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AI家庭教師の『スタディメーター』がバージョンアップしました!

スマホで算数の問題を撮影するとAIがヒントをくれる『スタディメーター』、年初にリリースしてから約1か月で、1000人以上の方に使っていただきました!本当にありがとうございます!

また、リリース以降、想像以上の反響をいただいておりまして、なんと毎日新聞にも取材していただきました。

さて、これまで日々少しずつAIの認識精度は改善していたのですが、今回、利用者の方からいただいたフィードバックを踏まえて少し大きなリリースを行いましたので、その内容を紹介させてください。

『これなら解ける類題』を表示するようにしました

スタディメーターが想定しているのは、『簡単な問題は解けるけど、応用問題になるとちょっと…』というレベルです。
実はこのレベルの子どもたちに最も多いのは『そもそも、これが何の問題かわからない!』という課題なんですね。
つまり、たった今先生に教わったことをそのまま適用するのはできるけど、総合問題になったとき、どの問題にどの知識を適用すればいいか分からない、ということです。

この場合、頭の中に知識はあるはずなので、目の前の問題の解き方を1から教えるよりも、『ほら!前に習ったあの問題!覚えてない?』と、頭の中にある知識を目の前の問題と紐づけてあげる方が、思考力を高める効果があるわけです。

そこで、新しいスタディメーターでは、認識した問題ジャンルで『一番基本的な問題』を表示するようにしました。これで、『あ!これなら解ける!この問題と同じように考えればいいのか!』という知識の紐づけができるようになり、一人でも手が進むようになっていくはずです。

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たとえばこの例では、撮影した問題は小6『比例』の問題ですが、表示するヒントは小5『単位量あたりの大きさ』です。小6の問題は文字量が多くて難しそうですが、よく読んでみると、実はヒントで提示している小5の問題と同じであることがわかります。
実は単位量の問題、比例の問題、比の問題は、単元や習う時期は違うものの、最終的には全部同じ問題なんですね。だから、比例でつまづいたら、単位量の基本問題を思い出せばいいんです。

このように、新しいスタディメーターでは、わざと別の単元のヒントを表示したりして、『知識の紐づけ』ができるように工夫しています。
(ちなみに、どの単元の解法を軸にするかは、先生ごとの趣味があります。例えば上記問題は、比の方程式を使った方が簡単で、受験指導ではこちらを採用するのですが、比の方程式って教科書に出てこないよね…とか)

小問を認識できるようになりました

これまでのスタディメーターは、単元の単位で問題を認識していました。『まあ、初めはこのくらいで…』と僕も甘く見ていた部分はありますが、『これじゃ全然使えねーよ!』というお叱りの声を結構いただきましたので、認識の単位を細かくするためにAIの学習の仕組みを変えました。

例えば線対称の問題を撮影したとき、今までは『線対称』全体で1つのヒントしか用意されていなかったのですが、これからは
・対応する点や辺を見つける問題
・対応する辺の長さを求める問題
・対応する角の大きさを求める問題
・その他(どれでもない場合)
という4種類に区別できるようになりました。

たとえば、こんな問題。

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表示されるヒントは、新旧でこんな風に違います。

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細かい話をしますと、単元を認識した後で小問の認識を行うので、AIが単元自体の認識を間違えると小問の認識もおかしくなっちゃいます。
しかし、単元をちゃんと認識できた時は、かなり高精度で小問を区別できていると思います。

ヒントだけを一覧表示できるようにしました

これは少し前からしれっと導入していた機能ですが、ここで紹介します。
写真の認識がうまくいかないときや、初めから何の単元か分かっている場合など、ヒントだけ体系的に参照したい場合があるはずと思い、一覧表示機能を付けました。

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ちゃんとしたドメインを取得しました

以前は、サーバにデフォルトで付与される暗号みたいなURLだったのですが、『なんか怪しいサイトっぽい』という声がありまして、ちゃんと.comのドメインを取得しました。全然怪しくないので、どんどんアクセスしてくださいね!!

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次のリリースは?

まだヒントが用意できていない計算問題を追加したり、解説の動画をつけたりして、『これだけで小学校の算数は全部学べる!』というものにしていきたいと思っています。
もちろん、利用者の方からのフィードバックは優先して対応していきたいので、引き続きご意見いただけると嬉しいです!

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