「Stand by me 描クえもん」第3巻が売れている理由
2022年5月15日「Stand by me 描クえもん」第3巻が発売となりました。
2年半ぶりの新刊です。
発売されたのはもう半月も前です。
発売前に告知するのが普通ですが、何となく後回しになってしまいました。
発売を記念して各電子書籍ストアで下記のキャンペーンを実施中です。
「描クえもん 3巻発売記念!! 佐藤秀峰全作品セール!!」
描クえもん3巻0円 & その他佐藤秀峰作品11円(税込)
期間: 2022/5/15~2022/6/14
該当作品: 新旧ブラよろ、海猿、特攻の島、描クえもん 各単行本、分冊版全巻
最新刊が無料というバカっぽいことをやっています。
これまでのところ、「Stand by me 描クえもん」第3巻は、Kindleでは売れ筋ランキング最高2位を獲得しています。
「ブラックジャックによろしく」は売れ筋ランキングのシリーズ第2位、「新ブラックジャックによろしく」が4位、「海猿」が5位と好調です。
何十万かあるタイトルの中で2位なので、健闘していると思います。
新刊を待っていてくれた読者がいたのか、タダだから飛びついただけのユーザーが多いのか。
どちらにしてもありがたいことです。
「描クえもん」第3巻以外の作品は11円で売っています。
「それで儲かるのか?」と言うと、儲かります。
結果が出るのは数ヶ月先ですが、多分、非常に儲かります。
ここ10年を通して、SNSを活用し作家自身が作品の宣伝をすることが普通になりました。
出版社も作家の宣伝力を期待しています。
SNSでバズって書籍化する作品も多いです。
各作家の宣伝努力は評価されるべきです。
一方で出版社は自分たちの役割を放棄しているように感じます。
「売る」ってそういうことなのでしょうか。
で、「描クえもん」では宣伝は特にせず、施策を頑張ってみました。
施策は僕が企画し、スタッフを通じてストア側に提案します。
繰り返しになりますが、僕の会社は電書バトという電子書籍取次サービスを運営しています。
その枠組みを使いました。
作家が宣伝しなくても、頭の使い方次第で売れるということを証明したいな、と。
面白い作品が売れるというのが健全なマーケットだとは思います。
ただ、売り方で売れ方が変わるというのも事実です。
別件ですが、今流行りのNFTというヤツもやっています。
取引先に「作家さんには励みなる金額というか、ドン引きする金額かもしれないですけど、いくら儲かったか書いていいですか?」と質問したところ、「何が炎上するかわからない時代なので、書かないでください」とのことでした。
なので、金額は書きません。
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