見出し画像

読書感想「限りある時間の使い方」

本書を読む前の状態

この本を読む前の私は、人生の節目を迎え、これからの人生をどのように過ごすべきか、思いあぐねていた。
「選択と集中」は重要である。時間は限られており、時間を有効に使うには、集中すべき対象を絞る必要がある。本書でも序盤で以下のよう述べられている。

「多数の選択肢を捨てるからこそ、選びとったものに価値が生まれる」

本書 第4章「可能性を狭めると自由になれる」p.108

限りある人生の時間をどのように使うべきだろうか。

本を読んで得た気付き

しかし、以下の文章を読み、私は理想を高く持ちすぎて完璧主義に陥っているのではないかと気づいた。

「『本当に大事なことだけをする』という考え方には落とし穴がある。あまりに大きな理想を抱くと、人は動けなくなってしまうのだ。」

本書 第13章「ちっぽけな自分を受け入れる」 p.239

「並外れたことをやろうという抽象的で過剰な期待を、きっぱりと捨てよう。そんなものにとらわれず、自分に与えられた時間をそのまま味わった方がいい」

本書 第13章「ちっぽけな自分を受け入れる」 p.246

これからの時間の使い方

成果や効率に拘るのではなく、自分だけの唯一の人生を、楽しみながら進んでいきたい。他の人との比較に意味はない。
日々、今ここにある時間を味わい、粛々と、自分らしくあり、自分がやるべきことを見出して前に進んでいくことを繰り返していきたい。
まず手始めに、このnoteを開設してみた。他の人からの評価を気にするのではなく、自分のために言葉を刻み、一歩一歩前に進むことにする。

「ユングにいわせれば、個人の人生とは『みずから切り拓いていく道であり、誰も通ったことのない道』である。」

本書 第14章「暗闇の中で一歩を踏みだす」 p.265

ユングの上記の言葉に通じる内容として、ちょうど先日読んだ今年度の東京大学 学部入学式の祝辞の内容を思い出した。

世の中に対してしたい貢献をできないことがリスクだ。
自分だけのかけがえのない道を行こう。