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【ゲーム日記】機動戦士ガンダム めぐりあい宇宙(PS2)

さぁ、やっていきましょう「機動戦士ガンダム めぐりあい宇宙」。

このゲームは「機動戦士ガンダム」の続編となりますが、前作についての記事もあります。


はじめに

このゲームは、TVアニメ「機動戦士ガンダム」のTVシリーズ第31話〜最終回(劇場版で言うところの三作目)を再現したゲームです。

タイトル画面はパッケージイラストをそのまま使っていますが、BGMに劇場版三作目で最初に流れた「ホワイトベース・月へ(M-1)」が選曲されており、「めぐりあい宇宙」のゲームをやっている感じが強いですね。

その他、ゲーム本編でも「白い奴(M-5)」や「迫るジオン(M-16)」等、劇場版三作目の曲が多数使用されており、嬉しい選曲になっています。通常、ガンダムのゲームが発売されると、BGMは基本的にTV版のものが使用される傾向にあるので、ここまで劇場版三作目に偏った選曲をされるのは結構珍しいですね。
劇場版のBGMって、TV版のように繰り返し使用される曲ではないので、サントラを聴き込んでいる人でない限りは記憶に残らないでしょうし。

そんなこんなで期待感の強いゲームだと思いました。

ステージ1

ステージ1は、TV版第31話と第32話をミックスしたような内容です。
キャメル艦隊戦→ビグロ戦の二部構成になっていますが、32話後半のキャメル艦隊戦の後に31話のビグロ戦に移行するという、TV版とも劇場版とも異なる時系列になっており新鮮です。
キャメル艦隊戦はオープニングムービーで再現されていたので、ゲーム本編ではプレイすることができないと思っていましたが、ちゃんとプレイすることができて嬉しいです。

ビグロは高速飛行モビルアーマーという設定通りにヒット・アンド・アウェイで攻撃してきます。メガ粒子砲の攻撃は避けようと思えば避けることができますが、しかしながら自分の攻撃も当たらないので長期戦になりやすいです。

焦ってヘタな攻撃をしなければ、そう難しい相手ではありません。

ステージ2

ステージ2はTV版第34話における、サイド6宙域でのコンスコン戦です。
MS戦とチベ戦の2部構成になっていますが、なんてことはないステージでした。
ドムを撃墜するたびにアムロが劇中のように「ひとつ!」とか「ふたつ!!」とか言うのですが、呑気にやってるとガンキャノンに手柄を取られてしまうので、なかなかアニメのようにはいきませんね。


ステージ3

ステージ3は、TV版第35〜36話におけるソロモン攻略戦です。
ソロモン宙域→ソロモン表面→ソロモン内部→宇宙船ドック→ビグザム戦、と長丁場の戦いになります。ノーコンティニューで最後まで行くのはなかなか厳しいですが、前作「機動戦士ガンダム」と異なり、本作はゲームオーバーになっても、途中から再開できるので助かりました。

ビグザム戦は、Iフィールド破壊前と破壊後で分かれているのですが、Iフィールド破壊前でもバルカンやバズーカを使えば割とHPが削れます。でも、スレッガー中尉が特攻してIフィールドが破壊されると、またHPが満タンになってて、さっきの苦労はなんだったんだ・・・という気分になります。
そういえば、このゲームのビグザム、心なしか少し小さい気がしますね。

ステージ4

ステージ4はTV版第37、38話のテキサスコロニーでの戦いを再現したステージです。劇場版では端折られた場面になります。
ゲームソフトとしては劇場版三作目をイメージしているものの、要所要所でちゃんとTV版の要素も含まれているので嬉しいです。
贅沢を言えば、前作みたいにステージの最初にサブタイトル画面を設けて欲しかった気もするのですが、劇場版をイメージしてそういうのは入れないようにしたんですかね。

テキサス宙域→テキサス内部(ギャン戦)→テキサス内部(シャア専用ゲルググ戦)という構成になっており、TV版同様の段取りになっています。
テキサスコロニーは重力があるはずなのですが、このゲームでは地表まで降りてきても重力がありません。コロニー中心の無重力部分での戦闘が楽しめると思ったのですがちょっと違っていましたね。

ギャン戦の途中でシャア専用ゲルググが乱入してくるのですが、中途半端に二人を相手にしてシャア専用ゲルググも攻撃していると、ギャンを倒した後にゲルググのHPが全快しているので、大人しくギャンだけを狙った方が良いです。

そういえば、ギャンは劇場版では端折られたMSなのに、妙に知名度があるのが不思議ですよね。ガンプラのHGUCでも第2段として早々にラインナップされていたりと、1話限りの登場にしてはかなり恵まれたMSだと思います。

ステージ5

ステージ5は、TV版第39話のブラウ・ブロ戦を再現しています。
MS部隊からホワイトベースを防衛する場面と、ブラウ・ブロ戦の2部構成です。
ブラウ・ブロ戦も劇場版では端折られた場面になるのですが、ちゃんと再現されていて嬉しいです。
ギャンやブラウ・ブロはいるのに、なんでザクレロは2周目にならないと出ないんでしょうね。

TV版のブラウ・ブロ戦は、ブラウ・ブロ自体がかなりの強敵であった事に加えて、アムロの操縦スピードにガンダムの反応速度がついて来れなくなると言うアクシデントもあり、TV版でも屈指の苦闘だった印象があります。
なので、ゲームでも同じように強ボスなのかと期待していたのですが、流石にゲームではガンダムの動きが遅くなるという事もなく、割と簡単に倒すことができました。
ちょっと拍子抜けしてしまいましたが、第39話を見直してみると、苦戦しただけで勝負自体は割とアッサリついていたので、まぁこんなもんか、と言う気分でした。
ちょっと私はブラウ・ブロに対して必要以上に期待しすぎていたのかもしれませんね。

