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グローバルの教育×テクノロジー動向をまとめてみた

最近、学校ICT化、プログラミング教育など、教育×テクノロジー=EdTechの話題を聞くことが多くなりました。
日本ではまだまだこれからという領域ですが、グローバルはかなり先に進んでいるようです。今回は、グローバルのEdTech市場についてまとめたレポート「Global EdTech Landscape3.0」を紹介します。

原文はここから無料ダウンロードできます。

このレポートでは、EdTechを8つの領域に分けて、論点や市場への投資額、将来性、代表プレイヤーなどをまとめています。以下、8つの領域それぞれについて、概況を要約しました。

CREATE:教育コンテンツ提供

教育のコンテンツを作っている業界です。教科書の電子化やカリキュラムのパーソナライズ、STEAMをはじめとするカリキュラム自体の変化など、教える内容自体にもデジタルトランスフォーメーションの波が押し寄せています。

■Knowledge & Research
「教えること」のスタート地点になる研究活動です。20年前、インターネットの普及によって誰もが世界中の最新情報にアクセスできるようになり、学術誌は不要になる、と言われていましたが、現実はそうなっていません。むしろ大量のデータが価値となり、オープンな論文公開サービスや、検索性に優れたサービスが発展しています。将来的には、これらのデータからAIが自ら研究を行う世界が期待されています。
・主なプレイヤー
 -BioMed Central、PLOS:オープンアクセスジャーナル
 -Academia.edu、ResearchGate:ソーシャルプラットフォーム
 -Sparrho、Microsoft Academic、Google Scholar:検索ツール

■Publishing & Distribution
すぐ使わなくなる紙の教科書に、非常に多くのお金がかかっています。印刷物の作成業者、流通業者、小売業者は、連携してコンテンツのデジタル化に取り組んでいます。これにより、オンラインでのコンテンツ管理や、アダプティブラーニングへの発展が可能になりました。一方、紙の教科書の高騰に伴い、レンタルという新しいビジネスも生まれました。レンタルとともに、個別指導、インターンシップ検索、文章作成支援などのオンラインサービスを組み合わせるモデルも登場しています。いずれのプレイヤーも、包括的なコンテンツの提供から、音楽配信サービスのようにコンテンツを細切れにして、ユーザの必要なものをオンデマンドに提供するビジネスモデルに移行してきています。
・主なプレイヤー
 -Pearson、Wiley、Cengage、McGraw Hill、Houghton Mifflin Harcourt:デジタル教科書
 -Campus Book Rentals、Chegg、Amazon Textbook Rentals:レンタルサービス
 -OpenStax:オープン教育コンテンツ

■Digital Courseware
教科書がデジタル化されたことによって、教育コンテンツを作るときに、出版物を作成する技術が不要になりました。それに伴い、教科書に変わるこれからの「教育コンテンツの形態」が模索されている状況で、モノづくりにおけるCAD、デザインにおけるCanvaのようなイノベーションが期待されています。現在では、教材を利用者にパーソナライズする機能を取り入れる、自分たちのコンテンツをオープンにしてMOOC化する、学習管理システム(LMS)を搭載する、といったことが行われています。
・主なプレイヤー
 -Knewton、BenchPrep:アダプティブラーニング
 -Smart Sparrow:教師向けのカリキュラム作成ツール

■Curriculum & Lesson Plans
現在、カリキュラムと教科書を切り離す動きが盛んになっています。教科書の目次に基づいて授業計画を作るのではなく、まずは学習者のニーズに沿った指導計画・評価計画があって、それに必要な教科書を個別に取り寄せます。現在、様々なスタートアップがこの動きをサポートしています。また、教員の中にも、自分のポケットマネーを投資して他の教師と情報交換したり教材を入手したりする人が現れ、P2Pの動きが盛んになってきています。一方、教育にビジネスの波が押し寄せたことによって、かえって教師の自由度が下がってしまうのではないか、という懸念や、P2Pで取引される講座の所有権はどうなるのか、という法律上の課題も浮上しています。しかし、これまで教師一人一人がゼロベースで「何を教えるか?」考えていた手間を低コストで減らせるようになったことは、いくつかある課題を上回るメリットだと考えられています。
・主なプレイヤー
 -Mystery Science、LearnZillion、VidCode、SolarOne:コンテンツ提供
 -TeachersPayTeachers、Teacher's Notebook、Better Lesson:教師向けコンテンツ共有

