マガジンのカバー画像

悪夢日記

11
狂うための実験
運営しているクリエイター

記事一覧

悪夢日記 九 『エアコンから漏れる』

築何十年かの古い賃貸に住んでいた。 家賃等が安いことを理由にその物件に決めた。平家で家具…

石井柊伍
2年前
2

悪夢日記 八 『美しい頭蓋骨』

 女の人と田舎道を歩いていた。横に並ぶのではなく彼女は前を行き、私の手を引いていた。  …

石井柊伍
3年前
3

悪夢日記 七 『夜の団地と踊る男』

 深夜、ある団地に行くと、全身黒い服の男が、子供たちが遊ぶための広場で不思議な踊りをして…

石井柊伍
3年前
4

悪夢日記 六 『呪い』

バスツアーに参加していた。 私は霊的能力、祓う力を持っていた。ツアーの最後に高尚な神社に…

石井柊伍
3年前
1

悪夢日記 番外 『過去』

楽しい夢ばかりをみる 醒めなければいい 夢であった。悪夢だ。

石井柊伍
3年前

悪夢日記 五 『犬神』

 どこか大都市。四つ辻の一筋を歩いており、私の歩くその先には薄暗く小さなトンネルがある。…

石井柊伍
4年前
2

悪夢日記 四 『静かの庭、雪』

 どこか日本家屋の縁側に座っていた。  見つめる先には雪が降っており、これまた日本庭園、といった風の庭は静かに白んでいた。  大きな岩も、次第に苔むしたところが見えなくなり、ただ一面の白になった。何もなかった。  この世界には音がなかった。なにひとつ聞こえなかった。  動いているものは雪だけであった。私は呼吸をしていなかった。  苦しい。空気が重い。空気ではない、重力、強い重力が働いているのだ。しかし私はそのような状態でも、あぐらをかいたまま庭を見ていた。指ひとつ動

悪夢日記 三 『交通事故』

 異様に混んでいるコンビニを出た。半袖を着ているので夏であるようだ。蒸し暑い。コンビニの…

石井柊伍
4年前
3

悪夢日記 二 『幽霊』

 灰色、水しぶき、反射する空、傘を差さないで歩いている。  ゆっくり、ゆっくり歩いていた…

石井柊伍
4年前
2

悪夢日記 一 『西洋の巫女』

 西洋の巫女になっていた。齢は若く、十七、八くらいだろうか。  私の家系は代々、神官をし…

石井柊伍
4年前
3

悪夢日記 序

 生きている人です。名前は一冬としています。  自由連想では取り留めもなく、思いついたま…

石井柊伍
4年前