空を飛ぶという体験を表現できる日まで
よく移動をする。
海外にはいけなくなってしまったが国内で飛行機に乗る事は多い。
ただの仕事の時もあるし、旅をするために乗ることもある。
どちらにせよ飛行機に乗るという事は、
他の交通手段とは違った感覚がある。
だって空を飛ぶ。
簡単に言うけれど空を飛ぶという事は奇跡に近いことのように感じる。
ちなみに奇跡だと言ったが、実際には航空機に乗って死亡事故に遭遇する確率は0.0009%というから本当に驚きである。車や列車よりもはるかに安全。
とにかく飛ぶということは僕にとっては特別な体験だ。
そういえば幼い頃は台風が来るとよくブルーシートを持って飛ぼうとしていた、「今ちょっと飛べた!」とか言いながら高いところから飛び降りていた。そのちょっとフワッとする体験に僕は心躍った。
無駄なことも多いけど実際に体験することは重要だ。
昔の人もそうことわざで言っている。
百聞は一見にしかず
文字や写真、映像だけを見て知った気になっている人がいるが
実際の"それ"は天と地ぐらい違う。ほんとうに。
先日初めてパラグライダーに乗った時もそう思った。
空中散歩。空中を歩くような。という表現がされていたがまさにその通りだった。でもこれは乗ったことある人でないと分からないと思う。
あの足が離れる瞬間の感覚、それは乗る前の僕の想像をはるかに超えていったのだ。
話は飛行機に戻るが、僕は飛行機に乗ったときが
いちばん写真を撮るのではないかというぐらいシャッターを切る。
ただどこにも公開しない。しないというよりもまだできない。
確かに僕の心は動いてシャッターを切ったのだけれど、誰かに見せるほどではない。
「人に伝えるほどでもない、だけどなんとなくいいなと思った風景。」
撮るときにこれはいい画なのだろうかとか、人がいいと思うだろうか
とか考えすぎてしまうこともあるから、そういう写真を撮ることも案外大事なのかもしれない。
ただもしうまく伝えられることができるならいつか人に見せたいとも思う。
そのために表現力をもっと身につけたいと思っている。
なのでこの先の風景は自分だけのものに留めておくことにする。まだ今は。
どうもありがとうございました。
Shuma Jan 映像作家
https://shumajan.myportfolio.com/
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