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就活ラジオに込めた想い(代表:碓井一平)

これは、30歳にして安定した暮らし(当時、継いだ会社の社長をやっていました)を捨ててまで、ゼロから起業し、やったこともない人材領域のサービスを、なぜ始めたのか。そして「就活ラジオ」というサービスで、これから何を成し遂げたいのか。について、その理由と決意を記したものです。

最後までお読みいただけましたら幸いです🤲

簡単な自己紹介

株式会社就活ラジオの代表取締役社長、碓井一平と申します(現在32歳)。令和4年の1月に法人を立上げ「就活ラジオ」というリクルート(就活支援・採用支援)に特化した事業を行っております。
また、既婚者であり、4児の父親でもあります。会社経営と子育ての両立に日々奮闘しております。

↑子供たち


衝撃を受けた独立のきっかけ

当時、両親から継いだ会社の3代目として社長業を務めていました。
ある日、某大学教授から「キャリア教育の授業の一コマに登壇してほしい」と言われ、社会人生活を楽しんでいた僕は

「若者に社会人のわくわくを届けたい!」

と意気揚々と引き受けました。


学生には、社会にでる難しさを伝えながらも、あらゆる変化が訪れ、きっと若者にとっては物凄いチャンスとなり、君たちが主役の世界になる!
そう伝えさせていただきました。
ところが、僕の講義を聞いた学生のレポートは悲惨な内容でした。

就職しても自分に出来る仕事はない・・・​
日本語は気を遣う。英語の世界にして・・・
やりたいことが見つからないから遊んで死んでしまいたい・・・

などなど。
やりたい事や夢が無くても全然いいけど、将来に対する希望が全く感じられず、それどころか、社会への絶望感の方が大きく感じられました。

あまりの衝撃に、後日先生に、
「この内容、先生も見られましたか?」と聞いてみたところ、こんな回答が返ってきました。

「彼らは真面目なんだよ」

これがすべての始まりでした。

大学で教わる知識と、社会に対する希望はリンクしないこと。
大学生に必要なのは知識だけでは無く、社会との繋がりであり、それは大学だけでは用意できないこと。
そう思った僕は、変な使命感にかられ”学生と社会を繋げるしくみ”をつくろうと決心しました。

親から引き継いだ会社の代表とすべての権限を捨てて飛び出しました。
当時は親にも社員にも物凄く驚かれましたね(笑)、きっとものすごく迷惑もかけたと思います。。

それから始まる学生との時間

幸いなことに、仲間はすぐに見つかり、会ったばかりの他人同士で会社を立ち上げることに。この時立ち上げた会社がLabore株式会社
現役大学生2名とわたしを含めた社会人2名で共同設立。
学生が運営するゲストハウス事業(泊まれる図書館 寄処~yosuga~)やイベントの開催など、すべてに学生を絡めた事業を行ってきました。

癖の強すぎるLabore創業メンバーたち(笑)


そんな立ち上げ直後に訪れた事件が。コロナです。

宿泊事業やイベントの企画を行っていた僕たちは、もろに打撃を喰らいました。

しかし転機が。
既に繋がっていた企業様から「大手が開催する合同企業説明会が軒並み中止になった!なんとか学生の繋がりを作ってほしい!」と。

そこで僕たちはすぐに、ZOOMを使ったオンライン企業説明会を開催。
新しい取り組みということで、学生も企業もそれなりに集まり、滑り出しは順調でした。

しかし、そう長くは続きませんでした・・。


迷走期

オンライン企業説明会の最初は目新しく、手軽さもあって、集客もできました。
しかし、オンラインでの交流の難しさやマッチング精度の低さなど、課題が浮き彫りになり、段々と集客にも苦労するようになりました。

