Shu Inagaki

稲垣 收@ShuInagaki 小説家、ライター、翻訳家。Amazonから電子書籍で『…

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稲垣 收@ShuInagaki 小説家、ライター、翻訳家。Amazonから電子書籍で『戦場のイエスタデイ』、アクション小説『金網ガール』発売中! どちらも期間限定特価100円!

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小説『戦場のイエスタデイ』を書いた訳

Amazonから、電子書籍で『戦場のイエスタデイ』という小説を出しました。ウクライナで起こっている戦争を見て、以前、ユーゴスラヴィアの内戦を取材した時のことを思い出したからです。「少し前まで一つの国の中で一緒に暮らしていた、言語的にも文化的にも非常に近い人々が殺し合う」という点で、非常に似た状況だからです。 この本の冒頭に、以下のような序文を書きました。 *** ウクライナ危機に際して 二〇二二年二月二四日、ロシア軍が国境を越えウクライナに侵攻して攻撃を開始、民間人に

    • クルマを2台連続でタダでもらった。

      前に、モスクワでクーデターの取材を引き寄せた話を書きました。キャパの『パリ解放』の写真のポスターを毎日見て、「こんなにたくさんの人が、心から喜んでいる写真を撮りたい!」と思ってたら、数ヵ月後にモスクワでそんな写真を撮ってた、という、ウソみたいなホントの話。 今回は、そんな大規模な話ではなく、もっと小規模、というか、小さいレベルでの引き寄せの話を書きます。 18歳で大学に入るために上京し、杉並区→目黒区→杉並区、と木造・エアコンなしのアパートで20年以上暮らした後、都心の家

      • これって引き寄せ? キャパの写真を毎日見てたら、クーデターのド真ん中で写真撮ってた②

        1991年8月に、ソ連でクーデターが起きた話を前の記事で書きました。 その少し前、同じ年の6月に渋谷のBUNKAMURAザ・ミュージアムで、マグナムの写真展が開催されました。 正式名称は『我らの時代/マグナム写真展:IN OUR TIME/キャパ、シーモア、ブレッソン、ロジャーらが創設した報道写真家集団マグナムの40年』。 この展覧会は、国際的な報道写真家集団・マグナムのカメラマンたちの傑作写真を展示したもの。このマグナムの中で中心的存在だったのが、スペイン内戦や日中戦

        • これって引き寄せ? キャパの写真を毎日見てたらクーデターのド真ん中で写真撮ってた

          写真・文:稲垣收 「引き寄せの法則」というのをご存じでしょうか? 簡単に言うと、「心に強く願うことは実現する」というものです。 多くの著名人がこの法則を使って夢を実現させているといいます。(ご本人が「引き寄せの法則」ということを意識しているかどうかは別にして。) たとえば、ロンドン五輪のボクシングで金メダルを獲得し、その後プロでもWBA世界ミドル級王者になった村田諒太選手。 彼の家では、奥さんが五輪の前から、冷蔵庫に「金メダルとれました。ありがとうございます」とマジッ

        小説『戦場のイエスタデイ』を書いた訳

        • クルマを2台連続でタダでもらった。

        • これって引き寄せ? キャパの写真を毎日見てたら、クーデターのド真ん中で写真撮ってた②

        • これって引き寄せ? キャパの写真を毎日見てたらクーデターのド真ん中で写真撮ってた

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          稲垣收 自己紹介

          小説家、ライター、翻訳家、インタビュアー、ときどきフォトグラファーの稲垣收です。 大学卒業後、出版社に3年勤務後フリーランスになり、サンフランシスコに3か月ほど滞在。サンフランシスコ国際映画祭を取材しロシア人の映画監督らをインタビューしたり町でベトナム戦争帰還兵でホームレスになった人たちに話を聞いたり、旅行ガイドブックの取材をしたり。 帰国後は留学関係の本を編集したり、ガイドブック取材で欧米に行ったりするうち、1999年に”東西冷戦の象徴”だったベルリンの壁が崩壊。ドイツ

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