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ほんのこと

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2020年12月の記事一覧

『2020年の恋人たち』

『2020年の恋人たち』

島本理生さんの小説は初めて読んだ。
装丁と帯に惹かれてしまった。

たとえば
自分にとって大切だった人、
その美点に支えられてた人、
「世界にはこういう良さもあるのか」と教えてくれた人。
一人ではない、たくさんいる。

そんな人たちの
本人にもどうしようもないループする行動、
一生変わらない、合わない根本気質、
「ここが決定的に違うか、なら一緒に行けないね」となる思想、
それらもたくさん見てきた、

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『好き』

『好き』

「そうか、私、高橋留美子さんの絵が好きなんだ」
10月半ばのことだった。
仕事帰り、いつものように一駅歩いていた時、その言葉がぽつんと胸の中に来た。
その時にはすでに、体全体にその感情は染みわたっていた。体の方がじわじわ先に、気づいていたのだと思う。

私にとって「私が本当に好きなもの」に気づくのは、本当に難しい。
特に、目の前で誰かに何かを熱心におすすめされた時など尚更だ。

何が起きるかという

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届いていた!
待ちきれなくて玄関で開けて読んでしまう。
大好きな人と、また新しい1年を迎えるような、そんな気持ちになる。
どれだけこの手帳たちが好きか、なかなか張り合えるものが浮かばない。
みんなどこかでこの子と一緒に幸せな1年を過ごすんだなあ。