MANAGE:学校の管理

一般企業と同様、学校のオペレーションにもデジタルによる効率化や、データ分析による高度化の可能性があります。

■Institutional Management
財務管理、資産管理、リソース計画、時刻表作成、会議室予約、アクセス制御、セキュリティなど、デジタル化の余地はかなり広いです。日本では、いわゆる「学校ICT化」と言われている領域で、ERPを導入してそもそもシステム管理を行うことに始まり、システムのクラウド化、データ分析基盤の整備などが必要です。最近では、大手のサービスプロバイダーが教育分野に力を入れているようです。一方、スタートアップでは学校での要件に特化して、校長向けのスケジュール管理や分析サービスを提供したり、教育向けのクラウドファンディングサイトなどが立ち上がっています。
・主なプレイヤー
 -IBM、Oracle、SAP、Microsoft、Salesforce:大手サービスプロバイダー
 -Ellucian、abl:学校向けサービスプロバイダー

■Online Program Management
オンライン教育のプロバイダーたちです。競争の激しくなっている学校市場では、より学生に充実した教育コンテンツを提供していくことが求められており、外部のオンライン教育プロバイダーと提携する機会が増えています。OPMは企業によって特性がいくつかあり、有名大学院に特化して少人数制クラスを提供するものや、短期コースを中心に提供するもの、ヘルスケアに特化したものなどがあります。また、多くは授業料の一部を学校から受け取るモデルを採用していますが、最近ではサブスクリプション型のものも登場しています。
・主なプレイヤー
 -2U、Academic Partnerships、Bisk、Pearson Embanet、Wiley Education Solutions:北米の代表的なOPMプロバイダー
 -Coursera、FutureLearn:OPMに進出したMOOCプレイヤー

■Student Management
Student Information System(SIS)とも呼ばれます。学習成績、学習行動に関するデータを収集し、教師や生徒自身の意思決定をサポートする仕組みです。例えば、予測分析により、学業や家庭の問題を経験している可能性のある学生を特定し、それを人のアドバイザーに通知する、といったことが行われています。この仕組みは、既存の学校業務を置き換えるものというよりは、データを統合して教師に適切な通知を送り込む、という方法が検討されることが多いようです。
・主なプレイヤー
 -Ellucian、Jenzabar:伝統的なSIS
 -Unit4:クラウドベースのSIS
 -Civitas Learning:学校向けデータ分析

■Teacher Management
教員の能力開発は、他の分野と比較してやや遅れている領域です。まず、教員の求人サービスが提供されています。クラウドソーシングのように、自身の空き時間と授業の需要をマッチングさせるサービスで、特に義務教育課程の採用は地域的で格差があったので、学校がスムーズに補助教員を雇うことができる点がこれらのサービスの価値になっているようです。また、教師向けのスキル向上サービスも登場していて、教師が自身の授業を動画に撮り、それをWebにアップロードするとコーチが改善ポイントを指導してくれるようなサービスや、教員のスキルを標準化して認定してくれるようなサービスが登場しています。
・主なサービス
 -UniJob、SchoolSpring、AcademicKeys、HigherEdJob、HERC Job:教員の求人
 -Edthena、Bloomboard:教師向けスキル向上

DISCOVER:学びの選択肢の発見

オンラインチャネルの発展によって、学習者が学校を発見し、入学するまでの手続きがデジタル化しています。

■Marketing/Enrolment & Admissions
生徒が自分の学びたい学校を発見し、入学するまでの手続きをサポートするサービスです。このプロセスは、これまで紙のパンフレットや営業日に依存していましたが、今では一般企業と同様にオンラインチャネルへ移行し、デジタルマーケティングが取り入れられています。学校の検索・マッチング機能を提供するサービスや、入学に関する質問にチャットボットで答えるサービスなどが登場しています。これらのサービスは、学校の入学だけでなく、奨学金のサポートも含んでいます。また、入学希望者を管理したり、プロセスを自動化したりするCRM機能を学校向けに提供するサービスも登場しています。さらに、受験を終えた上級生が下級生に受験指導をするサービスや、Linkedinのように自分の経歴や受験実績を管理するSNSも登場し、多様化しています。
・主なプレイヤー
 -Unigo、MastersPortal:検索ポータル
 -AdmitHub:チャットボット
 -StudyLink、Bridge-U、CampusLogic:学校向けCRM
 -CollegeVine:オンライン受験指導
 -AdmitSee:受験SNS

