独立から、ほうじ茶ブランドローンチまでの軌跡
昨年秋から準備を進めてきたプレミアムほうじ茶ブランド「YONAGI」は、構想から約半年の準備期間を経て、4月25日にローンチしました。
起業の背景からブランドローンチに至るまでの、リアルな軌跡をお話させていただきたいと思います。
なぜ起業したか
私は、「最期の瞬間に"良い人生だった"と思えるよう生きる」というシンプルな行動原理を大切に日々過ごしています。
自己紹介noteでも過去の入院経験に触れましたが、「人生の有限さ」への意識は私の根底にある原動力です。
そしてこれまでの経験から確信していること、それは「自分のためだけに生きる人生は虚しい」ということです。
最期の瞬間、きっと願うのは後に残る家族や世界の人々の幸せであり、心満たされるのは「得たこと」よりも「与えたこと」によっての方が大きいと、考えています。
「◯◯さんに喜んでもらえた」のような身近なことから、「自分がいなければ存在しなかったものを社会に残し、未来を良い方向に変えられた」というマクロなことまで。
そんな実感が得られたら、爽やかな気持ちで人生を終えられるのではないかと思います。
そのような人生観と、元々新しいアイデアを形にするのが好きだったことなども相まって、私は20歳頃から自然と「事業を創りたい」と考えるようになっていました。
独立、そして「ゼロ」へ
私は大学卒業後、(株)LIFULLでの2年間の勤務を経て、昨年4月に独立しました。
当初は「ブルーオーシャンを切り拓いてこそスタートアップだ」という考えが強くあり、不確実性が高く、多額の初期投資が必要な領域で事業を模索しました。
しかし投資家の方に話は聞いていただけるものの、出資をいただけない厳しい状況が続きます。
気付いたら「貯金なし、収入ゼロ、事業アイデアも白紙」という状況になっていました。
独立から半年、季節は秋になろうとしていました。
基本ポジティブで落ち込むことなど人生でほぼなかった私ですが、流石にこの時は、先の見えない不安と焦りを感じました。
一方で「人生が一本の映画だったら、こんなシーンがあった方が面白いな」と俯瞰している自分もいました。
私は、不確実性の高い領域にいきなり挑戦することをやめ、既に需要が明らかなマーケットで、新しいポジションをとり着実に事業を作る方向に切り換え、改めて事業案を考え始めました。
日本茶にみた可能性
事業案を考える上で、私は以下のような軸を持っていました。
①. 成長マーケットで勝負する
②. 日本の未来に貢献する
③. 物質的豊かさだけでなく、精神的豊かさにも寄与する
暗中模索の中で大きなきっかけとなったのは、ある日本茶専門店で受けた衝撃でした。
店舗の外にまで充満する、焙じ茶の甘く癒される香り。
多種多様な日本茶は、どれも繊細で味わい深く、感動的に美味しい。
体験の圧倒的なクオリティに驚くと同時に、この領域の可能性を感じました。
そこから興味を持って調査を始め、様々なお茶を飲みました。
すると、茶葉の生産工程やフレーバーの組み合わせは無数にあり、非常に奥深い世界であることが分かってきて、どんどん引き込まれていきました。
先ほどの軸と照らしても、日本茶事業は以下のようにマッチしていました。
①. 海外向けの日本茶需要は高まり続けており、伸び代が大きい。また睡眠の質改善やストレス緩和の領域も成長中
②. 日本の強みを活かしたグローバルブランド構築は、縮小する日本経済への貢献となる。また高付加価値の日本茶ブランドは、耕作放棄地増加などの社会課題解決の糸口となる
③. お茶を飲む時間を軸に、心満たされるライフスタイルを提案できる。禅や茶道など日本茶に紐づく文化も取り入れることで、ウェルビーイングでユニークな世界観が描ける
こうした経緯で、昨年秋頃から本格的に日本茶ブランドの立ち上げに向け動き始めました。
始動
動き始めてすぐに分かったことは、日本茶の独自ブランドをこだわって立ち上げるには、少なくとも数百万円の初期費用が必要=融資が不可欠ということです。
融資審査通過のためには、対象領域での経験や自己資金が一定ないと厳しいため、紅茶専門店で勤務を始めました。
そしてローンチまでの半年間、①.LPによるMVPで仮説検証②.独自ブレンドの企画・開発③.パッケージデザイン・制作④.事業計画作成・融資⑤.マーケティング戦略考案・実行⑥.登記や口座開設、等を行いました。
お茶の仕入れは、妥協せず行おうと決めていました。
「飲んだ方にとって初めての体験となるような、そして心震えるようなお茶を作りたい」という想いでお茶を探す中で、(株)TeaRoom様から仕入れさせていただくことに決めました。
この半年間、慣れないことも多い中で多方面に渡って様々な方々にご支援いただき、心より感謝しております。
ついに、ローンチ
そうして約半年間の準備期間を経て、4月25日、ようやくブランドローンチをすることができました。
ブランド名は、「YONAGI」。
シナモンジンジャーやアールグレイなどの独自ブレンドは、自信を持っておすすめ出来るハイクオリティなほうじ茶です。
全てのお茶にはGABAを配合、茶葉を焙煎する過程でカフェインが低減したほうじ茶は、午後でも安心して飲むことが出来ます。
YONAGIが目指す世界観は、"Taste the moment."という言葉に集約されるライフスタイルです。
大量の情報に囲まれ、スピードアップする現代社会。
その中で、至高の体験によって五感と心を「今この瞬間」に引き戻すような、マインドフルで特別なひと時を届けていきたいと考えています。
最後に
YONAGIは現在、クラウドファンディングサービス「MAKUAKE」にて、先行予約販売を実施中です。
目標金額の達成に向け、引き続きご支援/拡散いただけたら嬉しいです!
▼先行予約販売の特設サイト
▼Instagram公式アカウント
https://www.instagram.com/yonagi_japan/
▼X公式アカウント
https://twitter.com/yonagi_japan
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