それ以降の集客は本当に大変で、お金をばらまいたり、無理やり参加してもらったり、あらゆる手を尽くしました。。

正直、運営メンバーでさえ誰もやりたくなかったと思います。
それでもコロナが収まらない状況で、やり続けるしかありませんでした。

そんな時に、決定的な瞬間が。

「もうこのイベントには参加しない。」

これは当初よりご贔屓(ひいき)いただいた社長さんから言われた一言です。

これが物凄くショックで…
でも、どこかで分かっていた様な気がします。
いつか言われてしまうことを。

企業さんも学生さんも巻き込んで、運営も必死な思いで続けてきたイベントが、結局は誰の価値にもつながっていなかったと。
いつかの授業を思い出し、強烈に情けない気持ちと悔しさでいっぱいでした。


本質的な課題と向き合う

社長さんの一言で、本気で就活に向き合おうと、今一度覚悟を決めなおしました。もう、無駄なことはしたくない。学生さんと企業さんにとって、何が大事で何が必要とされているのか?を追求することに。

約1年間にわたり、ヒアリングと検証を繰り返し、本質的な課題とその解決策を探りました。

その結果、
どこでどんな情報を取ればよいのか、そしてそれをどれだけ信用して良いのかわからない。
また、基本的に就活サービスのほとんどがお金を出してくれる企業目線のサービスばかり。それも大企業にとって有利になるようなしくみがほとんど。

学生が魅力を感じるのは身近にない都会の大手企業が多く、その情報はネットで集められるものばかり。
最初は地方の企業を調べてみるも、「魅力的な企業が無い」と、都会へ出る決意を強めるばかり。

もちろん、学生が都会や大手を目指すのを悪いとは、決して思いません。
しかし、今の就活の構造を見つめた時、地方で働く選択肢を狭めるものばかり。こういった情報と、選択肢可能性の中で、都会の大手企業を選ばない方が稀だとさえ感じました。

一方、地方に魅力的は企業がたくさん在るかといえば、そうではないのも事実。たとえ魅力があっても、しっかり学生に伝える機会や仕組みがあるかというと、それも不十分です。

これらの現状を整理し
僕たちがサービスを行う上で設定した重要なポイントが

  • 情報の透明性(企業の良い側面も悪い側面もありのまま)

  • 自信をもって勧められる企業に絞ること(お金で選んではいけない)

  • 徹底したユーザー目線(学生目線)

これらを実現させるためのサービスが”就活ラジオ”であり
その事業を追求する会社を株式会社就活ラジオとして設立しました。


なぜラジオ(音声)なのか?という問い。

実を言うと、就活ラジオが生まれたのは、とあるビジネスプランコンテストがきっかけでした。

「0秒思考」著者の赤羽雄二さんという東京の大物に、無料でアドバイスをもらいながら、僕たちのビジネスプランをブラッシュアップができる機会。

その方と壁打ちをさせていただく中で、今の就活をどう変えるかを考え、行き着いたのが「音声」でした。


赤羽雄二(あかば  ゆうじ)氏

参考著書・動画
・ゼロ秒思考 頭がよくなる世界一シンプルなトレーニング
・フェルミ漫画大学【漫画】ゼロ秒思考|生産性が数十倍になるメモの方法
・中田敦彦のYouTube大学【ゼロ秒思考①】思考を整理して悩みを解決するメモ術


文章や動画でいくらでも魅力を盛れる現代。
就活生が、気ままに企業のありのままの魅力を知るにはどんな方法があるのか?

家事や通勤など作業をしながら、企業の理念や、これからやろうとしていること、その上で今求めている人材などの情報を、ラジオ感覚で聴きながら入手できたら。

企業の上辺だけの情報(年収や福利厚生など)ではない、生身の人間生の声を元に、企業選びができたら良いのではないかと考え、できたのが就活ラジオです。

もちろん、音声だけが正解だとは思いません。
しかし、音声を入り口に、就活構造を変えることができるのでは、
と感じています。


就活を無くす「就活ラジオ」

  • 情報の透明性(企業の良い側面も悪い側面もありのまま)

  • 自信をもって勧められる企業に絞ること(お金で選んではいけない)

  • 徹底したユーザー目線(学生目線)

これら重要なポイントを基に理想的な就活について考えた結果、理想は一人ひとり違っていて、一つの正解が無いという答えにたどり着きました。
そこで僕たちの掲げたビジョンは各々の幸せ(ウェルビーイング)としました。

