#188 感謝を胸に勝利で夢を(庄司夢ノ介/4年)
どんな時も
おれたちはここにいる。
愛を込めて叫ぶ。
筑波が好きだから。
心なしか声が小さいからか、
悲しさで溢れてるからか。
そんないつもの応援とは違った声を背中に浴びて蹴球部での最後を終えた。
試合終了の笛が鳴った時。
ラストシーズン。
何もしてないな。
自分の中の感情がそう埋め尽くし、涙が溢れた。
筑波大学蹴球部4年庄司夢ノ介です。
拙い文章にはなりますが、最後まで目を通していただけたら嬉しいです。
2020年3月。
筑波大学に合格した。
なかなか感情を表に出さない自分が、全身を使って喜びを表現するほど嬉しかったのを覚えている。
高校1年から目指していた場所に、正直受かると思っていなかったから、なおさら嬉しかった。
一方で、世の中は、コロナウイルスという猛威に晒された。
入学式を行うこともなく入学した。
オンラインで同期と顔を合わせ、サッカーはできない状況だった。
前例のない、大学1年の始まりだった。
フレッシュマンは8月末まで続き、9月頃にチーム配属。
topsub(現在のBチーム)として配属され、10月頃にtopチームに入り、試合にも出させていただいた。
天皇杯では、途中出場からの同点ゴールで3回戦、東京武蔵野との試合の勝利に貢献した。
カシマスタジアムで行われた4回戦の高知ユナイテッド戦では、途中出場で延長後半に決勝ゴール。
思いもしない蹴球部でのスタートだった。
ラッキーボーイだった。
それから2年、3年と、試合の時間は増えていったが、目立った活躍はできなかった。
最後のシーズン。必ず結果をだしてプロになる。
日本一になる。そう意気込んだ。
2023年3月21日。
最終学年となる4年の関東リーグ開幕2週間前。
Topのメンバーリストに自分の名前はなかった。
4年となり、チームの中心となってエースになって活躍する。
そう意気込んでいた矢先、
スタメン争いどころか、topチームにすらいられなかった。
きつかった。
辛かった。
悔しかった。
情けなかった。
サッカーやめようかとも思った。
親に話をするのも嫌だった。
そのくらい自分にとって大きな出来事だった。
なにしてるんだろう。
なにがだめなんだろう。
もう無理なのかな。
いろんなことを考えたし悩んだ。
中学に指導していただいていた中村さんが、
「常に矢印を自分に向ける」
この言葉を常に言われていたことを思い出した。
これが自分の実力だ。
これが現状である。
でも、あくまで暫定的。
そう考えてやり続けるしかなかった。
必ず這い上がると決意した。
周りには、みんなの前に立って引っ張っている同期がいて、苦しい中でも頑張っている同期がいて、一緒に切磋琢磨する同期がいた。
期待してくれて、応援してくれてるユースからのサポーターがいた。
ずっと支えて応援してくれる家族がいた。
小さい頃からの夢があった。
やらない理由はなかった。
ラストシーズン、関東リーグを制した。
インカレは、鹿屋体育大学との2回戦に勝利し、昨年、自分のPKが止められ、泥水をすすった中京大学にも勝利し、雪辱を果たした。
だが、準決勝で明治大学に敗退した。
日本一までもう少しだった。
今年のチームならいける。
そう思った。
でも届かなかった。
負けたのはなにかが足りなかったということ。
来年は日本一に必ずとってほしい。
みんななら頂をとれる。
「自分のことは自分が1番みてる。」
筑波大学蹴球部テクニカルアドバイザーの中西哲生さんが口にしていた言葉だ。
努力したことも、さぼったことも、自分がしていることは自分が1番知っているということだ。
哲生さんは、常に刺激を与え続けてくださって、自分たちのために本気で指導してくださりました。
本気でこれからも取り組み続けて、這い上がります。
大学4年という括りでいえば、
目標は達成できなかったけど、
成功とはいえないかもしれないけど、
本当に濃くて、熱く、情熱を注いだ4年間だった。
サッカー選手として、人として、大切な4年間だった。
1年の活躍からの期待とは裏腹に、大学4年間で何も成し遂げられなかったけど、このままでは終わらないし、もっと成長できると思う。
倒れても、また飛べる。
これからも、頑張り続けます。
この4年間がサッカー選手としても、1人の人間としても、必要な時間だった思えるように。
最後に、関わっていただいたたくさんの人たちにこの場を借りて、感謝申し上げます。
幼稚園から大学に至るまで、たくさんの指導者に出会い、熱く指導していただきました。
その時々で、周りには本気でサッカーに向き合う仲間に出会いました。
大学でもサッカーを続けたモンテの時の同期、プロで活躍する同期たちには多くの刺激をもらいました。
本当に力がある後輩たち。みんなには大きな刺激を受けました。日本一期待してるよ。
応援団長の元地をはじめ、多くの人がいつも応援してくれて、悔しい気持ちがありながらも応援してくれる仲間がいて、力になりました。
大学4年間は特に、サッカー以外も多くの時間を同期のみんなと過ごしました。みんながいたから充実した日々を過ごせました。
そして、いつも支えてくれた両親。
何不自由なくサッカーに取り組む環境を与えてくれました。
1人では何もできませんでした。
たくさんの出会いに、ご縁に、感謝しています。
本当にありがとうございました。
そしてこれからもよろしくお願いします。
大きく胸を張り
前を向き進もう
僕らの夢をのせ
戦え
つくば
筑波大学蹴球部
体育専門学群4年
庄司夢ノ介
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