宮沢秋

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    めざましテレビの占いに概ね従って生活した記録です。

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めざまし占い生活9日目:さそり座6位 猿のチョコボール

今日は1行目と2行目で矛盾が発生していないか? 「直感」が冴える日の割には「判断に迷うものは後回し」とは、これをどう読み解いたものか。 例えばランチをパスタにするかラーメンにするか迷った時、さらに自分の直感がパスタと告げているものの、6:4位の割合でラーメンが競っている時、直感を信じてパスタにするか、迷いがあるのでランチは後回しにするか、この場合どうすれば良いだろう。 いや、「直感」が働いている時点でパスタにすべきなのだ。「直感」が働かなかった場合、後回しにするということ

    • めざまし占い生活8日目:さそり座7位 食い倒れ人形と遊戯王カード 

      僕は気が短いほうだ。というか、大人になってから気が短くなった気がする。 学生時代の僕はよく親に怒られることはあった。服が脱ぎ散らかしてあるだの、宿題をやらずにだらだらしているだの、ご飯を食べるのが遅いだのと、よくもまあそんなに怒ることがあるもんだと感心すらしていた。一方で、怒られた後は、「怒られた」という記憶のみが残り、肝心の改善に向かうことは無かった。少し成長してからその事実に気づき、僕は人に怒るまいと心に決めた。こうして僕は心穏やかな青年に育つはずだったのである。 し

      • めざまし占い生活7日目:さそり座6位 老舗和食店のカツ丼 

        今日で7日目、1週間が経った。三日坊主にならなくて良かった。三日坊主は元々出家したものの修行が辛くて三日で還俗してしまう者を指すそうだ。僕はまだ還俗しておらず、心は仏門に入りっぱなしである。何日か休んでしまったのはご愛嬌だ。だって筆が乗らなかったんだもん。 さて、本日は6位。『親友からうれしい報告』は無かった。友人のM田くんに「なんか良いことあった?」と半ばマッチポンプ的な質問を投げてみたが、近所で人の指が発見されたというスプラッター系のニュースが返ってきただけだった。どう

        • めざまし占い生活6日目:さそり座8位 トマト・ジュース・パーティ 

          今日は8位だ。偏差値でいうと47くらいだろうか。 この文章を打ち始めたときにちょうど停電があった。復旧に1時間半もかかる特大のやつだ。まったくツイてない。停電だけに。 1行目「友人の急な頼み事」は結局無かった。占いとは誰にでも当てはまるような事をのらりくらりと言って、信用を得るものだと思っていたが、これは結構ピンポイントな指摘だ。結果的には外れたわけだけれど、このファイティング・スタイルには敬礼だ。 さて、ラッキーポイントは「トマトジュース」。僕はトマト・ジュースが嫌いだ

        めざまし占い生活9日目:さそり座6位 猿のチョコボール

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          めざまし占い生活5日目:さそり座10位 千手観音と呪われた靴

          また10位だ。まったく週明けから快調とは言えないスタートである。 しかも文面から察するに誰かと揉めるのだろう。世間はひろゆき氏をはじめとする論破ブームだけれど、僕は誰かと喧嘩するのは極力避けたい。だいたい1対1の論戦のようなものは土俵に上がった時点で負けだ。先輩に噛み付いたら周りからも煙たがられ、後輩の女子など泣かそうものならA級戦犯扱いだ。同期と揉めたら両方ガキに見られる。先輩や上司がアルカイック・スマイルで仲裁に入り、保母さんと未就学児のような光景に、同僚たちからは微笑み

          めざまし占い生活5日目:さそり座10位 千手観音と呪われた靴

          めざまし占い生活4日目:さそり座6位 ラッキーポイント:キャンドル

          妙な夢を見た。 僕は水槽の前に立っていて、水槽からはタツノオトシゴが無限に飛び出していた。僕はそのシュールな光景を前に、為すすべもなく立ち尽くして、ああこのままでは部屋の床がタツノオトシゴで埋まってしまう、といった益体もないことを考えていた。 疲れているのだろうか。 さて、今日はリアクションの取りづらい順位、6位だ。 4日目ともなるとこのようなことも起こる。大数の法則というやつだ。ただしこの占いにおけるさそり座については下位に分布が偏ることだろう。確信がある。 まず1行目

          めざまし占い生活4日目:さそり座6位 ラッキーポイント:キャンドル

          めざまし占い生活3日目:さそり座10位 ラッキーポイント:音楽配信アプリ

          さあ、さそり座の本領発揮だ。 めざまし占いにおいて、10位・11位は最下位よりも救いがない。なぜなら12位には「おまじない」という救済措置があるからだ。10位はラッキーポイントのみでその日を切り抜けねばならない。思えば昨日と一昨日はビギナーズ・ラックのようなものだったのだろう。 たしかに今日は1日体が重かった。乱高下する気温と肌にまとわりつく湿気、そして低気圧による頭痛ときた。子泣きじじいを背負いながら生活しているような気分で1日がスタートした。僕も夜泣きじじいになりそうだ

          めざまし占い生活3日目:さそり座10位 ラッキーポイント:音楽配信アプリ

          めざまし占い生活 2日目:さそり座4位

          4月18日(火) さそり座 4位 話題のサービスを試して。 はやりに乗ると気分が↑。 ラッキーポイント:最新のゲーム 今日もまずまずの順位だ。4位。悪くない。 4位というのは何かにつけ都合の良い順位だ。学校のペーパー・テストにしても、会社の営業成績にしても、1位は角が立つ。2位は「優秀さ」よりも「負けた」色が強い。3位は末っ子感が出てなめられる。狙うなら4位だ。4位であれば周囲との軋轢も生まれず、かといって軽んじられることもない。快適な職場環境またはキャンパス・ライフがあ

