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書道が脳に与える影響その①

書道を習うメリットがたくさんある事は、誰もが知るところだと思います。
・字が綺麗になる
・姿勢が良くなる
・集中力がつく

・・・などなど、書道を習慣にすると良い事ってたくさんありますよね。

今回の「書道の効果」シリーズでは、もう少し踏み込んで書道の良さをお伝えしていきたいなと思います。

2004年に行われた、統合失調症患者に対する作業療法として書道を取り入れてみた実験結果の記事を見つけました。
そこには認知神経心理学的意義という事で、患者の脳がどのように働き症状が改善していくのかの実験が行われたようです。

仮説として「書道という言語を用いる芸術活動で、右脳左脳両方の活性化が期待できる」というもので、実験結果は前頭葉(おでこ部分にある)の動きが活発になり、症状改善に役立った・・・というものでした。


単なるボケ防止?


書道がボケ防止に良いとかってよく言われますけど、こうして実験して効果を確かめるってあまり公にされないですよね。
それに、こうした研究もあまり進んでないそうです。(残念)

なので、ボケ防止にいいよって言われても、なんとなくフワ〜っとした感じがあったんですよね。
感覚的に、脳にいいんじゃない?っていう感じ。
(特に書道界は高齢者が多いし)

この実験レポートを読み、私がまさに思っていた事もわかりやすく言語化されていたので、私の解釈も含めてまとめていきますね!


○書き方の上達

まず、、、
書道の効果で一番期待される「書き方の上達」ですが、
書道の上達を「自分で感じる」って、すごく難しいんですよ。。。
書道ってそもそも、長期的な訓練が必要で。
短期間で上手くなるとか、コツがあるとか色々言いますけど、他人から見たらそれほど上手くなくても、自分が「上手くなった」と思って満足している場合もあるし、他人から見たら「それ上手じゃない?」って言うレベルでも、本人が満足してなくて、求めているレベルが高い場合もありますよね。
これは教えてて本当に「不思議だな〜」と思う部分でもあります。

(ちなみに私が「自分の字ってなかなかイケてんじゃない?」って初めて思ったのは「お手本から離れた」時です。正確には恩師の直接指導から離れた時ですね)

お手本があるから、お手本がいわば「正解」なのだけど、字の上手さってお手本と比べられない時があるじゃないですか。
それに「字が綺麗」と「字が上手い」って意味違ってきますしね。
なので、一番期待される「字が整う」や「上手くなる」っていうワードはとりあえず脇に置いておいて、その他の効果について考えてみようと思いますね。


○姿勢
姿勢についてですが、改まって、慣れない筆を使って書く行為により、背筋が正されて(この時心も正されてるのかも)、良い姿勢が身につくって事ですね。
姿勢が良い人って、頭が良い傾向にあるそうですよ。
姿勢と思考には相関関係があるのかもしれませんね。


○集中力
これも良く言われる事で、一定時間一つのことに集中する習慣が身につく事によって、他の事にでも集中力を発揮できるようになるって事ですね。


次からは、上記の書道を作業療法として取り入れた結果の考察を、実験レポート共により具体的に見ていきたいと思います。


真剣♪


徳多秀香
Shuka Tokuta

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