海外人材の観点を共有してみた①:フィリピン
先日お会いしたフィリピンのお友達が、1年前にとてもinspiringな記事書いたので、シェアします。
全文英語ですが、日本の方にも少し海外人材の視点が伝えられればいいなと思うので、本人許可いただいた上簡単に日本語で要約します。
(とはいえ、彼の英語はとても分かりやすくて簡単なので、ぜひ英語の勉強としてもお時間ある際読んでみてください!)
https://jeremycpe.medium.com/4-lessons-from-my-4-years-in...
前置きに、作者の背景を説明します。彼はGLOBIS英語MBAのアルムナイで、今はアクセンチュアでITコンサルしています。来日5年になりまして、日本語は渡航してから(仕事のために)勉強し始めたのです。そのため、私とはまた違う視点で、白紙の状態から見た日本、という観点で捉えられると思います。
さて、彼はこの四年間で日本から下記四つの「レッスン」を教えられました。
1. 語学勉強はコミュニケーションを取るだけではない(語学はコミュニケーションツールより大きな役割を持っている):
語学は、意思疎通のために必須であるが、それより相手の文化に「relate」(共感)することができるのです。最初に、あまり日本語のレベルが高くなかったからこそ、よりいい傾聴者になることができ、相手の文化をより深く理解できます。また、自分の語学レベルが上がることにつれ、「助けを求める人」から「助ける人」に進化します。同じ境遇の人がどのような悩みを持つのがより共感することができます。これで、自分の忍耐力と共感力を向上させられます。
2. いい関係性を作るためには、忍耐(patience)と個体の境界線(boundary)を尊重することが大事:
前述通り、違う文化を理解することで忍耐力が鍛えられます。フィリピン人の距離感はとても近いです。よく「社交的」とも言われています。一人と友達になるだけで、その人の友達や家族も全部一気に知り合うことができるのです。また、フィリピン人はお喋りが多くて、意見や自分の気持ちを素直にバンバン話すことができます。
一方、日本の文化はいわゆるハイコンテクストで、とにかく回数を重ねていかないと本心や本音にたどり着きません。しかし、忍耐し続けて、そして日本人の「境界線」を理解し、いいリスナーになってあげることで、実は一人ひとりがとても素敵なストーリーを持っていることもわかったのです。
実際に、「境界線」という概念を理解することで、よりいい関係性が作れることもわかりました。適宜に線引きして、距離を置く。そうするとお互いの思考や価値観、ニーズなどをより客観的に理解し合えるのです。
3. 異文化に適応することで、自分自身のアイデンティティをより磨くことができる:
変化が速い時代だからこそ、日本的価値観が大事な時もあります。フィリピンはとてもスピード感が早くて、相手を優先にする、自分より人のことを先に考えるなどは、日本に来てから教えられました。
また、日本では9割の人が日本語しかしゃべれないって言っていいほど、クローズド的な文化を持っています。そのため、海外人材にとって、「適応」はしなければいけないことになります。こうして異文化を理解し適応してみることで、より自分の生まれ育った価値観を再理解でき、大事にすべきアイデンティティを深化できます。さらに、自分自身の文化を外に展示する機会がある際、相手の目線を考慮した上プロモーションすることもできるのです。
4. まずは何かを与えてからやっと受けることができる:
日本語学習を例にしてみます。日本語をより上達するためには、まずとりあえずたくさんインプットしなければいけません。今まで英語で読んでた記事や文章とかも、大変だけど日本語で読むようにする。そして、日本の友達と会話する時、彼らは少し英語が喋れても、とにかくできるだけ日本語で会話するようにしています。自分が気持ちよくない環境だとしても、まず相手が気持ちよくしゃべれる環境を作ります。そうすることによって、より深い仕事や生活体験ができます。そして巡り巡って、ある日友達が頑張って英語を勉強して、少しでも私が気持ちよく会話できるようにもなりました。ここでやっと、お互いを尊重し合い、より深い絆を作ることができました。
文章の最後のメッセージはこうなります。
激しく彼の意見と同感しながら、私にもたくさんな気付きを得ることができましたので、皆さんとシェアしてみました。
Thanks Jeremy Darren Pe for your inspiring article!
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