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海外に挑戦するための“最低限の準備”と“最速”とは

〈前書き〉
前回「海外でスポーツトレーナーとして活動したければ、直ぐに現地に行った方がいい理由」という記事をNoteに書いた。まだ見ていない方は是非この記事を読む前に見て頂きたい。
その中で「最低限の準備を最速でして、現地に飛び込む。」という一節が登場する。
急かすような言い方をしているが、決して何も準備せずに行けとは言っていない。
今回は「どこまでの準備をしたらいいのか?」「どのタイミングでいけばいいのか?」など “最低限の準備”と“最速”について書く。


①    前提として

まず皆さんに問いたい。「海外でトレーナー活動をする」この言葉を聞いた時に何通りのやり方を想像できるだろうか。
一口に「海外でトレーナー活動をする」といっても幾つものやり方がある。
まずはあなたが何を目指すのかを決めよう。
★日本人サッカースクールの海外遠征帯同
★現地治療院でインターン(数日から数週間)
★短期トレーナー研修
◆長期トレーナー研修(3か月以上)
◆現地のチームで働く(給料をもらう)
◆国外チームと年間契約でプレーする日本人選手に個人契約として帯同する

上記の例の中には★と◆がある。この違いは何だろう。

イタリアでの長期(5か月)トレーナー研修が始まるときに取った写真

答えは“滞在期間”の差である。
★はVISAの要らない90日以下(国による)の滞在で行える活動である。
◆は滞在が長期になることがほぼ確実なのでVISAが必要である。
短い滞在の方が準備が少なくて済むのは言うまでもない。

私としては★のような短い滞在期間の活動をできるだけ早く見つけて、行うことが大切だと思う。
海外での実際の活動や生活などを短い時間でも体験することは長期滞在への意欲や必要なこと・情報を得ることが出来る。

ここまでは滞在の種類を説明した。
ここからは”最速”について話していく。

② 私が思う“最速”について

シンプルに言うと「チャンスが見つからなければ、直ぐ調べる。チャンスが現れれば直ぐ決断をする。」これに尽きる。
具体的に言うと、学生であるならば次回の長期休みに行われている海外研修を探し、それに参加する。社会人であってもおなじで、有給や何らかの長期休暇を使い、海外研修に行ってみることをお勧めする。
(短期留学は約一週間のものもあるので、間違っても「時間がない」などの言い訳はしないでほしい。)
チャンスは唐突に表れるので、それを掴み損ねないように「もし、今、自分の求める条件にあった海外研修を見つけたら、すぐに申し込む!!」というマインドを常に持っておくことが「早く行く」につながっている。
私自身、海外研修は3回行った。全て説明を聞いた後にすぐに行くことを決め、申し込んだ。
まとめると「直ぐ調べ、直ぐ見つけ、説明を聞いたら直ぐに申し込む」これが最速の定義である。

ここからは”最低限の準備”について話していく。

③ 私が思う“最低限の準備”について

では、ただ現地に行って、短期的な体験をすればそれでいいかと言えばそうでもない。それは只の海外旅行である。
逆に専門的知識がなければならないかと言うと必ずしもそうではない。(当然、あるに越したことはないが、知識がないことを参加しない言い訳にしないで欲しい。)
そして、短期研修であれば言語は不要である。(もちろんこれもあるに越したことはないが、、、以下同文)
短期研修で大切なことは自分のアンテナを広げ、現地で何を見て、何を感じるかである。そして、アンテナを広げるためには“最低限の準備”が必要である。
では、その最低限の準備とはなにか?

それは「現地での活動を有意義にする準備」である。
具体的に言うと、実際に現地で活動している人に会う為のアポイントを取ることや、海外での活動の目的を明確化することである。
現地の方から実際に話を聞くことは今の時代であればZoomでもできるが、滞在中に感じた疑問などを直接聞けるのはまたとない好機であり、得るものはたくさんある。そして、目的を明確にすることで充実した海外での短期活動になるだろう。
折角、海外に行くのであれば、そこでしかできない活動や質問を十二分にしてほしい。

長期研修中、セリエAのチームのキャプテンやポルトガル代表選手との昼食

〈あとがき〉

現地に行くのはいきなり長期で行かなくてもいい。幸いなことに現在、海外短期トレーナー研修というものが世の中にたくさんある。できるだけ早く自分の指針を固めるためにも、本当に海外でのトレーナー活動をしたいのかを知るためにも、何より憧れで終わらさないためにも“最低限の準備”を“最速”で行って、現地に飛び込んでほしい。

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