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2016年春合宿➀ 自転車旅 神戸〜尾道

自転車旅の大部分は退屈な時間である。
日本というのは残念ながらどこへ行っても同じような景色で正直、瀬戸内海沿いを走っているのに下宿先の近くの国道16号線を走っているような気分になる。
これは不思議な感覚でなんか嫌な悪夢のようである。
まぁだからこそ日常とは、違った景色に遭遇すると高揚する。
それまでガマンである。
ブルーハーツのリンダリンダもサビ前の「ドブネズミみたいに〜♪」があるからこそ「リンダリンダ〜♪」のサビが活きてくる。

僕らは神戸駅まで輪行し尾道に向かっていた。
サークル合宿の集合場所は尾道である。
岡山の友達のばぁちゃんの家でゆっくりでもしてそこから尾道に向かおうという魂胆であった。
国道16号線のような景色の道をただ黙々と走った。時々、場所の名前の標識が唐突と現れ、「須磨ってなんか聞いたことあるなぁ平清盛のナントカだったような…」と少ない知識で源平ゆかりの地を通過していった。
道が瀬戸内海沿いになった。晴れた日であったので海が青々としていた。
すると、とてつもなく巨大な橋が見えてきた。明石海峡大橋である。僕らは自転車を停めて舞子公園というところからその橋を眺めた。

どこまでも続くように見える海にポツンと淡路島があり、そこをどデカイ橋が繋いでいる。
なんか異様な光景だ。
明らかに日常とは違う風景。
僕らの世界と海の向こうにある異界をこの橋が繋いでいるんじゃないかと。
でもそんな事はなく人間が作り出したものである。
そうではあるのだがなんか高崎の観音様みたいな人が工事に参加していないと辻褄が合わないような気した。
それぐらいダイナミックな橋であった。
#自転車旅 #サイクリング #旅

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