          めざまし占い生活 2日目:さそり座4位

          めざまし占い生活 1日目:さそり座2位

          世の中に運の良い人間と悪い人間がいるとしたら、僕は間違いなく後者であろう。 もちろん、運というものに明確な尺度が存在しないことは僕にもわかる。ここで言う尺度とは、全員が示し合わせて合意したとりあえずの単位だ。時間を60進法で測るように、距離をメートルやヤードで表示するように。そして運にはそれがない。 ただ、はっきりさせる方法はいくつか思いつく。例えば100人ほどを集めた会場でロシアン・ルーレット・パーティー・ナイトを開き、テーブルごとに生き残った人間が勝ち上がり方式で最後

          めざまし占い生活 1日目:さそり座2位

          スープカレーと僕と僕の胃袋と

          散歩の途中スープカレー専門店があったので入ってみた。 バーのようなモダンな室内で、BGMにくるりだかサカナクションだかの意識高い系サウンドが流れていた。 僕はカウンター席の奥から二番目の席に座り、メニューを見て少し考えた後、土日限定のベーコンのスープカレーを頼んだ。 店主はカレー屋というよりラーメン屋が似合いそうな風体だった。 そういえば僕はきちんとしたスープカレーというものを食べたことがない。もちろん母親が水の量を誤ったためにとろみが消えたカレーなら食べたことはある。し

          スープカレーと僕と僕の胃袋と

          大阪 宝塚など

          梅田へ出かけた。 半年ぶりの梅田。 どころか電車に乗ることさえも半年ぶりかもしれない。 仕方がないご時世とはいえすっかり出不精になってしまったみたいだ。 電車の中はガラガラというわけでも無かったが、2人で座る席を見つけるのはそれほど難しくはないくらいの客数だった。 日曜日の昼過ぎにしては異常なのかもしれない。 梅田駅から阪急百貨店方面へ出ると、さすがにたくさんの人がいた。それでもやはり通常時の日曜日と比べるとすいているのだろう。道ゆく人はそれぞれの休日を楽しんでいるようだっ

          大阪 宝塚など

          鯖の梅煮

           鯖という魚は食われるために生まれてきたのかと思ってしまうほど美味い。  いや、確かにそのような言い方をしてしまうと鯖の人権を無視しているようで、いささか不調法ではないかと内省的な気持ちにもなるが、しかし一方であの肉感の前では食欲に抗えない自分もいる。一体私と野生のヒグマと何が違うというのか。  しかし今日は特に鯖を食べようなどというつもりはなかった。白状してしまうと私はオムライスが食べたかったのだ。地獄の窯の中のような京都を、クーラーの効いた部屋から出不精の私がわざわざ

          鯖の梅煮

          月の帳⑤

           二人は手を繋いで、闇の森を駆けた。木の根に足を取られないように注意しながら、なるべく早く小屋から離れようと走った。子豚も息を切らしながら、ホタルの後をついてくる。果てのない暗い森は、隠れるには絶好の場所だった。しかし、今自分たちがどの辺にいるのかまるで見当がつかなかった。小屋の周りをぐるぐる回っているだけかもしれない。  暗闇が再びホタルの心を喰い始めた。ホタルは徐々に歩幅を狭め、走るのを止め、ついには立ち止まってしまった。この森で動き回ることが、ひどく不毛なことのように

          月の帳⑤

          月の帳④

           どのくらいの時間が経っただろう。足場の悪い暗闇を手探りで進むのは、ひどく神経をすり減らした。明らかに躓く回数が増え、歩くスピードも落ちていた。そもそも時間などこの森では無意味だった。この森は内部と外部を切り離し、永遠の闇と静寂を抱いて結晶となっているのだ。そして森は闖入者を決して逃さない。  太い根に足を取られて転んだ。頬を地面に打ち付け、脇腹の辺りを根が突いた。ホタルは激しくむせた。痛みと苦しさに涙が出た。ホタルはその場でうずくまり、痛みが引くのを待った。目を閉じて浅く

          月の帳④

          月の帳③

           果てのない落下の中、ホタルは目を覚ました。ホタルの体は、空を見上げながら降下を続けていた。月の大きさは変化がない。ホタルは空中で器用に体を捻って反転した。地面がぐんぐんと迫っていた。ホタルは来るベき衝撃に備えて体を丸めた。ホタルの体は木々が鬱蒼と茂る森に突っ込んだ。  葉の騒ぐ音や、枝が何本も弾ける音が聞こえたと思ったら、全身に平手打ちをされたような衝撃を受け、最後には大量の水に体を包まれた。自分が水の中にいると気付いた時には、肺の空気をすべて吐き出してしまっていた。ホタ

          月の帳③

          月の帳②

          そこは、地平や重さがあるような無いような、朧げな場所だった。白く澱んだ空気の中を、体がふわふわと漂っている。ホタルは軽い目眩を覚えた。誰かの夢の中に間違って迷い込んでしまったような感覚だった。 振り返ると、シマウマがいた。シマウマはホタルのように頼りなく浮遊することはなく、彫刻のようにバランス良くきちんと立っていた。やがて美しい翼を孔雀のように広げた。それは何かに祈るような仕草に思えた。 突然、ホタルの目を黄金の強い光が眩ませた。ホタルは反射的に手で目を覆った。押し寄せる

          月の帳②