ステージ6

ステージ6は、TV版第40、41話のエルメス戦を再現しています。
このステージ、戦闘中にフィールドが、アムロとララァが会話していた精神世界になるのが面白いです。精神世界ではパイロット同士の会話になるので、MSの状態で精神世界に移行するのが新鮮でした。
BGMに「ビギニング」が流れ、気分も上がりますね。
エルメスを倒さないといけないので、呑気に眺めてる場合ではありませんが。

ステージ6はリザルト画面も凝っていて、スコア表の上をララァが飛んでいきます。私はストーリーが楽しめれば良いので、あまりスコアとか興味ないんですが、ララァがどこまで飛んでいくのか気になったので、しばらく眺めていました。
ララァが画面左側の光に触れると自動でリザルト画面が終わります。

ステージ7

ステージ7はTV版第42話のア・バオア・クー戦前半を再現しています。
最終決戦なだけあり、かなりの激戦です。
ホワイトベースを防衛する場面は敵の攻撃が激しく、すぐにホワイトベースが沈んでしまいますが、モビルスーツを相手にせず、さっさとムサイを沈めれば余裕でした。
TV版の第2話で、シャアがガンダムのビームライフルの事を「戦艦並みのビーム兵器」と言っていましたが、それは本当のようですね。
連邦VSジオンだと戦艦って大概弱いですからね。

後半は空母ドロス戦です。
空母ドロスは劇中でもほとんど背景だったので、ちゃんと敵キャラクターとして出てくるのは新鮮ですね。

ステージ8

ステージ8はTV版第43話を再現した、ア・バオア・クー戦後半です。
ステージ7よりも、ア・バオア・クー表面に近づいていますね。
ここではシャアの操縦するジオングとの戦いが待っています。
ガンダムをジオングに接近させると、「こう近づけば四方からの攻撃は無理だな」とアムロが劇中でのセリフを言うのですが、その勢いに乗って接近した状態でハイパーバズーカを撃ちまくっていたら呆気なく倒せました。

その後は、左腕と頭部を失ったガンダムと、頭部だけになったジオングの一騎打ち。俗に言うラストシューティングを経て、アムロとシャアの生身での戦いに移行します。

ラストシューティング。映画のポスターや予告編ですごい名場面のように紹介されていますが、私個人の感想だと、場面として呆気なさすぎてイマイチ名前負けしてる印象を感じます。しかし不思議なことに、TVゲーム等で新規に描き下ろされた映像になると、構図やタイミングがTVアニメ版よりも工夫されているせいか、なんだか本当に名場面に見えてくるんですよね。

アムロとシャアの生身の戦いは、ちゃんと操作することができます。
操作方法はガンダムと同じなのですが、HPゲージも何もないので初見だと戸惑います。何もしないでいるとゲームオーバーになるそうなので、なんだかよくわからないけどとにかくシャアを攻撃しないといけないみたいな感じになります。

途中、二人の戦いを止めに来たセイラさんが出てきますが、部屋の中をフワフワ浮いているので、うっかり刺しちゃいそうで危ないなと思いました。

よくわからないままシャアを滅多刺しにしていると、倒したみたいで、そのままエンディングが始まります。

できることなら、アムロとシャアの生身の戦いよりも、カツ・レツ・キッカの誘導でコアファイターをスペースランチまで辿り着かせるミニゲームみたいなのがあれば、そっちの方が良かったかなと思います。

ア・バオア・クー戦には、後々のOVA作品で登場するエースパイロットが参戦していたという設定の都合、条件を満たせばガトー専用ゲルググと戦えるなどの面白要素があるのですが、全てガンダム視点の話でしかないので、別の場所で同時並行で行われていたホワイトベース周囲の出来事はスルーされてしまっているのがちょっと寂しいと言えば寂しいですね。私は宇宙世紀シリーズのクロスオーバーよりも、純粋に劇場版三作目をゲームで追体験できると思っていたので、ちょっと心残りでした。

最後に

とりあえず1周目だけ終わらせてみた感想としては、劇場版三作目の「めぐりあい宇宙」ではなかったな、と言う印象でした。まだ手をつけていませんが、他のOVA作品や本作オリジナルキャラクターのストーリーモードなどがあり、全体のボリューム自体は大きいのですが、前作「機動戦士ガンダム」に比べると、純粋な初代ガンダム要素は相対的に薄めになってしまうかと思います。

操作性に関しては前作「機動戦士ガンダム」が割と重たい動きだったのに対して、本作「めぐりあい宇宙」はスラスラと動くおかげで難易度は簡単になった気がします。コンティニューも途中からなので、なんとなくやり直していればそのうちクリアできる感もあり、その反面、やり応えは弱くなったかもしれません。

宇宙の表現がすごいと言う評判でしたが、上下左右に自由に動いて宇宙を泳ぎ回れるのは、連邦VSジオンの宇宙ステージとは違う臨場感があって良かったです。

ストーリーモードをクリアしただけで、他のモードは何もしていないので、このソフトの全てに触れたと言うわけではありませんが、ひとまず「めぐりあい宇宙」要素だけは楽しめたので、また気が向いたら他のモードもやろうかな、と思っています。




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