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【新生活】一人暮らし🔰諸君は家片付いたら防災バッグ用意しようという話と、見直してみて思ったこと【在宅勤務/一人暮らし/30代女】

新年度です。
私が勤めさせてもらってる美容業界っていうのは技術や経営などのセミナーで広く発信する人が多いもんで、Twitterの固定プロフィール見せようとする胡散…実態のよくわからないアカウントみたいなのとは違った性質で、新年度には心から新社会人(美容師の卵たち)を歓迎し鼓舞する投稿で溢れます。

そして、私は新卒の時に何がつらかったかな……と思い起こすと、新卒で勤めた組織はいい組織だったので、たった1個だけ眠れないくらい心配で心配で、つらかったできごとを思い出しました。

落ち着いたら命を守る準備をしよう

3月16日。関東を中心にまた大きな地震がありました。亡くなられた方もいらっしゃいます。
私は3月11日(東日本大震災のあった日)と7月11日(九州北部豪雨のあった日)に防災バッグや保存食を見直す日にしています。
今年最大の見直しトピックは、壊れてそのままにしていた眼鏡を外を歩ける度数と着け心地のものに新調したことでした。

で、16日の大きな地震。都内はかなりの戸数停電になったと聞いて、3月11日のことを思い出しました。
あのときは私は新卒2年目になる直前で、自己借上げのマンションに住んでいて。私は九州勤務だったので実害は免れましたが、関東以北に住んでいる同期はみな一人暮らしで(1年目で地元に赴任する人はいないのです)、連絡したいけれどできない、最後の1人の生存が確認されるまで生きた心地がしなかったなと。あとで聞くことには、家に帰れる状態じゃない、トラウマで1人でいられないなどの理由で数人で集まって過ごしたような同期もいたとか。

見聞ベースではありますが、これが私が新卒時代のつらくて怖かったこと。
そういう新卒時代の「大切な人たちの安否がわからない」という経験から、知らない土地に1人で住む怖さを痛感したのでした。

ですので、初めて住む土地で、一人暮らしを始めて……という人は、荷解きが落ち着いたらまず絶対に防災バッグを用意しようということをどうしても言いたいと思いました。
歓迎とか、激励とか、そんなのは二の次だし、ほかのえらい人に任せます。
後回しにしがちだけど、一番大事。
一人暮らしって、一歩間違うと若者だって一人で死ぬ。

なので、その中身とか、揃える手順、予算などをご紹介していきます。
不十分な点もたくさんあるとは思うんですが、とりあえず、今日から1つずつ備えられるということがうっすらとでも伝わればうれしいです。

防災バッグってどんなものか動画で知る

今はYouTubeでいくらでもノウハウを公開してくれる人がいます。
「防災バッグ」で検索するとこんな感じ。

なかにはPRくさいな~と思うものもあるんですが、PRだとしても命を守ってくれるPRなら乗ってもいいかなと。上から順に見ましたが、そんなに悪い動画はなかった印象でした。
個人的に思っているのは、どれが正解とか不正解とかはなくて、いろいろ観てご自分の居住環境や生活に照らして自分に合ったものを見つけるのがいいと思います。たとえば、住んでいるところが都心なのか海沿いなのか、山間なのかでも必要なものはめちゃくちゃ変わってきます。都心でも、地形の影響で地盤が軟化しやすかったり、河川氾濫の際に浸水しやすかったりするエリアがあります。
そういう避難の切迫度に応じて、まずは自分で絶対に必要なものから揃えていくといいと思います。
「いざというときは身軽であるほうが良いので備えといっても不要なものは持っていくべきでない」という考え方の人もいました。
どの意見も一理あると思うので、まずはいろいろ観てみることから始めるといいと思います。

参考 「重ねるハザードマップ」が超わかりやすくて便利

いろいろ見るための予備知識として知っておきたい、土地のこと。
住所を入力するだけで各種災害のハザードマップが閲覧でき、なおかつ重ねることもできるというサイトがあります。試しに勤務先の所在地でやってみました。

地形における想定される自然災害リスクがわかる。
洪水のハザードマップ。クリックすると想定浸水深が表示される。

重ねられる便利さは、地震×津波とか、地震×大雨といったかけ合わせの被害の際にどの道路が危ないかとかによって、行くべき避難所が変わってくるのがミソです。東京は避難所指定されてるところが多いのはそういうわけかと、納得。人も多いし。
私の自宅でやってみると、一番近い避難所との間に河川浸水の際に若干不安があるエリアをまたぐということがわかったりしました。
バッグは落ち着いたらでいいから、新生活迎えて引っ越したばかりの子は少なくとも「重ねるハザードマップ」絶対見てほしい。ただでさえ土地勘がないのに、どこが危ないかわからないのは地獄です。今見ろ。

