ほど付き合うのに疲れる。

■知人にすごい変なサプリメント(免疫力を上げる系?)を勧められるのですが、どうやって断ればいいですかね。

■映画『シャン・チー』おもしろかったです。肉弾戦しか勝たん。

■先日、突然大学の友達から電話が来て、30分くらい楽しく話した。コロナのせいもあってまったく友達と会ったり話したりできていなかったもんだからもうちゃんと会話するのは何年ぶりだろうという感覚になり、多少疲れたりしたけれどすごく新鮮だった。一人で生きるのが楽だと思っているし、それが事実だけど、友達と話すと楽しいという感覚を思い出せたことがうれしかった。
 どちらかというと、陰のエネルギーにほうに敏感だったけれど、陽な友達に触れたことによって「明るい文章や明るい話を書いてみたいかもしれない」と思えた。小説書きたい。
 友達は「相変わらずひさこは明るいね」と言った。そうか、わたしは大学のときは「明るい」だったんだな。
 なんて答えていいのかわからなくて「人間の細胞は四年経つと全部入れ替わるらしいよ」と言った。

今度一人暮らしするタイミングがあったら猫を飼いますね!!