柔道整復師の闇 1

柔道整復師の終焉の始まり
1998年(平成8年)まで当時柔道整復師の養成学校は行政の指導により14校しかありませんでした。しかしある学校設立希望者が平成8年6月に福岡にて新規柔道整復専門学校設置許可申請書を厚生大臣に提出するも「いらないでしょ」と言う返事をもらったため、学校設立側は福岡地方裁判所に提訴し複数回の裁判を経て2000年(平成10年)8月福岡地裁において柔道整復師養成施設不指定処分取消請求事件の判決が下されてしまいます。
それにより14校しかなかった柔道整復師の養成学校は100校以上に膨れ上がりあっという間に供給過多になり街中に整骨院が溢れてきます。

5~8年後
学校が増え過ぎてしまうのと同時に2005年頃から整骨院の数も激増し始めたます。そうなると整骨院経営存続は厳しいと噂が立ち定員割れの危機が訪れます。専門学校は継続が困難になるため、従来は短大入試程度の学力が必要でしたが、誰かれ構わずザル入学させてしまうようになってしまいます。なので超偏差値が低い入学希望者もザル入学させてしまいます。医療系の国家資格が取れると知った何も知らない毒親も大喜びで学費を出すので、何はともあれ学校の運営継続が保たれます。

10年後 ~ 現在
余りに整骨院が街中に溢れてしまったため柔道整復師たちは全然儲からなくなります。新卒者の就職もままならないため、ネット上では夢も希望もない職業と噂され、入学希望者も年々低下しザル入学も立ち行かなくなった専門学校は閉校に追い込まれます。さらに偏差値が低い生徒を入れてしまったもんだから、今度は国家試験が受からなくなります。合格数が低いと学校のイメージが下がって入学希望者はどんどん減っていくので、そうならないために今度は柔道整復師協会の上に立ってる人間が不正を働いて国家試験の試験内容を漏えいし始めます。

国家試験出題内容漏事件
2023年1月柔道整復師の国家試験の出題内容漏えい事件について、警視庁は、別の専門学校にも漏えいするなどしたとして、試験実施機関の公益財団法人「柔道整復研修試験財団」(東京)理事(64)と、問題作成担当(62)を柔道整復師法違反(秘密保持義務違反)容疑で再逮捕されました。

再逮捕容疑では、問題作成担当(62)は、自身が講師を務めていた東京の専門学校の教員に、今年3月の試験に出題された問題全250問を音声データで漏らしたとされています。 また、2人は共謀して試験直前、三十数問分の情報を公益社団法人「日本柔道整復師会」の男性会員に渡したとされる。男性会員は情報を新宿の専門学校と横浜の専門学校の教員に伝えていたという。認否は明らかにしていない。 2人は今月5日、試験財団理事(64)が講師を務めていた仙台の専門学校(仙台市若林区)の教員に試験内容を漏えいしたとして逮捕されていた。

今年(2023年3月)に行われた柔道整復師の国家試験問題の漏洩事件の摘発後、初めての国家試験の合格率が過去最低になったことが分かりました。厚労省によると、今月、摘発後に初めて実施された国家試験では合格率が49.6%となり、過去最低だった2017年度の58.4%をおよそ9ポイント下回っていたことが分かりました。

合格率が急激に下がったことについて、業界関係者は「これまでの試験では、問題漏洩が全国的に広がっていた可能性がある」と指摘しています。

いつ頃から試験問題を漏えいしていたのか明らかにしていませんが、10年前からその専門学校の国家試験の合格率が95%を超えていました。事件が発覚したその後の国家試験の合格率が70%切っていました。

試験財団理事の不正の時点で”腐った業界”なのは理解できると思いますが、その不正で国家試験を通ったエセ柔道整復師が全国に放たれています。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?