■Study Abroad & Pathways
世界中で、留学は当たり前の学び方になってきています。それに伴って、留学をサポートするサービスが発展してきました。大学間で留学を仲介するサービスや、留学のための準備活動を支援するサービスがあります。また最近では、大学同士が提携して、オンラインのコースを共有し合うものも登場してきました。学生の流動性を高めるため、参加ハードルの低い短期プログラムも盛んに開発されています。
・主なプレイヤー
 -Navitas、Study Group、INTO、Shorelight:留学仲介
 -QuadLearning:留学準備
 -StraighterLine、Global Freshman Academy:オンラインコースの共有

■Student Loans & Finance
FinTechの発展に伴い、奨学金の仕組みもアップデートされています。専攻に特化した貸し手や、卒業生が自分の学校の後輩にお金を貸すP2Pの仕組み、少額なローンを組めるマイクロファンディングなどが登場しています。また、これまでの学習行動や成績に基づいて、少額の資金を提供するサービスもあります。さらに、借りるときだけでなく、返済についても、オンライン上で支払が完結する仕組みも登場しています。
・主なプレイヤー
SoFi、CommonBond、College Ave、Prodigy Finance、Raise.me

CONNECT:学習者同士の交流

eラーニングやSNSの発展によって、学習者同士がサポートし合ったり、様々な教材にアクセスする仕組みが整ってきています。

■Learning Management
いわゆるeラーニングの仕組みです。完全にオンラインなものから、オンラインとオフラインを組み合わせたコースを提供しているもの、反転授業のための自宅学習サポートなど、色々なジャンルがあります。これまでのように教室に集まらなくても、オンライン上で動画視聴したり、リアルタイムな質問ができるようになっています。さらに、低学年向けのサービスでは、オンライン授業だけでなく、先生間や保護者とのコミュニケーションもオンライン上で簡潔できるようになっています。これらの技術は、一般企業における従業員の人事管理と共通するところがあり、人事サービスを提供する大手プロバイダーもEdTechに進出してきています。技術的には、クラウド化とAPI連携で、複数サービスを接続したUXの向上を目指す仕組みが発展しています。
・主なプレイヤー
Blackboard、Moodle、Canvas、Schoology、Canvas、Edmodo、SEQT、Google Classroom、Microsoft Classroom

■Social Platforms
LMSは学習者同士でコンテンツを共有する仕組みですが、こちらは学習者そのものをつなぐ仕組みです。先生・生徒・保護者の間で学習状況を共有するものや、卒業生と現在の生徒をつなぎ、自由に討論できるもの、学習コンテンツを共有できるものなどがあります。また、QuoraやStack Overflowなど、開発者向けのコミュニティサイトが、学習者同士の情報共有にも便利に使われているようです。この領域は、人同士の議論が重要であり、過度な自動化よりも、単純に遠隔コミュニケーションが取れる仕組みが整っていれば十分と考えられているようです。
・主なプレイヤー
 -ClassDojo、Remind、Brightwheel:親と子供の学習状況共有
 -Wisr:卒業生と現在の生徒の交流
 -Course Hero、Study Blue:学習コンテンツの共有

EXPERIENCE:学習体験

ゲーム、シミュレーション、ロボット、AIなど、テクノロジーの発展によって、新しい学習体験が可能になってきています。

■Math, Science & Literacy
教育のゲーミフィケーションが盛んにおこなわれています。最も進んでいるのは数学の領域で、様々なアダプティブソフトウェアが登場しています。また、科学領域では、バーチャルなラボ空間で実験が行えるサービスなどがあります。言語領域でも、児童書のライブラリにアクセスできるサブスクリプションや、記事を読解難易度で分類して提供しているサービスなどが登場しています。
・主なプレイヤー
 -DreamBox、KnowRe、Carnegie Learning、Mathspace、Imagine Learning:数学
 -Tinybop、Labster:科学
 -Newsela、Epic!、Speakaboos、FarFaria:言語

