会社全体からみた福祉系公務員
私はこの自治体で初の福祉系管理職となった。カッコ良い言葉だと、パイオニアと言われるが、周辺の自治体では少ないながらも、部長級もいらっしゃる状況でもある。
自分が管理職昇任となり、一部幹部から言われたのは、「住民と一緒になって、福祉施設を建てろとか言わないよね。」とけん制をされたことがある。確かに福祉現場職員から不満が出ると、すぐに「役所の職員は。」「本庁職員は何を考えているのか、現場職員の気持ちがわかってくれない。」などすぐに吠える。私は「あなたも同じ職員でしょ。」と心の中で呟いたり、事務職に愚痴をこぼしたりする。
また予算や人員要求をするときなど、「福祉って数値化することができない。」「福祉って相談受けるのだから、予算なんて関係ない。」「福祉は情熱だ。事務職には気持ちがわからない。」など、なんとなく「情」で動いてくれると勘違いをしていることもよくある。
確かに、福祉系の仕事は、住民や関係団体に近いこともあり、また庁外職場にある部署も多く、なかなか役所全体から俯瞰的に見た感覚が失われることがある。そのために、私は役所全体からみた福祉系職員の役割、計画等からみた仕事の役割をしっかりと確認し続けることを意識しており、そこはまず声を大きくしていきたい。

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