【第2回】「持続可能」ってどういうこと? - 2分で読めるSDGs入門
こちらのマガジンで連載中のSDGs入門講座。第2回の今回は「持続可能」について。よく「持続可能な社会」って言いますけど、つまりどういうことなの…?
持続可能
SDGsのS:Sustainableは、日本語で持続可能と訳される言葉です。国連の公式Webサイトでは将来世代のニーズを損なうことなく、現在のニーズを満たすことと定義されています。
たとえば、私たちが自然に優しいと考えて使っている「植物洗剤」の生産について考えてみましょう。製品によっては、洗剤の原料であるアブラヤシを大量生産するために、森林の大規模伐採や児童労働が行われていることがあり、それが国際的な問題となっています。このような生産形態を、生産者、消費者、環境のすべてに問題のない仕組みに変えていくことが、持続可能な世界をつくるということです。
SDGsを達成するための3要素
アブラヤシ生産の例からわかるように、自然に優しい洗剤を使って水質保全が進んだとしても、森林破壊や児童労働など別の問題が発生していたら、持続可能な世界とは言えません。国連のSDGs公式Webサイトでは、SDGsを達成するために経済成長、環境保護、社会的包摂(ほうせつ)という3つの要素の調和が重要だと説明しています。これらのすべてに配慮して目標を達成することが、SDGsの目指している世界です。
SDGsはつながっている
SDGsの目標とターゲットは、People(人間)、Prosperity(豊かさ)、Peace(平和)、Partnership(パートナーシップ)、Planet(地球)の5つのPに分類することができます。5つのPは互いにつながっていて、すべてを充実させることで、持続可能な社会が実現します。SDGsは、目標に1つずつ取り組むのではなく、複数の目標の関係性をみながら達成に取り組む必要があるのです。