主夫が紡ぐ夫のお花のメッセージ
専業主夫として夫を支えて、はや1年。
私たちを受容れきれない母と認知症の父と、葛藤の中、歩み寄って生きている感じです。
このごろ母が、帰省するとくれるお菓子や食器などに、夫を想定した発言で手渡してくれることが増えました。
そんなレベルの歩み寄りでも、嬉しいです。
そんな折、ボコさん(夫)が私の親に手紙を書くと言い出しました。
「書いたので見て欲しい」と。
とても嬉しくて胸がいっぱいになったのですが、私はどうしても母の反応が怖く、生返事をしていました。
数日後、ボコさんが「姉ちゃんに手紙はやめたほうがいいと言われた」と諦めた様子でした。
ボコさんのお姉さんは、トップ成績をたたき出すような営業レディだったようで、
『自分のことを嫌いな相手にはお花が一番。お花は誰だって嬉しい。コツはお花「だけ」渡すこと。』と助言されたようでした。
ボコさんは、すぐに花の通販を検索しはじめました。
ボコさん「この花どうかな。今度いつ帰省するの?」
わたし「コロナだからなあ」
ボコさん「コロナ落ち着いたでしょ、実家帰るのいつ?」
わたし「今月のどこかで」
そんな問答が6カ月続き、ついに昨日、帰省ができました。
父の病院に付き添ったあと、実家に帰り、ダイニングで家族で談笑。
ピンポーン
届いた段ボールを不思議そうに見る、父と母。
私が段ボールからお花を出して「僕の人から」と言うと、え?え?と母。
私が花の入っていた段ボールを解体しようとハサミを探していると、母が何かを剥がして、向こうの部屋に行きました。
お花は、ちょこんとした花手毬です。
生花ですが2~3ヶ月はもつものです。
母は色々憎まれ口をたたきましたが、居間に飾ってくれました。
この家で一番日当たりのいい場所です。
韓流ドラマを見ている途中、母が私にぼそっと言いました。
「お相手さんにありがとうって伝えてくれる?」
ボコさんにそっとLINEで状況を通知しました。
ふと、母がさきほど剥がしたのは何かと思い確認すると、段ボールの宛名ラベルがありませんでした。
母は、こっそり夫の本名を知ることに成功したようです。
(こっそりというか、バレバレですが・・・汗)
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