■K12 STEM
STEM教材の中でも最も発展しているのは、子ども向けのロボットキットです。スマホと連動するもの、原始的なコンピュータを作ってプログラミングができるものなど、様々なジャンルがあります。プログラミングについても、ビジュアル言語が開発され、学習のハードルが下がっています。
・主なプレイヤー
 -Osmo、LittleBits、pi-Top、Build Piper、Sony、Lego:ロボットキット
 -CodeMonkey、Kodable、CodeSpark、Code.org、MIT:プログラミング

■Classroom Technology
プロジェクターやパワーポイントのスライドショーなどからスタートした分野です。今では、教室で生徒が手を挙げて発言するのではなく、生徒一人一人のタブレット端末を通じてインタラクティブな授業ができるサービスが発展しています。また、AI技術により授業中の生徒の反応を分析し、先生の授業を採点するようなサービスも登場しています。
・主なプレイヤー
 -Kahoot、Top Hat、Nearpod、Zeetings:インタラクティブ授業
 -Hero K12、ClassDojo:生徒の反応分析

■AR/VR
AR/VRの教育分野への応用はこれから発展する分野です。学校のビデオツアーをVRで提供したり、医療系教育におけるコミュニケーショントレーニングなど、様々な分野での応用が進んでいます。ただし、VRは高額な端末コストが課題となっており、まだ普及が進んでいません。一方、ARはPokemon Goの成功によって注目されており、サービスの数としてもARの方が普及している状況です。
・主なプレイヤー
Immersive VR Education、Osmo、Neobear、Lifeliqe、Daqri

LEARN:学び方

オンラインでの学びが浸透してきましたが、全てオンラインになることが良いわけではなく、既存のオフラインの学び方とオンラインを融合させて、新しい学び方を作ることが模索されています。

■Open Online
MOOCをはじめとして、オープンなオンラインコンテンツプロバイダーはかなり浸透してきました。インターネットを通じた教材の共有は昔から行われてきましたが、それをオープンにしたという点が新しさです。MOOCが大学にとって代わる、という予測はまだ実現しておらず、今後も起こる可能性はありますが、現在のMOOCは職業訓練や独自の資格など、大学とは異なる方向に進み始めています。また、個人の教材作成者が自分の教材を公開するサービスも登場し、教育コンテンツの民主化が進んでいます。
・主なプレイヤー
 -Coursera、Udacity、edX:MOOC
 -Udemy:教材のマーケットプレイス

■Proprietary
前述のサービスはオープンなコンテンツを提供するプラットフォームでしたが、こちらは独自コンテンツを持ち、一種の学校として機能するタイプのサービスです。グローバルでオンライン教育カリキュラムを提供する大学や、生徒同士で教え合うプログラミングスクール、学費が出世払いの学校などがあります。現在、この領域は高等教育を中心に発展しており、義務教育課程ではモンテッソーリ教育やシュタイナー教育が浸透し始めていますが、既存の学校と戦っていくハードルが高いようです。
・主なプレイヤー
 -Minerva:オンライン大学
 -Ecole42:P2Pプログラミングスクール
 -MissionU、Holberton School:出世払い

■Bootcamp
テクノロジーを教える短期プログラムです。このモデルが成功しているポイントは、仕事に直結することです。ブートキャンプに参加するとエンジニアとしての採用エントリーに必要なスキルが一通り見につくことが期待されていて、大学や専門のスクールに行くよりも費用と時間を大幅に削減できる点が価値になっています。その流れで、スキルを細分化してより短期間で1コースを修了できるカリキュラムや、パートタイムでの参加、オンラインでの参加が広がってきたり、大学と提携してキャリアコーチングを含むようなサービスも登場しています。
・主なプレイヤー
Galvanize、Fullstack Academy、App Academy、HackReactor

