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【ニンジャ・リコメンデイション】

サトウ・レンさんがこんな呼びかけをしている。

僕のような鍛えられた重篤ニンジャヘッズ(訳注:重度のニンジャスレイヤーファン)としては、こういう機会を抜け目なく捉え「うわ、うざ……」と言われないよう、勧誘対象者が歩いている通りの角にもたれかかりながら待ち構え、キラキラとした陽の光を背景に髪を風になびかせて、「あっ……この人、いい匂いがする」って思わせつつ、涼しげな流し目で「ニンジャスレイヤー……読んでみるかい?」と言わなければならない!

そしてこれ以降、僕は学園の王子様風、呼びかけられている「君」は転校してきた美少女なのだとイメージしていただきたい!

ニンジャは無限

ニンジャの世界とは無限……。だからニンジャ未経験者である君は今、爆発的な情報洪水の前に立っている。ひょっとしたら君は、その爆発的ニンジャ洪水を前にしてたじろいでしまっているかもしれない。もしかしたら「ニンジャスレイヤー? なんか勘違い日本でアイエエとかやってるやつでしょ?」と鼻で笑って、その迫り来るニンジャ洪水の危機にすら気づかず、気がついた時にはすでに手遅れになってしまっているかもしれない。

でも安心して欲しい。そんな君に、僕はこう言う。「ほら見てごらん……あそこに君のための道標がある……」

君のためのニンジャ進撃ルート

道標……それは人に道を指し示すもの……。君にはこの偉大なる栄光への道筋が見えてきたはずだ。

1. まず世界観を知る。
2. 本編未読でも成立する、名作単発エピソードを読む。
3. 気に入ったら AoM に突入。

これで君は、ニンジャ洪水の脅威から逃れることができる。そして……(カッと目を見開く)……ニンジャの秘儀へと参入することができるだろう!

1. まず世界観を知る。

「こ、これは……」君はそう言う。そう、これは公式の記事。

(ここから早口)ニンジャスレイヤーは一般的な印象とは異なり、極めてハードなサイバーパンクであり、また、多層な展開を内包した懐の深い物語でもある。そして「勘違い日本」という印象もまた、実は極めて巧みなハイコンテクストによって成立している。そして現在、ネットで広まっているいくつかのワードはニンジャスレイヤー発祥だったりするなど、それ自体がひとつのカルチャーを生みだす……そして今もなお生みだし続けている……そんな熱量を持っている。

……さぁこれで、なんとなくニンジャの世界を把握できたね。「えぇ……」うん、次に進もう。

2. 本編未読でも成立する、名作単発エピソードを読む。

いきなり本編に突入するのではなく、本編未読でも成立する単発エピソードを読む……「え、なぜそんな回りくどいことを?」そうだね。回りくどいよね。

でも……君も知っているとおり、君の生は有限なんだ。限りある生命……でも、単発エピソードであれば、どんなに長くても30分から1時間程度もあれば読めてしまう。だからハードルも低く、気兼ねなく読んでしまえる。「すごくイノベーティブ……」そうだね。

そしてもし「肌に合わないな」と感じたなら、すかさず現世に引き返すこともできる。そして君は、退屈な日常に戻っていくだろう。

「そんなの……嫌ッ!」

いいだろう。ついに君の覚醒の時が……ニンジャの世界に飛び込む時が来た。そんな君に自信をもってお勧めする単発エピソード……それは……

これだ。

このエピソードは完全に独立したエピソードとして、ニンジャ未経験者でも楽しむことができる……それはスーパーコンピューター富岳っぽい何かの計算によっても判明している……君はこれを読み、独特のグルーヴを感じる。そして、登場人物たちのことを好きになってしまい、その行く末に想いをはせることになるだろう……。

だから、まずは上記リンク先の無料公開部分だけでも読んで欲しい。「もう……読んじゃった」うん、いいね。

もし冒頭部分を読んで気に入ったのであれば、そのまま課金に進んでしまってもいい(抜け目のない勧誘者の目つき)。もしくは、有志が作ったWikiやアプリから無料で続きを読んでしまってもいい(そう、なんとニンジャスレイヤー本編はすべて無料で公開されていて、いつでも読むことができるのだ!)。

※ 「まとめ」と書かれているリンクから読んでいくことができる。
※ 偉大なる有志がつくったアプリで、Twitter連載全エピソードを読むこともできる。革命的!

そしてこのエピソードを読み終わった君は……ニンジャの高まりを感じるだろう……。

3. 気に入ったら AoM に突入。

「次は……次はどうすればいいの!?」

君はもう気がついてるはずだ……ついに師匠の下を離れて、一人立ちをする時が来ている……これから君は、一人で歩んでいかなければならない。「でも、どうすれば!」

君の進むべき道……それはこれだ。

君はこうして、師匠の下を離れ、現在進行しているニンジャスレイヤー・AoM (事実上の第四部)を最初から読み進めていく。そして、主人公も代替わりしているので、まっさらな状態で比較的早く最新のエピソードまで追いついてしまうだろう。

「これは……これは……栄光への……道が見えたッ!」

かくして、ニンジャ進撃ルートは成った。

君は少しずつニンジャにはまっていく……かもしれない……いずれ第一部の最初から読んでみたくなる……かもしれない……そしてニンジャ世界の豊潤な味わいに触れ……気がついたら、Twitter で「アッハイ」とか「惰弱!」とか「さてはインターネットだな」とか呟くようになる……かもしれない……真顔で「明智光秀はニンジャ」とか言い出す……かもしれない……そして君はますますニンジャにはまっていく……そう、ニンジャとは無限……。

【おしまい】

※ なおニンジャは無限なので、当然様々なルート、様々な可能性が存在する……! 可能性はこのルートに限定されない。多様性……。

きっと励みになります。