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仕事は他力本願でいい

私は基本的に他力本願です。

困っていたり、窮地に立たされた時には、必ず誰かが手を差し伸べてくれました。逆に言えば、周囲の人たちのサポートなしにはここまでの人生も社会人キャリアも歩んでこられなかったと思います。

今日は他力本願ということについて話したいと思います。

他力本願の語源

ところで他力本願という言葉にはふたつの意味があるのを知っていますか?他力本願と聞くと、他人の力に期待する、他人任せのような意味を想像しますよね?でも元は仏教用語なんだそうです。

他力本願の語源

「他力本願」はもともと仏教用語でした。「自らの修行による功徳によって悟りを得るのでなく、阿弥陀仏の本願で救済されること」を意味する言葉です。
浄土教の言葉で、鎌倉時代の総量である親鸞(しんらん)は、「他力といふは如来の本願力(ほんがんりき)なり」という言葉を残しました。これには「救済は阿弥陀仏(あみだぶつ)の慈悲の働きによってもたられる」という意味があります。

私には信仰心があります。具体的にどの宗教とか、この宗派とかがあるわけではなく、単に運を掴むことができるのは神様のご加護のおかげだと思っているという程度です。窮地に立たされた時も、神様が助けてくれると思えば気も楽になりますし、ふと起死回生の策が思い浮かんできたりもします。いわゆる「降りてくる」ってやつですね。

ですから、本来の語源としての他力本願でもありますし、一般的に使われる他人の力に期待するという他力本願のどちらも当てはまります。

ひとりでできることには限界がある

私たちにはそれぞれ長所、短所、得意、不得意があります。また、与えられた時間は24時間365日しかありません。つまり、自分ひとりでできることには限界があるし、自分の能力や時間は仕事をするうえで制約条件になってしまうことがあるわけです。とはいえ自分ができないことを人に頼るって、なんだか甘えているみたいで後ろめたい感じがしますよね?

もちろん何の努力もなしに初めから甘えるのは論外です。でも、自分に足りないことや時間を他の誰かに補ってもらうことで、成し遂げられることがあるのであれば、それは積極的に頼るべきでしょう。今の世の中はスピードが命です。できないことに時間をかけてチャンスを逃すくらいなら、他人の力を借りた方がいい。仕事の成功も、目標の達成も、夢の実現も、いち早く成し遂げるためには周囲の力が必要不可欠です。

想いがなければ他力は得られない

でも、頼めば誰でも協力してくれるかといえばそうではありません。そこには、想いが必要です。何がしたいのか、何故そうしたいのか、その結果何が成し遂げられるのか。その想いに共感するから人が集まり手を差し伸べてくれる。そしていつの間にか仲間が増え、サポーターとなり、ともにゴールを達成することができるのです。

想いをもって仕事をしている人は輝いていてとても魅力的です。その魅力で人を惹きつけ、巻き込み、自分の力に変えていけること、他力本願は立派なビジネススキルだと思います。皆さんも他力本願で人を巻き込めるようになってくださいね。

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