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『とんまつりJAPAN 日本全国とんまな祭りガイド』(みうらじゅん/著)をオススメ!

宣伝担当・スガイッちオススメの本
『とんまつりJAPAN 日本全国とんまな祭りガイド』みうらじゅん/著

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                   (作品制作・写真/金沢和寛)

「どーかしてるよ、コレ!」

 あなたの知らない日本がきっと、ある。
 みうらじゅんの爆笑日本の祭紀行!

 みうらじゅん。

 「般若心経」の経文278字を、市街の看板等の文字から順々に写真に撮った『アウトドア般若心経』を刊行したり、学生の酒を飲む時の掛け声(コール)で日本一を決める『全日本コール選手権』の解説を行ったりと、かなりマニアックな人。

 このように、一般人であれば「本当にどうでもいいこと」に、この人は時間と労力を惜しみなく注ぐ。そのみうらじゅんが満を持して(?)お送りするのが、この「とんまつりJAPAN」。

 はてさて「とんまつり」とは?
 その地域の人は毎年吉例の祭りのように麻痺しているが、その地域以外の人が初めて目にする時に、思わず“どうかしてるよ、コレ!”と突っ込みたくなるようなまつりの名称。 「奇祭」 とも呼べるが、あえてその可愛らしさを“とんま”と表現し、とんまな祭り=とんまつりと命名しているのである。

 この本。
 いやぁ、すごいです。

 サイケなメイクとド派手な衣装の怪人が、人々に笑いを強要する「笑い祭り」、酔っ払い軍団が道に寝転んでゴロゴロする「うじ虫祭り」。股間に張り子を挟みこみ、リアル過ぎて赤面モノの神楽を奉納する「つぶろさし」…。

 みうら氏独特の視点で描く祭りはファンならずとも、爆笑すること間違いなし。イラストとあいまって、祭りの臨場感がひしひしと伝わってきます。まるでそこに居るかのような(言い過ぎ!)。

 文庫化は2004年なので、ちょっと前のデータですが、もちろん2012年現在でも絶賛開催中の祭りも数多くあります。この本を読んで、「とんまつりツアー」を組んでも面白いかもしれません。ものによっては一人で行くとかなり珍奇な目で見られるかもしれませんが、ロン毛・サングラスのみうら氏だって行っているのだから、きっと問題ありません。
 村人たちはあたたかくあなたを迎えてくれることでしょう。

 その他にも日本は昔から性に開放的だな、と思ってしまう祭が盛りだくさん。
 民俗学的な視点で見ても面白いと思います。今まで知らなかった日本の伝統文化を垣間見ることができるでしょう。

 もし10年早くこの本と出会っていたら、私は人文系の学部だったのできっと民俗学の門を叩き、「とんまつりマスター」として各地のとんまつりを研究していたに違いありません!

 …いや、ないですね。

本の詳しい内容はこちら→「とんまつりJAPAN 日本全国とんまな祭りガイド」

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集英社文庫「みうらじゅんと宮藤官九郎の世界全体会議」
「ゆるキャラ」「マイブーム」の名付け親として知られるみうらじゅんと、
『あまちゃん』『ゆとりですがなにか』でおなじみの脚本家、宮藤官九郎。彼らが、「男と女のあいだに友情は成立するのか?」「なぜ戦争はなくならないのか?」「なぜ男はハゲを恐れるのか?」といった、世界中の誰もが疑問に思いながらも曖昧なまま放置されてきた"難題"について、人類を代表して語り合います。
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