見出し画像

芸能人やバンド名に「さん」を付けるのか問題

最近僕の中で疑問だったこのテーマについて、ちょうど先日、人と話す機会があったので改めて考えてみた。

一般人として著名人の話をする際、敬称はつけないことの方が多い。
学生時代の知人との飲み会で「タモリが〜」とは言っても「タモリさんが〜」とはなかなか言わない。

だけどこれがもし、僕がどこかの芸能事務所に所属するタレントだったとする。
Twitterで「タモリが〜」なんて呟いていたら敬意が足りない、となりそう。
芸能関係の知人とのプライベートでも呼び捨てにはしなさそうだ。
芸能界とは縁もゆかりもない知人との間であれば「タモリが〜」とは言うかもしれない。

その境界線はどこにあるのだろうか。
パブリックな空間か否か、
同じ業界(界隈)か否か、だろうか。

ではレコード会社からメジャーデビューしているミュージシャンが「明石家さんまが〜」とツイートするのはありだろうか。

そう考えると界隈云々ではなく、自分の知名度が問題な気もする。
広く「芸能関係」に含まれるどこかしらの事務所、団体に所属してきちんと給料の発生する「プロ」になったら、同じ「芸能関係」に分類される目上の人には敬語を使いましょう?

藤原基央が、と、今の僕は呟くことができる。
しかしBUMP OF CHICKENと共演するような事態になったら藤原さんが、と言うようになるだろうか。

BUMP OF CHICKENの前座として出演した僕が「藤原基央」と呼び捨てにはできないだろう。
あだ名としての「藤くん」呼びなら歳下、格下のバンドマンでも言う人はいそうだけど、癪に触る人は癪に触りそうだ。

では今度は「BUMPが〜」と言うだろうか。
「BUMPさんが〜」と言うだろうか。

個人的にはバンド名にさん付けは違和感を感じてしまうのだけど、割と目にするし耳にもする。

「BUMPの藤原さんが〜」
これはあると思う。

「BUMPさんの藤原さんが〜」
これは流石にクドイ。

僕は今現在、どこの事務所にも所属していない自主のインディーバンドとして活動していて、著名なバンドについて語る際、バンド名にもメンバーの名前にもさんを付けずに語ることができる。

逆に、自分たちと同じようなシーンで活動しているインディーのバンドについて語る際、特別親しければ呼び捨てにするだろう。
関わりがあるが、それほど親しくない場合はさん付けにするように思える。
全く関わりがなければやっぱり呼び捨てにするかもしれない。

そうなると、その境界は関わりの有無、あるいは、今後関わりを持つ可能性の大小によって変化するのだろうか。

それができなくなる境界とはどこにあるのだろう。
という、取り留めのない、「さん付け」に対する疑問のお話。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?