誰かの幸せを願うとき、読み直したい一冊。『九つの、物語』(橋本紡/著)をオススメ!
私がこの物語に出会ったのは、10年前になります。
まだ大学生だった頃、「こんなにも優しく、切ない話があるのか……」と驚きました。
そして、いつか、本に関わる仕事に就いたら、この本を売ろうと心に誓っていたのです。
まさに今、夢が叶いました。
長らく会っていなかった“お兄ちゃん”が、大学生のゆきなのもとに帰ってきたところから、物語が始まります。
“お兄ちゃん”=禎文は、人当たりが良く人気者で、料理も上手。
ゆきなにも美味しそうな手料理をふんだんに振る舞ってくれる