■Language
現在、EdTechの中でも最も大きな投資が行われている領域です。スマートデバイスやビデオ会議システムなどの登場により、オンラインでの言語学習が可能になりました。ただオンラインなだけでなく、ゲーミフィケーションを取り入れたり、フリーミアム型のビジネスモデルを採用するなど、新しい要素も加えられています。また、家庭教師のように外国人同士のペアリングを仲介するP2Pプラットフォームも登場しました。さらに、B2B向けには、受講者の能力を管理して人事にレポートする機能を強化しているものもあります。
・主なプレイヤー
 -Duolingo、Babbel、Busuu、Liulishuo、Rosetta Stone、Duolingo、Babbel:オンライン学習
 -iTutorGroup、VIPKid、ABC360、Open English:P2P学習

CREDENTIAL:評価・認証

人生を通じて学び続ける必要がある時代になり、誰が、どんなスキルを持っているのかを可視化する需要が増しています。

■Tutoring & Test Prep
SAT、GRE、GMAT、TOEFL、IELTSなど、試験対策を行う塾は世界的に広まっています。特に、アジア圏の受験が人生を大きく左右するような文化を持つ地域で発展しています。ソリューションとしては学校教育と同様で、授業のオンライン化、教材のデジタル化が中心に行われているようです。
・主なプレイヤー
Yuanfudao、Xiaozhan Jiaoyu、BYJU、ExamPal、BenchPrep

■Testing & Assessment
資格制度は様々な領域に取り入れられており、企業や学校が独自の資格を作り、社員や生徒の履修状況を管理する仕組みが登場しています。また、既存の資格試験に変わる新たな資格を提供する企業も現れています。従来、試験の方法はほぼペーパーテストに限定されていましたが、デジタル化によって試験方法のバリエーションが増えました。ゲームのような形で能力を測定したり、実際の仕事の状況をシミュレーションして能力を測定したりするソリューションが登場しています。さらに、能力評価と奨学金のサービスをセットで提供する企業も現れました。
・主なプレイヤー
 -Learnosity:資格管理
 -PyMetrics、Authess:デジタルテスト
 -PyMetrics、Raise.me:奨学金

■Badging & Credentialing
これまで、大学の学位、資格試験の合格証など、特定のコースを修了したことを証明する文書が発行されていました。今、例えばMOOCでは、大学の学位とは異なる独自の認証制度を作り、一つのコースを修了するたびに資格が与えられる仕組みを提供しています。また、既存の学位を含む様々な資格を電子管理するサービスも登場しています。ここにはブロックチェーンの仕組みが組み込まれ、信頼性を向上させています。さらに、資格の単位を細分化し、教科書の特定のページを読んだ、というレベルで学んだことを「中間資格」として記録するサービスも登場しています。
・主なプレイヤー
 -Udacity、edX、Coursera:MOOC
 -Learning Machine:資格の電子管理
 -Degreed:中間資格

Advance:キャリア支援

教育という投資は、最終的に仕事をすることでフィードバックされます。学びを活かした仕事とマッチングするプロセスも、デジタル化によって新しくなっています。

■Career Planning
従来、キャリア支援というのは、大学のキャリアセンターの担当者が、Face to Faceで学生をサポートするものでした。テクノロジーによって、この領域をサポートするサービスが登場してきています。最初は、インターネットで企業情報や業界トレンドを紹介するサイトの登場から始まった分野です。今では、アドバイスを求める人と、アドバイスができる人をマッチングするP2Pサービスが登場しています。
・主なプレイヤー
 -The Muse、Mergers and Inquisitions:キャリア支援サイト
 -Paragon One、LinkedIn:P2Pキャリア支援

■Hiring & Internships
履歴書と面接、という制約の多い採用活動を改善する分野です。大学生がプロフィールを登録し、企業担当者がそれを見てオファーをかけられるサービスや、その人の能力に応じて最適な仕事を提案するサービスなどが登場しています。また、MOOCでも、受講者に対するキャリアサポートのサービスが提供され始めています。
Handshake、WayUp:マッチング
PyMetrics、Packback:能力診断


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