VISION:就職にウェルビーイングを

就活において、すべての学生に通用する正解はなく、重要なのは働く本人の納得感だと思います。
会社には、良いところも悪いところもあります。

それでも、自分の就活における選択に納得しており、会社の環境に納得できれば良い。逆に、聞いていた事と違う!や本当は他の業種に行きたかった!など。こうなると辛くなってしまうのだと思います。
その仕事、その環境、そのコミュニティがウェルビーイング(多面的で継続的な幸せ)であること。それこそが理想であると。

このビジョンを可能にするため、われわれは「既存の就活」について根本的なところまで見直しました。するとミッションが見えてきました。

MISSION:既存の「就活」を無くす

先進的なアプリを考えたり、便利な機能を考えたり。
いろいろ検証しましたが、そもそも就活そのものが大変であり、採用自体が難しい。。。
いろんな意味で現在の就活構造は、学生にとっても地方・中小企業にとっても不都合が多すぎます。

その状態で、なんとか入社できたとしても、ミスマッチが起き、どちらも不満を抱え、ネガティブな離職が起きています

僕たちのビジョンを実現させるには「既存の就活」そのものを終わらせる必要があると感じました。
もとより就活や採用が重要なのでは無く、入社した後の方が重要なはず。
であれば、そんな苦しい、「既存の就活」なんてしなくていい。
そう考えました。

就活を無くすための一手、就活道場

就活を無くすといっても、学生が何もしないという訳ではありません。
就活の中で、無駄で大変な作業を無くすという事です。
例えば、いくつもの会社にES(エントリーシート)を送ったり、会社ごとに用意された「ふるい」のような採用フローを受けたり、そのすべてが本当に行きたい会社であれば良いのですが、そうではないはずです。

内定を貰うことがゴールの「就活」ではなく、
その会社に入って、各々が幸せを掴むための「就活」であってほしい。

そこで我々が取り組む一つのプログラムとして【就活道場】があります。
ここでは、企業毎に指定されたいくつもの採用フローを、この【就活道場】一本にしてしまい、このプログラムをしっかり乗り切れた学生は、掲載されているどの企業の最終選考にも進めるというものです。「ふるい」にかけるのではなく、社会で活躍するにはどんなことが必要かを学び、考えるための機会を提供するのが【就活道場】です。

これもまた難しく、キャリア教育の要素が強いため、僕たちだけで補えるような代物では正直ありません。

そこで、先ほどご紹介した「0秒思考」著者の、赤羽雄二さんが出てくるのですが、本当に有難いことに、僕らの想いに共感していただき、株式会社就活ラジオの取締役に就任いただいたのです!

人材育成を主に、多分野で活躍されている赤羽さんに、就活道場のプログラムの作成をご協力いただきました。
プログラムを受けた学生たちが、これからの日本を動かしていく企業に就職する。そう考えると、楽しみで仕方がありません!!


重要なのは「ふるい」では無く、その先にある双方の納得感と共感。

この部分は就活ラジオの音声コンテンツとして収録された、社長様の理念やビジョンを聴き、気になる企業の最終選考に進んでいただき、当事者(学生と企業の双方)にて、とことん突き詰めていただきたいと考えています。

こちらの就活道場は2022年3月31日を最初に、全5回のプログラムとして開催いたします。まだまだ実験段階でもありますし、掲載企業もまだまだ理想とする数には到底及びません。

しかし、本気で学生にとってのウェルビーイングを追求し、必ずしも、理想とするサービスの実現に向けて、試行錯誤して参ります。

申込・詳細リンク:https://shukatsudojo-toyama.peatix.com/


まとめ


すごく長文になってしまいましたが、結論。

いろいろやってきたけど、これからは皆さんにとっての価値にこだわり
現状では体験できないことを、仕組みを変えて提供していきたい。

そういった決意表明でした。

最後までお読みいただいた方、本当にありがとうございました。
これからもどうぞ見守っていただけますと幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします🤲


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