完璧じゃなくてもいい。必需品から揃えてみよう

そんな予備知識を入れたところで、実際に私が揃えているものを紹介していきます。これも不完全だと思うんだけど、
私の防災バッグのポイントとしては、

  • 衛生用品中心、持ち歩き食料は乾物程度

  • 水、食料の備蓄は別に準備

  • 身軽さ重視

って感じです。
これはなぜかというと、まずは私の居住エリアが都市部でハザードマップ上逼迫した危険な地域ではないとされていることが1つ。もう1つは、基本的に在宅勤務でほとんど家にいるということ。これらの観点から、どこかに避難する可能性よりも、数日家にこもって身を守れる&しのげる備蓄という観点で対策しています。

① バッグ外身

「じゃあバッグにしなくてもいいんじゃないか」という見方もありそうですが、それに関しては後程。

で、これが防災バッグ外観です。

無印の手提げ付きリュック2,980円(たぶん)と飛行機用のネックピロー。

ちゃんとした専門のカバンに比べたら欠点もあるんでしょうが、専門店で売ってるカバン、重くない?と私は思っており……
無印のリュックはなぜ買ったか忘れたんですが、はるか昔にネットで間違って購入したもの。出張用のリュックにしようとしたが小さすぎた。
まずすぐに用意できるとしたら、学生時代の部活のカバンとか捨てようと思ってるリュックとか、なんでもいいんで、持ちなれた軽いものがいいんじゃないかと思います。

ネックピローは、海外旅行用の愛用のもの。引っ越しにともなって収納場所が減ったので、ここを収納の定位置にしました。海外旅行も行けないしなぁ……

② 衛生用品スタメン編

次は中身。常に入れているものはこんな感じです。

  • 生理用品・下着の替え

  • 色付きのレインコート 1,680円

  • 流せるティッシュ

  • ウエットティッシュ、アルコールスプレー

  • リバ…… バンドエイド

  • マスク 

  • 耳栓

  • ドライシャンプー 

  • 歯ブラシセット

  • 黒ゴミ袋(小・大) 

  • 布用消臭スプレー

  • 電池(単3 充電器用/単4 懐中電灯用)

  • 現金(千円と小銭)8,000円くらい

これらは基本常に入れているもの。
「なぜバッグに入れておく必要があるのか」という話に戻んるですが、防災バッグとしてまとめて銘打っとかないと使っちゃうからです。
特に危ないのが生理用品とウエットティッシュとマスク。実際、コロナ禍初期のマスクや物資が不足したときはふつうにここから抜いて使っちゃいましたし。
使っちゃったら意味ないんで、仮に家で籠城するとしても、バッグにしとくのは大事だと思います。
耳栓だけは、海外旅行のときに持ち出して、帰国後ここにしまうというルーティンでやってます。ただ、飛行機で耳栓使ったことないので、これも気持ちの問題ではある。

スタメンの中でも、年2回の見直しの際に必ず更新するものと、不定期で更新するものがあります。
定期更新するのは、下着の替え。定期的に下着を新調するときにスタメン落ちしたものを移動させる方法で更新してます。極力新しいほうがよいかなと、これも気分の問題。有事とはいえ化石みたいな下着はちょっとイヤなので、、、

不定期で見直したのは、今回はレインコートです。いろいろ情報を見ていると、着替えにも使えるので透明より黒がおすすめという意見があり、もともと100均の透明のものを持っていたのですが、ちょっと良い黒のものに新調しました。家で籠城するにしても、停電になった場合寒さをしのげるのでレインコートはマストな気がする。

あ、あと撮り忘れてるけど新品のタオルを3セット入れてあります。

そういう見直しをして、適宜アップデートすればいいと思うので、とりあえずは生理用品、ティッシュ類、マスク、ばんそうこうなどなど。荷解きのついでに家にあるものから「分けて備蓄用にする」ところから始めるといいと思います。

③ 新しくスタメン入りしたもの

  • ガムテープ

  • サランラップ

  • モバイルバッテリー

  • 懐中電灯

  • 作業用手袋

  • 油性マジック、油性ボールペン

「懐中電灯なんて一番いるだろ」って感じなんですが、前の家で落として壊してから、つい最近まではスマホのライトとペンライトだけでちゃんとしたのを持ってなかったんですね。えらそうなことを言える身分ではない。
が、去年引っ越し作業のついでに懐中電灯を購入。選んだポイントはシンプルに軽さと頑丈さです。

