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当たり前ではない小学校でのラグビー授業

ワセダクラブが発足し18年目。
その発足当初から、早大上井草グラウンドの近くにある小学校へラグビー授業を毎年行っています。

私も3年前にワセダクラブへ転職してから、毎年週1回2コマ、2ヶ月ほど授業を担当していますが、毎年授業の盛り上がりはなかなかです。

やはり近年では、2019年ラグビーワールドカップ期間の盛り上がりは物凄かったですね。
その年は給食も一緒に食べていましたが、食事中の話題にもラグビー、選手の名前まで。

数年前には考えられない光景を目の当たりにし、本当に代表選手たちの努力の賜物。ラグビーに携わるものとして、感謝の気持ちでいっぱいだったことを思い出します。

あれから2年。コロナ禍ではあるものの、昨年の秋にラグビー授業を再開することができ、コロナ禍でのストレス発散というのもあったのか楽しくニコニコしながらラグビーをやってくれている印象でした。

そして今年、今日が初日。5年生がトップバッターでした。
5, 6年生を対象とした授業のため、初めてのラグビーを体験する子供達。
2019年は小学3年生だった子供達の中でのラグビーの認知は決して高くはなく、ラグビーワールドカップをテレビで見たという子もクラスの1/3の程度。
もちろんワールドカップ以降にラグビーを見た生徒達はほとんどいない。
ちなみにワールドカップの年の5年生はほとんどの生徒が1試合はワールドカップの日本代表戦を見ていました。

ラグビーの認知と楽しさはもちろんイコールではありませんが、世間のラグビー熱がどうなっているかは、こういう場面で見えてきます。
普段はラグビースクールなどで活動していると見えない、気付かない部分。

激しいコンタクトを伴うラグビーの競技特性上、競技をやらなくても、『楽しかったし見てみたい』と思える子供達が増えてくれること。
この授業をキッカケにラグビーを知り、生活のどこかにラグビーがあって欲しい。
そう思いながら、授業を進めています。

18年継続しているこの小学校とのラグビーを通じた関わりの中で、この小学校でのラグビー授業は学校の文化になりつつあるのかなと思います。
数ある競技、外部指導者の中からワセダクラブのラグビーを選んで頂いている。
当たり前ではなく、こういったチャンスを頂いているという感謝の気持ちを持って、ラグビーに初めて触れる子供達への指導に責任を持つ。

ラグビーへの入り口。
ラグビースクールでも同じ。
やっぱり『楽しい』ものだと思ってもらいたい。
そのためのいい準備をどんなときでも。

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