#13 悪について

「悪」ついて、考えたいと思って本を手に取りました。
皆さんは、人間は元来「悪」か「善」か、どう思いますか?

本書では下記について、解釈を説明してくれている。

・暴力とは
・ネクロフィリア的思考
・ナルシシズム
・近親相姦的結びつき
・人は善なのか悪なのか

特に印象的だったのは「ネクロフィリア的思考」である。
ネクロフィリアとは、辞書で引くと「死体に性的興奮を感じる異常性欲」とある。
この本の中では、もう少し広い意味で捉え、
「バイオフィリア的思考」と比較し述べている。

<ネクロフィリア的思考>
生きていないものに興味がある。死体、無機物、過去を嗜好する。
<バイオフィリア的思考>
生きているものに興味がある。生物、有機物、未来を嗜好する。

そう考えると、ネクロフィリア的性向というのは
身近で、すぐ近くにあるなとも思った。
実際そういう思考になってしまう。
前に読んだ「モモ」ともつながるなと感じました。

時間に支配されてしまって、無機質な手に入る世界を全てと考えてしまい
不確実性を怖さ、不安と捉えてしまう。

生き物ならではの、不確実性や将来性「余白」を楽しんで生きることを
忘れてしまっているのではないかとこの本を読みながら非常に感じました。

そしてそれを踏まえると今の社会は、果たして繁栄していっているのだろうか
衰退していっているのだろうか。

ナルシシジムも印象的だったので記載します。

ナルシシズムは「私」だけが、清く正しく他人の理論を理解しようとしないこと
そして、それは集団的ナルシシズムとなり
「私たち」だけが清く正しいとなる。

今の私たちは、私たちだけが正しいと思ってしまっている時がある。

例えば、日本人の理論があっていて
韓国籍の人の理論を理解しようとしない人もいる。

男性の社会のロジックを主張し、女性の意見を聞き入れない人もいる。

自分がまずはそうならないように
そして、それはもしかしたら日本、世界の破滅の始まりかもしれないと思って
より私たちが繁栄していくために、どう生きるのか
何を正しいこととするのか、私は前に進んでいるのか、後ろに下がっているのか

そして私たちはどうなのか?



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