モバイルバッテリーは引っ越しの時にほとんど処分したんですが、一番使っていなかったものを防災バッグに移動してここを定位置にしました。
油性ペン2本もペン立てから移動。スタメンの文具と別にカバンに収まってもらっています。

軍手をずっと買わないと……と思っていたのですが、これも引っ越しのときにゴミ箱を解体するために作業用手袋を買ったので、定位置を防災バッグへ。かなり分厚いプラスチックをぶっ壊すのに重宝して丈夫。私は手が引くほど小さくて、軍手より指先が細かく使えるのでこっちがいいかな?と今のところ思っています。

ガムテとラップは、YouTubeで紹介している人がいたため防災バッグ用ストックを購入。
ガムテは割れ物や壊れ物が出たときなどにも使えるし、ラップはお皿を洗えない時に使えるというような話でした。この辺はあればいいかな?くらいで。

こうやって見ると、意外と改めて買わないといけないものって少ないんですよ。ドラッグストアやコンビニにいくついでに1つ余分に買うことで準備できることが結構あります。

③ 自宅待機用の備蓄ほか

食料の備蓄は水やレンジを使わないレトルト食品類、カロリーメイト的なものをストックしてあり、定期的に一掃して買い足すようにしています。
が、今回これを買い足してみた

ウォータータンク 10L 1,394円

私、一人暮らしなのに水とお茶をそれぞれペットボトル2本ずつ(計4本)常に用意している変態なんで(ジムや半身浴でめっちゃ飲む人というのもあるんですが、「あとちょっとでなくなる」時に全部飲み切るのが嫌だから。この妙なこだわりは気になる人いたら聞いてくれたら説明します)
これは飲料用でなく手を洗ったりする用の水備蓄用のタンク。20Lの方がいいかな~と迷ったんですが、持てないと意味がないし、とりあえず10Lで様子見。
水道水をそのまま入れておいて、1カ月に1回くらい皿洗いとかで使って入れ替えようかなと思っています。

④ 保管場所はこんな感じ

で、防災バッグちゃんはここにおります。見た目より奥行きがあって滑り止めもついた棚なので安心感◎
懐中電灯だけは取り出しやすいように傍らに。
余談ですけどこの「ゴキブリがいなくなるスプレー」めっちゃ信用してます。

最後にもう1つ、大事なのがスニーカー。スタメン落ちのスニーカーを常に玄関に出しっぱなし。お行儀は悪いですが、命には代えられない。
新しいスニーカーを買ったら型落ちの前シーズンのスニーカーは捨てないで避難用においておくのがいいと思います。
会社員時代は、ランニング用のスニーカーをデスクに置いていました。元々はイベント設営用に置いていたんですが、万が一歩いて帰らねばならんときにもいいなと思って、退職するまで入れていましたね。
これも働き方や生活スタイルに応じて備え方が変わってくると思います。

これだけの「備蓄」が家で使えず浮いているのって、生活としては相当苦しい

準備したものを改めてリストアップしてやりきれない思いになったのは、これだけの「生活必需品」を余分に買い込んで、使わずに貯めておくって、経済的にはどえらい負担だよなということです。
正直なところ、こうやってある程度「備えてるよ!」とデカい顔できるまでに収入が安定したのはここ2~3年のことで。
カバンから何からこまごました日用品、小銭のストックまで、全部合わせるとざっと2~3万円が膠着した資産として家にある。
これ、新卒の子たちの手取り20万そこそこだと、相当苦しいと私は思います。

本文中では簡単に書いてしまったけど、生活必需品を「要る分より1つ多く買う」ことのハードルは、十数年前より確段にハードルが上がっているはずです。

物価も税金も上がって、さらに命に係わるリスクのために2~3万円の「命に差し押さえられた資産」がある生活。
給料が払えない、基本給が上げられない会社は、単に経営的にどうなのということを超えて、社員の命すら守れない会社と言わざるを得ないような気すらしました。

えらい人たち、もう「社会人として備えとけよ」で手を差し伸べないのは、社員を見殺しにしているというくらいの自覚をしてほしい。

人を雇うということは、その人の人生を預かるということなので。

えらい人がどれだけ読んでいるかはわからないけれど。
「給料が払えない」ていうことは、命への備えもままならない時代だということを、改めて防災バッグひっくり返して思ったのでした。

世知辛いです。

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